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怪談 しゃれこうべ  作者: 小山志乃
296/365

足長手長の噺

なんかの解説風


 その昔、足長国と手長国といふ二つの国あり。


 足長国の住人たるや長脚(ちょうきゃく)といい足丈三丈に及び、手長国の住人たるや長臂(ちょうひ)といい腕の丈二丈といふ。


 うみべたにてあさりし時は長脚が長臂をかたぐ。対となり海幸(うみさち)を捕らゑるといふ。


 また法の物語にて、足長手長の記述あり。竜宮に足長と手長の名の者ありて、龍王にしたがいてけんぞくとしてあり。


 『足長手長(あしながてなが)』を怒らすこと無用なり。


 なぞ、その四肢長けれども、されど短慮なりけり。


 ◆


 昔々、足長国と手長国という二つの国がありました。


 足長国に住む人は長脚といって足が三丈もあり、手長国に住む人は長臂といって腕の長さが二丈もありました。


 海岸で漁をするときは、長脚が長臂を担ぎます。二人で一つになって海の獲物を捕るのです。


 また仏教の物語の中に足長手長のことが書いてあります。竜宮に足長と手長という名前の者がいて、龍王の召し使いだそうです。


 足長手長を怒らせてはいけません。


 なぜなら、手足は長いけれど、気が短いのです。


読んでいただきありがとうございます。


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