32缶目「正当防衛?」
元号がついに変わりましたね、平成生まれの人は誰もが「生きている間に元号変わった」初体験。
今後の展開が楽しみですね!
誠磨達の到着した“夢の幸水族館”は外観がとても水族館とは思えない不鮮明で、壁一面に濃厚で艶やかなピンクと蛍光色のような目の刺激を与える黄色の波形が交わるような水彩画が描かれた円柱だ。そして円柱には輪切りの角度で銀色のリング2つが三当分する位置に取り付けられており、一階から三階までを同じ色合いでそれぞれ別の絵柄で描かれていた。
「……あの、甘巻さん。ひとつ聞いて良いですか?」
「は、はい、何でしょう?」
「その……私達が来たここって、“水族館”で合ってますよね?」
「え、えぇ……そう書いてありますね、マップにはーーほら、あそこのプレートにも書かれてますよ?」
誠磨は建物の正面上側を指指し、建物の色合いに見合わない白のプレートに真っ黒な活字で描かれた看板を示した。
「あはは……スゴいセンスですね、私の国には無い文化です」
「は、はは……国民の俺も理解できてないですよ (いやほんと理解できないんだけど……水族館ってもっとこう……白とか水色とか、そういう水のイメージカラーで綺麗に造られているんじゃないのか……? 何だこの外装の色と看板……全然オシャレじゃないし色々とミスマッチ過ぎて見るだけで疲れるわ!)」
そうツッコミを抱かずにはいられないデザインだが、いつまでも暑い中スピルを連れている状況でじっとしているわけにもいかないので、胃もたれしそうな極彩色の円柱の前にある黒い券売機が横並びにある全体が真っ黒に包まれたコーナーに移動した。
「こ、ここは黒なんですね……」
「ハハ、何でしょうね~本館とのギャップを楽しむ為なのかな? (何でこのくそ暑い中でコーナー全体が真っ黒になってんだよ……本館に彩り持ってかれたか? 床も黒いし熱いんだよ! てか券売機のボタンも今時の液晶パネルじゃなくてアナログで、これも全部満遍なく真っ黒だし……)ーー熱っっつ!!?」
大人1800円のボタンを押そうとした途端、指の接着部分からレンジで温めたような熱が伝わって誠磨は思わず怯んだ。
「だ、大丈夫ですか甘巻さん!?」
「大丈夫です、すみません……ちょっと予想以上に熱を吸収して暑かったんで、ハハハ……」
「ちょっと待ってください! すぐ消毒を!」
スピルが自分の鞄を慌てて漁ろうとするが、誠磨が手を前に出してすぐにそれを止めた。
「大丈夫です、大丈夫ですよ。ありがとうございますーーそれより早く中に入りましょう、すぐ済ませますから」
「あ、はい……すみません」
ボタンにこもった熱を我慢しながら誠磨はチケットを購入し、券売機コーナーの右から奥に続く入場ゲートの受け付けにチケットを渡した。
「お願いしまーす」
「はい、こちら拝見させていただきますねーーはぁい、ではこちらを無くさないようにパンフレットと一緒にお渡し致しますね、迷ったら裏面に地図が載っておりますのでこちらをご覧ください。ではごゆっくりおたのしみください!」
「「ありがとうございます」」
そうしてスピルと一緒に誠磨は受け付けを済ませて短い真っ黒な通路を通って夢の幸水族館の本館へと入っていった。
「……入ったわね、私たちも行くわよ! あ、ちょっとその前に……薬飲むから待っててね!」
「……うむ」
粕寺は真っ黒の券売機コーナーが見えるだいぶ手前の距離で立ち止まり、ショルダーバッグから白く透き通った小さいプラスチックの箱を取り出す。その中から円盤と楕円形の鎮静剤それぞれ1錠ずつ手にとって口に含んだ。
「それは何の薬じゃ?」
「ん? あぁちょっとね~……そろそろ飲む時間だから入る前に飲んどかないと」
「いやぁ、飲むならあの中に入ってからで良かろう? 目の前にあるんじゃし、わざわざこんな暑い中で飲まんでもーー」
「ごめんね~、ちょっと飲み方がアレで人にあまり見せられなくて、ドキドキも強くなってきたから早く飲まないと……」
粕寺は歩道の端に寄り、店が立つ壁側を向いて口に含んだ2錠を奥歯で噛み砕いた。
「ッ! ……うへぇ……にぎゃいしスースーしるぅ……」
「な、何をしておるのじゃ……」
「ちょっろ待っけ……ーーよしオッケーもう大丈夫、待たせてごめんね。それじゃ行こうか!」
「う、うむ…… (彼奴、本当に大丈夫なのか……?)」
彼女が行った薬の服用法は“舌下摂取”と呼ばれ、特定の薬の中には噛み砕くなりして粉状にすることで口内の粘膜から吸収し、凡そ1分程で薬の効能の発揮するという効果を実感できるものがある。
(※この服用法は効果が強まるものではなく、あくまで効果の実感を早める為に行うものです。効果には個人差があり、人によっては効能がすぐに切れてしまう場合があります。この服用法は絶対に独断で行わず、必ず医師と相談の上で指示に従ってください)
「(ーーほう、内装はちゃんと水中をイメージした藍色とか水色で綺麗な感じだなぁ。ようやく水族館に来た実感が湧いてきたな、にしても外観はあれでも結構家族連れが多いな~……巷では人気なんだろうか?)」
「へぇ~、綺麗なところですね! あ、あそこ行ってみませんか!? 気になります!」
「ん? え、あ……ちょ!」
誠磨が内装を見渡し、一階~三階までの地図をパンフレットで確認しようと開き始めた途端、スピルが誠磨の手を引いて他の客に当たらないようスルスルと水槽の近くまで引っ張っていった。
「結構アグレッシブな面もあるんですね」
「……え? あ、ごめんなさい!」
「いやいや良いんです! 何も悪くないですから、他のお客さんに迷惑がかかりますから大声で謝らないで……ね?」
「あ、……す、すみません」
注目していた客達の視線が再び散開した。
「ふぅ……、ところでスピルさん、魚はお好きなんですか?」
「へ? あ……まぁそうですね~、うちであまり見かけないですし」
「そうでしたか~、確かにテレビ以外で見かける機会は中々無いですもんね (他国の水族館では飼ってる魚の種類が大きく異なるのかな?)」
「ははは、はは……(危ない危ない、つい興味津々で動いちゃった……慎重にいかないと)」
そうして二人はパンフレットの地図を見ながらゆっくりと館内を見回っていった。
「ーーふ~ん、結構楽しそうにやってるわね」
「ホォ~!?」
粕寺が誠磨達を横目で見張っている最中、ミユリは水槽にがっつくような姿勢で中を見入っていた。
「こらー! すいそうにくっつくと危ないんだぞー!」
「うるさいわい! 妾に構うでないわ小僧!」
近くにいた小さな少年が注意を促し、ミユリはそれを罵声で追い返してから水槽に再びがっついた。それを見かねた粕寺は急いでミユリと子どもの傍へと近寄り、屈んでまず子どもに目線を合わせた。
「ごめんね~、せっかく注意してくれたのに。怒っちゃってごめんねぇ」
「……その子悪い子だよ」
「あぁう~ん、ちょっとお魚さんに夢中になってるだけなのよ。お姉さんが注意しとくから、お父さんとお母さんのところ行っておいで」
「……うん」
粕寺が両親の元へと手を少年を送り出し、少年は少し離れた場所にいた両親の元へ走り合流した。両親は粕寺の方を向いて頭を下げ、粕寺も立ち上がってその場で会釈をしてミユリの方へ振り返った。
「ミユリちゃんは、お魚さん好き?」
「……別に」
「そっか~、結構好きそうだと思ったんだけどなぁ」
「お主はあの男を追ってここまで来たんじゃろう、妾を連れ出したのも家に捨て置けんというだけで」
「そんなんじゃないわ、甘巻君を追ってるのはあくまでもついで。ここにミユリちゃんと来るきっかけみたいなものよ」
「それが真意かどうか……」
「尾行が目的ならずっと見張ってるじゃない、もうとっくに見失ってるわ」
「……」
「さぁ、それより次行きましょ。こっちはこっちで姉妹デート続行よ!」
「何じゃそれは……」
こうして暫く二組はそれぞれ見えない距離で館内を巡回してゆき、ある程度水槽のところは周りきった。そして誠磨達は3階の解放感あふれるエントランスでベンチに座り休憩する。
「ふぅ~、すごいですね~知らない魚があんなに……もう数えきれませんよ!」
「はっはっは、楽しんでいただけて何よりです (館内には巡回スタッフとか居なかったし、警備員に聞いても流石に分からないと思うしどうすっかな~……)」
「ところで、あのさっきの白い封筒を渡せる人って……」
「いやまぁ、道中チラチラと周りを見てたんですけどね、特に渡せそうな人はいなかったですね……」
「そうですか……すみません私何も用意していなくて」
「いやいや! 俺が巡回スタッフいたら渡せば良いだろうくらいにしか思っていなかったせいなので、気にしないでください。ほんと付き合わせてしまってすみません……」
「いえいえそんな! 私は十分楽しかったですし気を落とさないでください、また別の方法を考えましょう?」
「そうですね、暗くなってすみません。ところでえっと……そろそろお腹空きません?」
「あぁ確かに空いてきましたね~、もう13時前ですか」
「1階にレストランありますから、少ししたらそこへ向かーー」
言い終える直前で館内にて女性の元気な声のアナウンスが流れた。
『館内へお越しの皆様にご連絡致します、まもなく13時より北館3階の会場にてイルカショーを開催致します! イルカの“ここあ”ちゃんを是非見に来てみてね~!』
「イルカショー……?」
「3階のさっき通った会場でイベントがあるらしいですよ! もう13時ですし、そっち先行きましょうか!」
「は、はい!」
二人は早々に立ち上がり、早歩きで南館のエントランスから北館の会場へと移動した。
「ーーミユリちゃん、イルカショーだって! 行ってみようよ!」
「何じゃそれは?」
「イルカっていう大きい海の生き物が色々と芸をするイベントよ」
「ふーん……」
「まぁ口で言ってもピンと来ないだろうし、百聞は一見に如かずって言うし行きましょ!」
「だから何じゃそれは……」
「いいから、行くわよ~!」
「にゅぁああ~! ひっ引っ張るなぁ~~!!」
そうして先にミユリ達の方が会場の入り口前に着いた。
「うわ~、やっぱ入ってく人多いなぁ~、もう始まっちゃうけど席空いてるかな……」
「立ち見は嫌じゃぞ、もう足が棒のように固くて限界じゃーーいたっ!!」
ミユリの右側を浅黒いヤンキーカップルの女が背後から通過する際に強くぶつかってきた。
「み、ミユリちゃん!? ちょっと何すんのよアンタ! 気を付けなさいよ!!」
「あぁ? そこ邪魔だからぶつかっただけでしょ? 何か文句あんの?」
「大有りよ! 子どもにぶつかっといて平気な顔して……正気じゃないわアンタ、謝んなさいよ!」
「おいおい、いちいちケチつけんじゃねぇよ年増の姉ちゃんよぉ~……俺らもう行くぜ?」
「ちょっと、待ちなさーー」
粕寺が言い終える直前、ミユリがカップル男の近くに迫っているのが見えた。そして確認した時にはもうミユリの拳が男の鳩尾に命中してしまい、数歩引かせる程に怯ませてしまった。
「てんめぇ……!」
「妾を甘く見た罰じゃ、精々反省するがよいわ」
「み、ミユリちゃん! ちょっとそれは……」
「ちょっとうちの彼氏に何すんのよクソガキ!!」
「ゴフッ!」
カップル女の厚底ヒールがミユリの胸骨に強く蹴り入れられ、反動で入り口の壁に衝突し、ベレー帽が落ちて髪が
「ミユリちゃん!! アンタ……最ッッ低!!」
「そのクソガキが最初に手ぇ出したんでしょ? こっち何も悪くないわよ、ねぇ? てかこのガキの髪ヤバくな~い? すっごいツヤツヤでアニメみたい! っハッハッハ!」
「確かになぁ、っハッハッハ!!」
「ッ!」
ミユリの傍で屈んでいた粕寺は怒りに震え立ち上がり、足早にカップル女に力一杯平手打ちを咬まして入り口前に甲高い破裂音が鳴り響いた。
「何すんだこのアマぁ!!」
カップル男が粕寺の襟元を掴んで引き寄せながら拳を掲げた。
「っ……!」
粕寺は男の分厚い拳に恐怖し、目を瞑って拳から視野を背けた。そして鈍い打撃音が耳の近くで聞こえてきたが、粕寺の頬には拳の感触が無かった。
「……甘巻君!?」
目を開けるとそこにカップル男ではなく誠磨が立っていて、誠磨の目線の先でカップル男が頬を抑えていた。
「って、粕寺さん!? え、いや……どうしてここにーー」
「痛ってぇなこの野郎……思いっきり殴りやがって、殺すぞテメェ!!」
「こっちの台詞だわこのクソ野郎が……、お前今何したか分かってんのか!?」
誠磨と男が向き合っている隙にスピルは粕寺の肩を支えながらミユリの方へと後退した。
「大丈夫、ミユリちゃん!? 粕寺さん!?」
「えぇ、大丈夫……ありがとう」
「誰じゃお主は……?」
「あれ? この間会った一回会ったと思うけど……」
「ってミユリどうしたんだ!? ーーテメェ何しやがった!!」
「うるせぇ!! 最初にそこのクソガキがいきなり俺を殴りやがったんだよ!」
「あの女が妾にぶつかってきたのが悪いんじゃ……!」
「アンタがそんな理由で彼氏殴ってこなけりゃ良かったんじゃない、ちゃんと教育しときなさいよアンタ達さぁ……」
「(この男、俺が殴った頬より腹の方を強く抑えている……ってことは、ミユリはあの馬鹿力を発揮してしまったのか。 女の方は左頬が赤い……ミユリはあの高さまで届かないだろうし、ビンタじゃなく拳を叩き込むタイプだからあの跡は粕寺さんがやったのか)」
誠磨が状況を脳内で分析しているうちに、他の客が警備員2人を連れてやってきた。
「あ、あそこです!」
「ありがとうございます、ではお客様は会場の方へーーおいそこで何をやっている!!」
「ッチ……、デコ助の野郎なんか呼びやがって面倒くせぇな」
「どうするよ? ショーもう始まっちゃうけど」
「んなもん見る気ねぇよもう……帰るわ」
「はぁ……もう最悪」
カップル達は警備員から逃げるように逆方向へと走り去ってゆき、警備員の一人がそれを追ってもう一人が誠磨達の方へ近づいた。
「君、あの人を殴ったの?」
「うちの子に手を出されて、連れも殴られそうだったので急いで助けただけです。真っ当な正当防衛です」
「ふむぅ……でも暴力振るってしまうと事が大きくなってしまうし、他のお客様も怖がってしまうから穏便に……」
「じゃあ貴方は大切な人が殴られるのを見ても穏便に対応出来ますか? 俺は守る為にちょっとした格闘技を身に付けていて、それを然るべき時に使っただけです」
「う~ん、でもねぇ……ちょっと向こうで事情を聞かせてもらえる?」
「え? いや、もうショーが始まっちゃいますし……」
困り果てて肩を落とす誠磨の背後から、スピルの囁き声が聞こえてきた。
「私に任せてください」
「……はい?」
慌てて振り向くといつの間にかスピルが後ろにピッタリくっつくような距離にいて、朗らかな表情をして鞄を前に持ったまま立っていた。そして警備員の方へと近寄り、目を見つめながらゆっくりと話始めた。
「警備員さん、こちらは大丈夫ですのであの二人を追っていただけませんか?」
「え? し、しかし……」
「お願いします」
スピルの横に立つ誠磨は、スピルの方を見つめたまま自分の左胸辺りを抑え始める。
「(何だこの感じは……スピルさんの口調はさっきまでと変わらないのに、何でこんなドキドキするんだ……!?)」
誠磨が緊張感を帯びると同時に、警備員の顔も少しずつニヤけてやがて右手を額に当てて敬礼した。
「承りました、では先程の二人を追跡致します! 失礼します!」
「ありがとうございます♪」
警備員は早々に右向け右で二人の方へと駆け出していった。
「さて、ミユリちゃんを早く安静な所へ連れていきましょう」
「妾なら平気じゃ、それより早よ“いるかしょ~”とやらを見に行かねばーー」
『はーいお待たせ致しましたー! 只今より、イルカショーを開催しまーす! 皆~、今からお姉さんと一緒に、イルカのここあちゃんを呼んでくれるかな~?』
「「「オォォォォォオ!!」」」
「マジか! もう始まっちゃったか~……」
「席取れなかったね……一応入り口入った所からは見れるし、そこから見ましょ。ミユリちゃん良い?」
「うむ」
「ごめんな、俺が手間取ったせいで……」
「……フンッ、良いから早く行くぞ、“しょー”が終わってまうわ」
「あぁ……。あ、そうだ帽子!」
「ごめんごめん、私が被しとくから先行ってて」
誠磨が帽子を拾い上げて軽く叩いてから粕寺に渡し、粕寺がミユリのほどけた長髪を綺麗に束ねて引っ掛かりで痛まないよう素早く丁寧にベレー帽を被せながら仕舞っていった。
「……」
「は~いオッケーね~、それじゃ行こっか」
「……うむ」
「(なるほどなぁ、そうやって帽子に目立つ髪を隠してきたのか)」
そうして4人は揃ってイルカのここあちゃんのショーを入り口に入ってすぐの場所で立ち見し、華麗なジャンプで飛び散った水飛沫を浴びる観客の歓声を耳にしながら芸の数々を静観する。
「すごーい……綺麗……!」
スピルは目を輝かせ、声を漏らしながら一心にイルカのここあちゃんを見つめている。
「おぉ~、ここからでもちゃんと見れるのねぇ良かった。ミユリちゃんどう~?」
「ふむ……素晴らしい調教の仕方じゃのう、どうやって仕込んだのか気になるわい」
「あ、あれ……? ミユリちゃん?」
「冗談じゃ、綺麗な“しょー”じゃな。あれがイルカとやらか?」
「そうそう、イルカのここあちゃんって言うんだって~」
「ふ~ん」
粕寺と軽快な会話をし、比較的明るく振る舞うミユリだが粕寺が会場の方を向く隙に不満げな表情をしていた。それを隣に居た誠磨は見逃さなかった。
「ミユリ、その高さだと見づらいだろ? ほら捕まれ……っと!」
誠磨はミユリの股下に東部を潜らせ、足をしっかり持ちながらゆっくりと立ち上がる。
「ッバ……! おいバカ者! は、離せ! 下ろせ変態!!」
「こら、大声で変態って言うな! ホットパンツだから大丈夫だって、それよりほら見てみな……この高さならよく見えるだろう?」
「くっ……子ども扱いするなぁ!!」
「子どもじゃなくて妹だよ、妹 (あぁ……首元に当たるデッカい固形物がホント残念だなぁ、こんな可愛いのに……チクショー! って何スタンドアップさせてんだこの! 押し付けんな、やめろォ!)」
「(ッフフ、イルカショー観るより生き生きした表情ねぇ~、やっぱり甘巻君かなぁ)」
そうして4人は何とか無事にイルカショーを見終えて、先ほど行きそびれていたレストランへ揃って足を運んだ。
つづく
令和になってからも新しい仮面ライダーって今後増えていくのでしょうかね? 2次元業界や家電は今後どんな進化を遂げていくのか、平成以上の跳ね上がりかはたまた停滞か……とても楽しみです。
今回、尾行組みの粕寺&ミユリと誠真達が鉢合わせた辺りで区切りましたが、ホントは次話と合わせて一話で15000文字くらい長さでした。流石にヤバいと思って何とかそれっぽいところで分割し次回に回しました;
前回から必須予定の要素へ結び付けるのが結構難しくて、思った以上に長くなってしまっています。(割と日常系はこういうペースなのかな……?)
ではまた次回、来週の金曜日をお楽しみに!




