第7話:僕の容姿
今回は短めです。
評価や感想を待ってます。
「しかしま〜、まさか憂が生徒会にスカウトされるなんてな〜。」
「うん。 僕もかなり驚いたよ。」
「でも、なんで憂なのかしら? 憂の特徴なんて、この無駄に可愛い顔ぐらいじゃない?」
「可愛いとか言うな。」
僕たちは今、3人で下校しながら、今日の出来事について話していた。菫は、クラスの友達と帰るらしい。2日目でもう友達か……。さすがは菫だな。ってか楓、僕はそんなにかわいくないぞ。ただちょっと女顔なだけだ。
「でも確かにおかしいよな。 憂は成績は中の上、運動は平均、顔が可愛い、だもんな〜。」
「だから、可愛いって言わないでくれ……。」
雅瑠まで……。でもほんと、なんで選ばれたんだろ?それになんで勝つって断言できたんだろ……?
「とりあえずだ憂。 大丈夫なのか?」
「そうよ。 こんなの、憂が勝てるわけないじゃない!」
2人とも、心配してくれてるんだ……。
「なんか、茜先輩曰わくは絶対に勝つらしい。」
「「茜先輩?」」
あっ、2人は知らないんだった。
「生徒会長の鞠維茜先輩。 2年生だって。」
「……茜先輩、ねぇ。 なんだかずいぶん親しいじゃない。」
あ、あれ?楓、なんだか怒ってる……?
「まぁまぁ楓、今はそれは置いといて、その鞠維先輩とやらが、絶対勝つって言ったのか?」
楓はやや不満そうにしながらも、とりあえずは置いとくことにしたらしい。
「うん。 僕が不安そうにしてたら、絶対勝つから大丈夫だって。」
「う〜ん、なんで断言したかは知らないけど、会長が言ったなら大丈夫だろう。」
「そうね。 どのみち、私たちにはど〜しよ〜もないし。」
とりあえずは大丈夫だろう、と言うことでこの話は終わり、後は適当に話して家に帰った。
「ただいま〜。」
「おかえりー。 あら? 菫は一緒じゃないの?」
「うん。 友達と帰るって。」
「あの子、もう友達できたの? 憂も見習いなさいよね。」
「はいはい。」
母さんのことは適当にあしらってと。これからど〜しよ?今日は、いろんなことがあったからな〜。少し寝ようかな。
タッタッタッタッ……ガチャ
「憂兄、晩ご飯できたよ〜。」
「ん?」
「晩ご飯できたから、早く降りてきてね。」
「ん〜。」
バタン……タッタッタッタッ
「ん〜〜。」
ね、眠い……。でも菫、何か言ってたし、下に降りようかな〜。
「菫〜、何か用?」
下に降りて、用があったと思う菫に聞いてみた。
「あっ、憂兄! やっと来た〜。 も〜遅いよ。」
「ごめんごめん。 それで、なに?」
「晩ご飯できたから、呼びに行ったの。」
「あ〜なるほど。」
菫は晩ご飯のことを言いに来てたんだ。とりあえず下に降りといて良かった〜。と言うか、僕は晩ご飯になるまで寝てたのか……。よっぽど疲れてたのかな?ま〜今日は、ある意味すごい疲れたけど……。
「全員揃ったみたいだし、食べましょうか。 いただきます。」
「「「いただきます。」」」
それから、家族みんなでご飯を食べていたら
「ねぇ憂兄。 生徒会にスカウトされたって、ほんと?」
「ブッ!」
「キャッ! 憂兄汚いない!」
「ご、ごめん。」
な、なんで菫が知ってるんだ!?今日はあの3人には会ってないはずなのに……。
「あら、そうなの憂?」
「そうなのか、憂。」
なんか母さん、すごく楽しそうだな……。父さんはいまいち感情が読めないな〜。
「う、うん。 ま〜成り行きで。」
「そっか〜、頑張りなさいよ、憂。」
「あまり無茶はするなよ。」
「ま、まだなるとは決まってないよ。 今日のアンケートの結果を、明日発表してそれで決まる。 だからまだ確定してないよ。」
「あらそうなの? ま〜憂なら大丈夫でしょ。」
「うん。 憂なら大丈夫だな。」
「憂兄なら大丈夫だよね〜。」
なんでみんな大丈夫って言うんだ?
「なんで断言できるの?」
「「「憂(兄)可愛いし。」」」
「可愛い言うな!! それに僕は、可愛くなんかないよ。」
全く、僕のどこが可愛いんだか。ちょっと女顔の男なだけだろ。………自分で言ってて虚しくなってきた。「「「はぁ〜。」」」
なんか全員にため息つかれたよ!!
「自覚がないってのはね〜。」
「自惚れるのはダメだが、憂は自分を知らなさすぎるな。」
「ま〜それが、憂兄の良いとこではあるんだけどね。」
な、なんか言いたい放題だな……。もう放置するか……。
「ご馳走様。 部屋に戻るね〜。」
「は〜い。」
さて、部屋に戻って何しよう?もっかい寝る?でもさっき寝たしな〜。でも明日はいろいろあるだろうし、寝るとするか。その後すぐ風呂を思い出し、でてきた後に布団に入ったら、意外にすぐに寝てしまった。