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守護者《ガーディアン》

そのブレードの主は

……かつて、覇王の園と呼ばれた伝説のダンジョンの、刃王じんおうと酷似していた。

なぜ…ここに伝説のアンデットがいるかは…

もうどうでもいいことだ。

退けば俺は生き残るが…他の人間は死ぬ。

……そんなことは到底、俺らしいとは言えない、

もう、する事は決まっている。


「おい、お前ら、さっさと緊急離脱の魔法をつかえ。」

「!?だが…それではお前はッ…!?」


やはり…リスラエルは優しいな、


「安心しろ、俺も危なくなったら、コイツで

帰るよ、」


俺はスクロールを後ろへ見せる。


「まさか…転移テレポートのスクロールか!?」

「………あぁ、そうさ、安心して、拠点へ戻るんだ

「無茶はするなよ…!」


強い青白い光を放ち、兵士とリスラエルは

光の渦へ呑み込まれて消えた。


「うっし…緊急離脱は成功したっぽいな…、

それじゃ…これはもういらないな。」


ラリクはスクロールを破りさいた。

もう二度とこのスクロールが機能・・することはない、


「ま、こうでもしないと奴は止めるだろうしな。


そうだ、最初から機能・・など無い。

持っていたのはただの羊皮紙だ、

…………あいつはほんとに優しくて…いいやつで…

自ら不幸へ突っ込んでいって………………。


「俺の人生で一番の親友で最初の友達だったな」


さてと、よく待ってくれたもんだ、

伝説のアンデットだ、

情や理性とかもあるのかもしれないな、



さて、やるか。



ニヤリ、刃王が笑みを浮かべる。

やはり戦いを待ち望んでいたのだろうか。

刃をこちらへかざす、


ミスリルの剣をかざす。


赤く眼が輝くアンデット達の輝きを受け、

その薄青い刃がほんのり赤く輝く。

暗闇が赤く染まる、


「あー、こっちのスクロールは使うぞ。」


狂戦士ベルセルク、筋力、再生能力、を

大きく強化し、痛覚をシャットアウトする魔法、

、効果は高いが、副作用として、

精神を、破壊、殺戮、撲殺、で埋め尽くされる。

精神力が弱い者は力に呑まれ狂戦士となってしまうという禁術。

だが、それを乗り越えた者は莫大な力を得る。


赤い光、いや、赤黒い閃光がラリクの体を包み、

熱が発せられる、


「うううぅおぉっ! ぐっううあるううぅっ!、」


呻き声が洞窟を何十にも反響し、響き渡る、

筋肉が痙攣を起こし、息が荒くなる。


「あおおおおぉぉオオオッ!!」


汗が額を伝い、血管が浮き出る、


『コロセ!コロセ!コロセ!コロセ!コロセ!コロセ!コロセ!力ヲ受ケ入レヨ!』

『スベテヲ破壊シ尽クセ!』


そのような声が頭の中に響く、 

手が震える、衝動が収められない、

クソ…………ここで、終わり……………………………………………

………………………………………………………


_________________ 

「おい!何ゴミ集めてんだ!きったねぇだろ!」

「ごっ、ゴミなんかじゃない!、立派な

研究材料だ!!」


「へぇへぇ、エリートの僕はゴミくずに希少価値を見出してんだなぁ、俺とは出来がチゲーや」

ゲャハハハハ、そんなゲスな笑い声が上がる、

「おい、ソイツをよこせっ!」

「あっ、何を!?」

「なぁーに、ゴミを捨てるだけだよ。」

「やっ、やめてっ!それは……」

「おっ、?このきったねぇビンはなんだ?」


「うげぇ、干からびたトカゲだぁ…キモっ!!」


「そりゃっ!」


ポチャン、そう言う音をたて、ビンと袋は川へ

流されて行った。


「あ………………ぁ…………お父さ…………ん」


「アッハッハッ!ゴミを捨てただけだぞ?

何が悪い!」

「お前…お前エエエエェェッ!!!!!!」


「あ?何がお前だよ、ちょーしのんな。」


バンッ、そんな音がなり少年は殴られた。

 涙を流すが、そのもう一人の少年はそれを笑う、

彼にとって、あのビンが何かも知らずに、

あれが、ただ一つの皆死んだ家族から残された

物だと言うのに、

子供とは、時に残酷で悲惨な出来事を起こす、

そして、時に、人を救う。


「調子に乗ってんのはお前だ、リコド」


バンッ!再び打撃音がした。

その殴られた少年、リコドは泣きながら帰っていった。

それを見て少年は地面に座ったまま、立てなかった、

それを見て彼は手を差し伸べす。


「立てるか?」

「う……うん…」


手を引いてもらい、彼は立ち上がる。


「き…君の名前は?」

「俺か?俺はラリク!よろしくな!」

「ラリク君………………ありがとう」

「いや、気にすんなっ!あいつは腹が立つからな!」

「…でも…きっと後悔するよ…僕はダメな奴だし…

ずっといじめられてるし、…もしかしたら僕と

一緒にいると、君も………。」

「うーん…後悔とかダメな奴とか…よくわかんないが、…お前は悪い奴じゃねえっ!絶対だ!。」

「だけど…君も僕から離れていくんだろう…」

「えっ、なんでだ?」

「え?」

「さっきの俺もいじめるって事か?、 ………!

そうだ…」

「?」

「よし!、俺は約束しよう!、俺はお前を絶対に守る!、永遠にだ!」

「え、えええぇ!?」



___________________

……………………………なに、諦めてんだよ、俺は。

あの頃の約束は……………嘘だったのかよ?…………………

………俺は……………………ヒーロー………

あいつを救う…………ヒーローだ!!


「ウオオオオオォオオオォォ!」


赤い閃光とオーラが体を纏い、

魔力の鎧となって、現実の物となる。


「俺は……すべてを守る!!」


~ ラリク・守護者ガーディアンが現れた ~


彼の精神力は狂戦士ベルセルク守護者ガーディアンと変えた。

力を取り込み、ただ正義の為に彼は死力を尽くす

その白く輝く鎧は何人として壊れることはない。

そして、魔力剣は淡い光を放ち、悪を両断する。


「さぁ、戦いの始まりだ。」

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