謎の男
…ランク…Cか…
「俺が行こう…」
ざわめきの中物静かそうな男が静かに、だが
周りと違い、ハッキリの言う
「えー…と 一人で…ですか?」
受付嬢は困惑した様子でその男に問う
「あぁ…一人でだ」
周りのざわめきも静まり皆がその黒いマントを
羽織る男を見る
受付嬢が困惑するのも仕方がない
クエストに一人で行くのはバカのすることだと
周りも言うし、それも Cランクのクエストなのだから
クエストランクは高い順にABCDEFGまであり
主にABCのクエストがドラゴンや悪魔などの
討伐から未知のダンジョンの探索など
かなり高ランクのクエストばかりだ。
そうして男はクエストの受注受付を済ませ
足早にギルドから去っていった
「………あいつ…見ない顔だったな…」
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はぁ…もうそろそろカモが来てもいいんじゃないか?
そうつぶやいていると
入り口付近に動きがあった
! カモか!?
そう慌てて画面を見ると
肌が緑色の魔物が居た
……? 人では…ないのか?
よく見てみるとまるで日本の妖怪、餓鬼のような
見た目をしており 醜い獣のような顔をしている
…この特徴は……小鬼か?
ゴフリンと言えば罠を張ったり、待ち伏せをしたりする 知能犯のようなイメージがある…
とにかく追い払うか…このまま居座られたら
面倒だし
いったんシザーを出して威嚇させておく
シザーの威嚇と言うのは爪を振り上げる謎の
動きだ、あいつらもちゃんと生態系とか
作ってんのかなぁ?
そう考えていると威嚇が始まった
だがゴフリンは恐れる様子がない
…仕方がない 殺すか
そうしてシザーが奴らに斬り掛かる
だがやはり小さい魔物なだけスピードなども
早い…!!
シザー達の間をすり抜け後ろから錆びたダガー?
のような物で斬り掛かってくるが
まぁ人じゃないから刺されてもゾンビはほぼなにも感じない様だし、そうして
油断したゴフリンの腹を貫く、
数名のゴフリンが口から血やらいろいろ吐き
死んでいった
まぁ、後は物量の差で倒した
それにしてもなぜ唐突にゴフリンなんてもんが
俺の穴の前に………?
…俺は…この事にもっと関心をもつべきだった…




