セービーの行方
もう一度森まで戻ったり、周りにいた人達に聞いたりしたが
セービーの行方は一向に分からなかった。
『…これはまずいよ…』
『どうして急に?』
『どこ行っちゃったの~?!』
『何があったんじゃ…』
突然の事すぎて、一体何が起きているのか
誰にも何も解らなかった。
『…とりあえず、ワシの家へ戻ろう』
◇ ◇ ◇ ◇
『今解ってる事は、セービー殿がいなくなったという事だけじゃ』
ボブロが口火を切る。
『一大事よ!最悪よ!』
『まぁ落ち着け。ここからは情報が命じゃ』
『というと?』
俺は焦る気持ちを抑えながら尋ねた。
『どうしてセービーがいなくなったか、それによってワシらの出方も変えんといかん』
『…確かにそうかも』
『ごめん。良くわかんないや。解るように言って』
『セービー様を探そうってことでしょ!?』
『黙っとれ!』
シュンとして、膝を抱えるホーマ。
少し可哀想だが、気に掛けてる余裕はない。
『魔力が減っておったセービー殿が、一人でいなくなるとは考えにくい』
『かなり苦しそうでした』
『そうじゃ。じゃから、セービー殿はさらわれたと考えるのが妥当じゃろ』
『さ、さらわれたぁぁぁ』
ホーマが頭を抱える。
『問題は、どういう意図で、誰にさらわれたかじゃ』
『…もし、セービーが魔法使いだと知ってて、その力を目的としてさらわれていたら、結構大変な事態ですよね?』
サトの顔が強ばる。
『充分大変よ~!』
『黙ってて!』
またシュンとするホーマ。
若干、自業自得な気もする。
気に掛けてる余裕はない。
『俺には一つ、心当たりがある』
『心当たり?』
『そうじゃ。そいつの仕業なら…まだワシらでも何とか出来るかもしれん』
『絶対あたしが助けるわ!セービー様ぁぁぁぁ!待ってて~!』
『黙ってろ!』
シュンとするホーマ。
ずっとそうしててくれ。
『少し情報を集めてくるかのぅ。お主らは少し休んでおれ』
『休むったって…』
『そんな気分じゃないわ』
『セービー様ぁぁぁ!』
ボブロは困惑する俺達を残して、出ていってしまった。




