近づく危機
俺達四人は街を出て、少し歩いた先にある森へと入った。
四人もいれば、5分足らずで箱いっぱいの魔物が捕れた。
箱は四角くて、一辺が30センチ位だ。
さすがに、セービーに疲れが見えた。
昨日は魔力を補充してないと言っていた。
『セービー、大丈夫ですか?』
『…あぁ。皆のお陰で楽させてもらった。早く宿へ戻って補充したいな…』
微笑みもいつもより弱々しい。
『急いで戻りましょう』
みんなに声をかけ、街へと急ぐ。
街の中を早足で歩きながら、サトに、セービーが魔力を補給する時の説明、注意点を話ながら帰った。
『じゃあ、テントには入ったらいけないんだね』
『うん。あと、なるべく補給中はそっとしておく事かな』
『絶対話しかけたらいけないの?』
俺は、流れてくる残骸に慌てて、セービーに声を掛けた事を思い出した。
『あ、いや。絶対…じゃないよ?一応対応してくれる時もあるよ』
『そっか。解った。じゃあ緊急事態だけ伝えればいいんだね』
『まぁ…そんな感じ』
『あ、いたいた~♪』
紙袋を持ったホーマが、手を振り近付いてくる。
『…何してんのよ?仕事は?』
『今材料を調達中なの!ボブロの剣を研いであげたくて。でも、初めて見る形の剣だから、どう研いだらいいかわっかんないから、ボブロが何か切ってる所見せて欲しくって』
『お安いご用じゃ』
俺達の後ろから、少し遅れてボブロが顔を出す。
『日頃の手入れしかしておらん。研いでもらえるとありがたいのぅ』
『まっかせて~♪で、セービー様はどこ~?宿で待ってるの?』
『えっっ?!』
ホーマの声に、俺達三人は辺りを見回した。
ざわざわと相変わらず五月蝿い。
そしてそこに、あの美しい顔を見つける事は出来なかった。
『…セービーがいない…?』




