表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/41

第十六話

 「ふん、相変わらず。


 とんでもない人ね」


 「運動系以外、部費を必要としない部活には、ほとんど入部してて、よく先生に怒られませんでしたね?」


 「それは幽霊部員ですからね。


 吹奏楽部といった、真剣なノリの部活はさすがに入部は出来ませんが、というより避けましたが、基本、そうでないノリの部活でしたら、大体、可能なんですよ?」


 「どおりで無駄に、チェスやら将棋やらルールに詳しいと思ったわ」


 前方のアラバをつつきながら、市内を歩くのはセルフィとヒオトだった。


 この組み合わせで歩く目的は、調査のためである。


 「まあ、珍しい組み合わせよね」


 セルフィは、ヒオトを見て言う、


 「その通りです、どうして貴方と一緒に調査をしなければならないのですか?」 


 しかし、ヒオトは意味合いが違う、いらだちを見せる。


 当然、セルフィはその事に関して黙る。


 「アラバさん、わかってるのでしょうね。


 本来なら貴方の立ち位置が、隊長なんですよ。


 しっかり調査してくださいよ」


 彼女の指摘通り、そこにはレフィーユの姿は無い。


 その原因を作ったのは、彼自身アラバにあることもあるのだが、


 「隊長に期待されてる貴方の腕前、どう調査するのか見せてほしいですね」


 それに苛立ちを隠せないヒオトに、さすがにアラバは困っていた。


 「どうしたのよ?」


 「いえ、セルフィさん、どうやって調査すれば良いのですかね?


 結局、学園内で事件が起きたとはいえ、何も起きてないワケですから…」


 セルフィは呆れも見せるが、それはヒオトにである。


 「ヒオト、確か容疑者は挙ってっていると聞いたけど、その話をしてなかったの?」


 ヒオトは機嫌悪そうにしていたが、それはアラバにとって意外な事だったので驚いて見せる。


 「そうなんですか?」


 「私たちを甘く見ないでください」


 ヒオトが携帯を取り出し、渋々といった感じだったが、そこに映った女性を見る。


 「ミーア・ペンダブル。


 この町に住んでいる東方術者です。


 武装は鞭、付加能力は、言うまでもないでしょう?」


 「それがパラサイターズのメンバーと?」


 「いいえ」


 アラバの質問にヒオトは首を振るので、そこで勘づく。


 「それって、ただ付加能力が同じだから、調べるという事ですか?」


 「誤解しないでください、根拠もあります」


 経歴を見ろというので、経歴に目をやるとヒオトは言う。


 「イエローテープなんですよ。


 つまり…」


 「犯罪を犯したことがあるから、調べるというのですか?


 それだけの理由で身の周りを調べられたら、気を悪くしますよ」 


 「だから、身の周りから調べに掛かるのでしょう?」


 毅然とした態度でヒオトは言うが、セルフィは察したのだろう。


 「アンタの気持ちも、わからないでもないわよ。


 でも、アンタにしても当てが無いのなら、付き合っても良いんじゃないの?」


 そうしてヒオトに連れられて行く事になったのだが、そこはゲームセンターだった。


 外見で物事を判断するのは良くないが、治安が悪そうなただ住まいにアラバは緊張を見せる。


 「帰って良いですかね?」


 「駄目よ」


 セルフィが袖を引っ張る中、ヒオトは狙い通りと笑みを浮かべていた。


 実際はもっと治安の良い場所もあるのだが、あえて治安の悪い場所を選んだのである。


 「確か『N.O.N』というチームのたまり場でしたよね?」


 「何を臆しているのですか、私たちは調査のために動いているのですよ?」


 ヒオトは促すが、先頭はアラバがやるように促して。


 つまり空気的にアラバがやらないといけなくなっていた。


 「あの~」


 そして、アラバが恐る恐る事情聴取を始めると、


 「何…?」


 アラバ達はあっという間に、囲まれていた。


 「やはり貴方は役に立ちませんね」


  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ