セーフティな生活
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです（BGMのみ）。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル：（仮）セーフティな生活
▼登場人物
●貨根ゴン太：男性。40歳。大金持ち。でも孤独で人生を悔い改める矢先に居た。
●岡田佳奈子：女性。30代。ゴン太の昔のビジネスパートナー。でもゴン太を裏切り事業は失敗。そしてまたゴン太を裏切る。
●咲場野子：女性。30代に見える。ゴン太の欲望と理想から生まれた生霊。
▼場所設定
●ゴン太の自宅：都内にある大豪邸。一般的な豪邸のイメージでOKです。
●街中：必要ならで一般的なイメージでお願いします。
●カクテルバー：お洒落なカクテルバーで野子の行きつけ。
NAは貨根ゴン太でよろしくお願い致します。
イントロ〜
あなたにとって、お金は大事ですか？
やっぱり人生は健康と金。
それ以外のものは全て価値がない…
そう見る人もこの世界には増えているかもしれません。
愛が冷めてしまった時代、とはよく言われたもの。
でも余り目先の利益・物の価値に捕われてしまったら
人生そのものを失ってしまうかもしれません。
メインシナリオ〜
ト書き〈大金持ちの別荘〉
俺の名前は貨根ゴン太。
金欲至上主義の持ち主で、
金以外のものに価値はない…
そう見てやまない人種の1人。
ゴン太「ゲッヘッヘ〜wこれだけありゃもう、余生はずっと遊んで暮らせるなぁw」
俺は若い頃に事業に成功し、今では億万長者。
まぁその事業といっても人を騙す仕事が多かったが、
要は勝てばよかろう・儲かればそれで良い、と言う事で、
今さら何の後悔もない。
しかしそうほざいていたのは若い時の事。
今では少し…
ゴン太「…ふぅ。とは言ってみたものの、ちょっと虚しさが募ってくるんだよなぁ。いつも1人でこの豪邸に居て、誰も周りには寄ってくれない。寄ってくるのは全部、俺の財産をアテにした奴らばかりで、仕事の話をクッションに挟まない限り、誰も俺の友達にはなっちゃくれない」
俺は生まれてこの方、親友と言うものを手にした事がない。
女だって金を目当てに来る奴は無数に居たけれど、
やっぱり女性の本能がそうさせるのか。
年老いた俺を見ては「やはり金より溌溂とした男のほうが良い」
そんな事を面と向かって言ってくるようでみんな去っていく。
確かにそばに残ってくる奴も居るには居るが、
あからさまに金の無心ばかりされては愛情もなえる。
つまり俺は、今までの自分の人生を嘆いていた。
何とか悔い改めて、今この状態からでも
真っ当な人生を歩む事はできないか？
今理想に思う幸せな人生を送る事はできないか？
そんな事を思うようになったのだ。
ト書き〈カクテルバー〉
全く俺も焼きが回ったもんだ。
そんなとある日曜日、俺は飲みに行く事にした。
もちろん1人で。
ゴン太「ん、新装か？」
いつもの飲み屋街を歩いていると
全く見慣れないバーがあるのに気づく。
俺はそこにふらりと入り、
いつものようにカウンターにつき1人飲んでいた。
すると…
野子「フフ、お1人ですか？よければご一緒しません？」
と1人の女が声をかけてきた。
彼女の名前は咲場野子さん。
都内でメンタルヒーラーの仕事をしてるらしい。
でも上品ながらに不思議な人だった。
彼女の前に居るとなんだか心が素直になり、
「昔どこかで会った事のある人」と言う印象を投げかけてくる。
恋愛感情が全く湧かなかったのはそのせいかもしれない。
何かどこかに身内の感覚がある。
そして自分の事を無性に彼女に打ち明けたくなり、
気づくと俺は今の悩みを全部彼女に話していた。
野子「なるほど。今の人生に疲れてらっしゃるんですね？もう1度やり直す事ができないか、そう思っていると？」
ゴン太「ハハwまぁ…。幾ら金を持ってても、やっぱり孤独ってもんは嫌ですね」
野子「お金さえあればそれで幸せ…そう言う人も確かに多いですが、あなたはそっち側の人間じゃないようですね？でもそれが人として正解ですよ？天国に徳を積むという言葉をご存知ですか？お金はこの世を去る時、持って行く事ができません。人の幸せは、生死を越えた所にあるのでしょう」
野子「分かりました、良いでしょう。あなたのそのお悩みを解決する為のお手伝いをして差し上げます」
そう言って彼女は指をパチンと鳴らして、
俺の為に一杯のカクテルをオーダーした。
野子「どうぞそちらをお飲み下さい。それは『Life in the Safe』という特製のカクテルでして、それを飲んであなたが努力さえすれば必ず救われるでしょう」
ゴン太「はぁ？」
当然信じられない事を言ってきたのだが、こいつはやはり不思議な女だ。
誰に言われたって信じない事でも、こいつに言われると信じてしまう。
俺はついそのグラスを手に取り、その場で一気に飲み干していた。
野子「あなたがお金に縛られた人生から逃れる、最後のきっかけと思って下さい。きっと近々あなたのもとに、助けを求めてやってくる人がいるでしょう。それは経済的な援助。その時にあなたはどうするか？それでその先の運命は決まると思って下さい」
ト書き〈数日後〉
それから数日後。
俺のもとに本当に人がやってきた。
助けを求めてやってきた奴。
佳奈子「す、すみませんが、お金を、少し貸して頂けませんか？もし貸して頂けるのであれば、私何でも致しますので…！」
そいつは昔の俺の事業のパートナー。
しかし縁は切っていた。
こいつが金を持ち逃げして、そのとき俺が新しく始めた事業が倒産したからだ。
しかしその時ふと、あの女が言ってた事を思い出した。
こいつを助けてやるかどうか…
俺は人知れず心の中でかなり悩んだ。迷った。
そして…
ゴン太「…ふん。助けてやっても良いが、さっき何でもするって言ったな？」
佳奈子「え？助けて頂けるんですか！？はい！私に出来る事なら」
ゴン太「じゃあ今日から俺の本当の女になれ。ビジネスパートナーとか、金で繫がった義理の関係じゃなく、ちゃんと心から俺を愛する本当の女になれって事だ」
佳奈子「あ…はい！お願いします！」
こいつの名前は佳奈子と言い、見た目は少し地味ながら
体のほうは俺のタイプだった。
そんな欲望が確かに働いていた事は否めない。
ト書き〈トラブルからオチ〉
しかしこいつはまた俺を裏切ったのだ。
口からでまかせで金だけを手に取り、
愛してるフリをして俺のもとから離れようとした。
他に男が何人もおり、俺はこいつにカモられたのだ。
そしてついに…
佳奈子「きゃあ！ぐふっ…」
俺はナイフで佳奈子を刺してしまい、殺人者になってしまった。
ゴン太「ハァハァ…くそっ、どうすれば…」
自宅で佳奈子を殺した俺は、それからどうするか散々迷った。
まさか成功者の道を歩みながらこんなドツボにハマってしまうとは。
その時、俺の背後に人の気配が漂った。
振り返って見ると…
ゴン太「えっ！？うわっ、の、野子…さん」
あの時バーで会った彼女、咲場野子が立っている。
野子「こんな事になるんじゃないかと思い来てみました」
窓もドアも開いてないのにどうやって入ってきたのか？
かなりの恐怖もその時あったが、
しかし状況からそんな事を言ってる場合でもない。
俺はとにかく助けて欲しい一心で…
ゴン太「ね、ねぇ野子さん！一体どうすれば…どうすれば助かるんでしょう…！？」
と彼女に無心していた。
すると野子は…
野子「仕方がないです。こうなれば少しでも身を隠せる場所を提供しましょう」
そう言って野子が、スッとあげた右手の指をパチンと鳴らした瞬間、
俺の意識は飛んでしまった。
ト書き〈真っ暗な暗闇の中で金を抱えて不気味に微笑むゴン太〉
ゴン太「ふぇへへ〜wやっぱり金だぁ〜、金だけが俺を裏切らねぇ〜wずっとここで札束と一緒に暮らしてやるぅ〜w」
ト書き〈金庫を見ながら〉
野子「ふぅ。これでゴン太は自分では2度とここから出られない。誰かに開けて貰うまでは。…金庫の中でずっと居る生活。一体どこまでもつかしらね？」
野子「私はゴン太の欲望と理想から生まれた生霊。理想のほうを叶えてあげたかったけど、結局、現実の刺激を受けて、欲望のほうが勝っちゃったわね。こうなる運命だったのかな」
野子「お金だけに執着した人生を歩むと言うのは、得てしてこんな暗闇の中で盲目になり、自分の世界だけで生きているのと同じようになってしまう。彼の人生はまさにそんな感じ。確かにそうさせたのは世間のせいだと言えるかもしれないけど、自分を悔い改める上では自分の敵を許し、別の道を歩む事もできたんじゃないかしら？その道を見つける事ができなかった、きっとそう言う事なのでしょう…」
（※）これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ！
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください＾＾
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=B6Kviocw__g&t=2s
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
