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EP30異世界と行列と

★☆  検索ワードは 【野草飯】  ☆★

タイトル忘れてもこれで見つかります!


ポンチョが作った筋切り器はどう見ても武器で、

店主たちが大興奮。

武器にもなる筋切りと主張するポンチョ。

結局二人で改良会議を開く。

帰り際に、ララが置物と勘違いして教会に

ケーキを奉納していたことが発覚。

ララはケーキを取り返しに教会へ。

1日遅れの甘味イベントが無事発生。

会社から帰宅後、ホームセンターに来た。

18Lのポリタンクと塩5kgと炭を買う。

もちろん、異世界に持っていく為だ。

もう、ちまちまと水を運ぶのが面倒くさい。

重いので急遽、キャリーカートも購入した。

2個小さな車輪がついていて、

斜めにすると車輪で運べるやつだ。

これで重い荷物を背負わずに、異世界へ行ける。

襲われようものなら、荷物は置いて逃げる算段だ。

それと、細長いプラスチック製の植木鉢も買う。

途中、公園による。

お目当てのドクダミはすぐ見つかった。

昨日、色々調べてみたのだ。


ドクダミの特徴。

繁殖旺盛。

土質、選ばず。

水やりは、土が乾けば与えてください。

害虫はほとんどいません。

育て方はわずかな地下茎から増えます。

一度増やすと絶やすのが困難です。

とにかくよく茂るので、間引きしましょう。


プランターでも育つので、

いっそ、異世界に持っていく事にした。

数が増えれば、市場で使えるようになるだろう。

水も今日18L持ってけば、2日位は持つはずだ。

その後、ろ過機がちゃんとできていれば、

水の再利用が可能なはず。

塩は5日ほど持つと思われる。

塩だけは向こうで何とかしてもらいたい。

他に調味料や、日本茶を準備する。

こうして今日も異世界へ行くのだった。


今日は、少しだけ早めに異世界へ来た。

市場から外周よりに1環街離れた場所に出る。

いったい、このシステムはどうなっているのか?

毎回、異世界に出る場所が違う。

帰りもそうだ。

毎回帰りのポイントが違う。

法則性でもあるのか?などと考えつつ市場へ歩く。

キャリーカートを引きながら歩いているのだが、

田村は考え事に夢中で気づいていない。

ガラガラ、ゴトゴト。

石畳の上を引くキャリーカートから音が鳴る。

物珍しそうに、通り沿いの住民が見ている。

キャリーカートに積まれた赤いポリタンクが、

異世界の住人の目をさらに惹いていた。


市場につくとすでに賑わいを見せている。

・・・いつもより人が多いような。

思いながら屋台の場所に入っていく。

ララの姿が見えると、むこうも見えたらしく、

走って近寄ってきた。

「色々、あんたに言いたいことがあるけど、

まずは水をちょうだい、お客が待ってるだよ。」

すでにララの屋台前に行列ができていた。

「まだ屋台開けてないのに、

待つお客が出るなんて、こんな事初めてだよ。」

急いで、水瓶に水を注ぐ。

「さあ、あんたたち。今日も始めるよ。」

屋台のおやじ達が次々に肉を入れていく。

ララから次々に指示が飛ぶ。

「あ~、この調子じゃ、肉がまに合わないね。」

誰か、冒険者ギルドに追加注文を頼んでおくれ。」

「塩がこんなに・・・!みんなに分けておくれ。」

「田村はドクダミを、またお願いね。」

頼まれて、田村はドクダミ茶作りを始める。

ララも自分の屋台に入り、

急ピッチで下準備を進めていく。

目の前の行列に急かされる。

「おい、まだか。」

「腹減って死にそうだよ。」

列の後ろから声があがる。

「ララ、これはどうなっているんだ?」

田村は仕事の合間にたずねる。

「塩味の食べ物が出てるって噂が回ったのさ。」

「塩でこんなに?」

目の前の行列を見る。

下準備が始まると、行列がさらに伸びたようだ。

「塩はここ数カ月市場には入ってないからね、

きっと耳聡い連中が嗅ぎつけたんだよ。」

ララは手を動かしながら答えた。

「とにかく、この行列を捌かないと。」

ララがつぶやいた。


それから、二時間ほど、二人で焼き続けた。

行列はまったく減らない。

田村もララともに焼いているが追いつかない。

他の肉の屋台も同じだ。

行列が全く減っていない。

ここで、肉がきれた。

冒険者ギルドからきた追加の肉すら、

すべて売り切ってしまったのだ。

昨日よりも、早すぎる売り切れだ。

「すまないね、あんたたち。

今日はもう売り切れだよ。」

行列にむかって、ララが声を張る。

「なんだよ、もう売り切れかよ!」

「まだ、早いだろ。何とかしろよ!」

昨日よりも激しめな文句がでる。

「もう売るものがないって言ってるだろ。」

ララも気がたって返事をしてしまった。

「なんだと!」

後ろから、いかつい奴らが前に出る。

「こっちは時間かけて並んでんだ!

どう落とし前つけてくれるんだ、姉ちゃん。」

どうみても、その筋の怖い人が現れた。

ララの屋台に蹴りをかます。

屋台が動いて、少しずれた。

「おう、今日の所はその塩で勘弁してやるよ。」

・・・こいつら、最初から塩が狙いだな。

田村は壺に入った塩をとっさに懐に隠す。

「何言ってるんだい!

あんたらにやる物などないよ!」

屋台を蹴られてお怒りのララが叫び、

怖い奴らの前に一人で出ていった。

辺りが張り詰めた雰囲気になる。

屋台のおやじ連中が、

手にそれぞれ包丁や鍋を持って集まってくる。

「何様のつもりじゃ!このあま!」

「兄貴、こんな屋台畳んじまいましょうぜ!」

いつの間にか、怖い奴らが集団になっている。

人数は五、六人。

一方、ララ率いる屋台おやじ連合は七、八名。

数の上では有利だ。

だが、相手は武器を手に持っている。

短剣やナイフが主だが、

兄貴と呼ばれた奴だけは大ハンマーを持っている。

屋台のざわめきが止み、張り詰めていく。

列に並んでいたお客の視線が集中する。

市場の中で、一触即発の事態になった。

その時、田村は近場にあった・・箒を握りしめた。

昨日は推敲が難産で投稿できなかった為、

その分、本日は2本立てでお届けします。

楽しんでいただければ幸いです!

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