表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/35

EP27異世界と醤油と

★☆  検索ワードは 【野草飯】  ☆★

タイトル忘れてもこれで見つかります!


田村は護衛のポンチョと市場へ、水の再利用を提案。

ろ過装置を描き、ドワーフに作ってもらうことに。

ついでに筋切り道具も依頼し、酒でポンチョを釣る。

屋台仲間には唐揚げをふるまうので下準備。

その準備を整えた田村であった。

夕暮れ時に差しかかる市場。

次第に多くの人たちが市場に姿を見せ始める。

市場に入るとすぐに肉の焼ける香ばしい匂いが漂う。

釣られるように、お客は市場の屋台へ誘い込まれる。

以前は激臭の為、市場の奥に配置されていた屋台。

今やそれが罠になる。

市場の奥へと誘い込まれる客。

行列に並ぶと横の露天商から声がかかる。

屋台のおかげでお客は途切れない。

目の前の客列が流れていくので、簡単に物が売れる。

テレビショッピングの異世界版、そんな雰囲気だ。

屋台で食欲を満たしたお客は帰路につく。

市場の奥から、店を物色しながら歩いて帰るのだ。

市場にとってはいい流れだ。


この盛況な市場の流れを作った中心人物の田村。

そんな事とは露知らず、無自覚にまた騒動を起こす。

ララの手伝いをする田村。

しかし、・・・腹が減った。

会社から帰ってきて、また労働。

早めに来ている今日は、お腹の空き具合が半端ない。

そこで、ララから肉串を貰い、つまみ食う。

・・・今日もうまいな。

塩も手土産に渡したので、味がついてる。

・・・ララの姉御の絶妙な塩加減が、たまらん!

だが、数本食べるとさすがに飽きる。

他の味で食べたくなる。

そこで、現代から持ってきた醤油をひとたらし。

しょっぺー!

醤油つけすぎた。

失敗だ。

田村の素人料理人魂に火がついた。

ララの焼き台の横に入り、自分用の肉串を調理開始。

生肉串に、醤油をチャポンとつけて焼く。

しまった、途中で焦げてしまった。

失敗二回目。

三度目の挑戦、田村から闘志があふれ出す。

今度は生肉串をそのまま一度焼く。

焼けた肉串に醤油を軽くつける。

もう一度焼き台に戻して、軽くあぶる。

醤油が焦げるいい匂いがしだす。

頃合いを見て、醤油味肉串を食べる。

口の中に醤油の香ばしい香りが広がる。

焼けた醤油が肉の旨味を引き立て、更なる美味さに。

・・・我ながら上出来だ。

「ねえ、あたしにも一つおくれよ。」

横で見守っていたララがおねだりだ。

・・・そうだろ、そうだろ、食べたくなるよね。

田村は自慢げに醤油肉串をララに差し出す。

「なにこれ、うまい!」

ララも驚きの味だ。

すると、目の前で肉串が焼けるのを待っていた客が、

「兄ちゃん、それいくらだい?一つくれよ。」

注文が入ってしまった。

うれしくなった田村は醤油串を焼きだす。

いつしか、ララとともに焼き台に入っていた。

「うめぇな、これ!」

「塩もいいが、こっちの味もたまらん!」

客の感想がダイレクトに伝わり、田村の鼻が伸びた。

周りにもその変わり種の肉串の評判が伝わる。

次第にララの屋台の行列が伸びていく。

懸命に二人でお客を捌き始めた。


素人料理人、異世界でデビューする!

・・・お金が取れれば、もうプロだ。

会社の先輩に言われた言葉を思い出した。

・・・こういうことなんですね、実感。

必死に客を捌く、ララと田村。

全然減らない屋台の行列。

高速で消費されていく肉の山々。

田村からあふれ出す汗と熱気。

市場全体が活況に満ち、盛り上がりを見せている。

しばらくすると、・・・肉が売り切れた。

まだ、列は続いている。

仕方なく、売り切れのアナウンスをする。

すると、

「おい、ここまで並んで、売り切れだと!」

「そうだ、早く食わせろ!」

「肉だ!肉もってこい!」

クレームの嵐が巻き起こる。

・・・プロになったらな、責任が出てくるんだよ。

課長がしみじみと言っていたのを思い出した。

・・・そうか、これもプロなんですね・・。

社畜スキルを開放!

久しぶりに、頭の中でRPGの選択肢が浮かんだ。


┌─────────────┐

|  たたかう          

|▶ じゅもん          

|  にげる      

└─────────────┘


┌────じゅもん────┐

| ▶しゃざい

|  どげざ

|  ぎゃくぎれ

|  けいさつ

└────────────┘


たむらは しゃざい のじゅもん をとなえた! 


おきゃくは しゃざいを うけいれた!


おきゃくは かえりだした!


屋台の前にあった列が解散していく。

「昨日よりも多く肉を仕入れたのに・・。」

ララは少し悔しそうだ。

予想以上に、人が市場に集まっているようだ。

他の屋台の店主も次々に品切れで閉店になっていく。

完売御礼になった。

昨日より、売り切れになるペースが早い。

屋台の店主達も異変に気が付いた。

「おい、なんか今日、やけに人が多くなかったか?」

「そうだな、確かに多かった。」

「まあ、少ないより、いいことじゃねえか。」

違いないと、笑い合う店主のおやじ達だ。


ララの姉御は屋台の片づけをしている。

片付けの最中、ララは焼き台の火を落とそうとした。

「待った。まだ使うから。」

田村がララを止めた。

田村は唐揚げ用の肉が入ったビニール袋を取り出す。

ここからが田村の本番だ。


小鍋に油を落とす。

小麦粉と片栗粉をミックスした粉を作る。

たっぷりと醤油ダレに使って少し黒く変色した肉。

その肉にミックス粉をまぶす。

余分な粉を軽くはたく。

丁度良い温度になった油に粉つきの肉を入れる。

ジュワ!

肉の上がる音と香ばしい醤油の香りが漂う。

匂いに釣られ、屋台のおやじ達が集まってきた。


「兄ちゃん、それが異国料理かい!」

「ずいぶんいい匂いじゃねえか!」


味付けに使ったニンニクの香りが食欲を刺激する。

「すぐ揚がるから、ちょっと待っててくれ。」

みんなにそう言い、唐揚げを揚げる田村であった。


皆様へ

GW明け最初の土曜、いかがお過ごしでしょうか?

本作品の料理場面でお腹がすきました。

作者は唐揚げが食べたいです。

また、笑いの一助になりますように。

作者より

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ