秘話 白と黒の二人の少女
一番悩んだのは・・・タイトルですかね。
白い、白い、ただただ白い空間。
その中央に、一人の少女は佇んでいた。
少女は、腰ほどまで伸ばした、白と灰色の混ざったような色の髪をしていた。
その体には、極光に照らされているかと思うほど、神々しささえ感じられる衣を身にまとっていた。
そしてその手には、少女の頭ほどある水晶が、何かを映し出していた。
「あの者も、あの方の糧になったようですね・・・」
手元の水晶を見つめていた少女は、急にポツリとつぶやいた。
すると次の瞬間、少女から2メートルほど離れたあたりに、黒い穴が出来た。
しかし、その光景に少女は、何も反応しない。何も、探ろうとはしない。
するとそこから、黒い少女が這い出てきた。
まるで、白い衣をまとい、白と灰の混ざった髪をしている少女を、そのまま黒くしたかのような少女が、そこから出てきていた。
「やっほ~。どう?『あの方』の様子は?」
「順調、と言いたいですが・・・やはり、『魔王』ほどではないと、まったく成長できる感じがしませんね」
「そんなこと言わないでよ~。そうやすやすと、『魔王』級の転生者なんて輩出していいわけないし、何より、もともと人だった存在を魔王なんかにしても、あの世界にあるシステムじゃなきゃ、うまくいきっこないって」
そういって、黒い少女は嘆息する。
そこまで言って、黒い少女は思い出したように白い少女に話しかける。
「そういえば、次の魔王の調整に行くから、一緒に行こうよ」
「そうですね・・・。最近はあなたに任せきりでしたし、私もたまには行くとしましょう。・・・でも、『調整』は、なんか変ではないですか?」
「そうかな?あの行為はすっごい機械的だし、『調整』でいいと思うんだけど?」
「あれは『調整』というより、『譲渡』とか、『与える』という表現の方があっていると思いますよ?」
「そうなのかな~?」
黒い少女は首をかしげながら、白い少女の手を取る。
「ま、いいや!ほらほらさっそく、出かけようよ!!」
「そんなに焦る必要は・・・いえ、確か先ほどいたのはあのあたりでしたし、少し急ぐ必要もあるかもしれませんね」
「ほら言った!それじゃあ、しゅっぱ~つ!!」
黒い少女が楽しそうに言うと、二人の前に、黒い少女が来た時と同じような黒い穴がいきなり出現した。
「やはり、あなたの魔術の腕前だけは、超一流ですね」
「魔術『だけ』ってなにさ~。でもそういったって、僕はまだまださ。あの方に比べればね。あと、『魔術』って言わないでよ。これはあんなのと比べられないぐらいのものなんだから!!」
「だったら、そんな雑に使っていないで、もっとありがたみのある物のように使ってくださいよ・・・」
白い少女と黒い少女は、話し合いながら黒い穴をくぐる。
そして二人が完全に穴に入った瞬間、穴は突如として消え去った。
あとには、静寂と、白い少女が持っていた水晶のみが残っていた。
突然ですいませんが、休筆させていただきます。
理由はですね、私は今、受験のシーズン真っ只中なんです。
なので、そろそろ勉強に本腰入れ始めなきゃいけないので、受験が終わるまで、一時休筆とさせていただきます。
自分の一身上の都合で休筆することを、どうかお許しください。
それでは、三月位にまた投稿する日まで。




