第一話 異世界に召喚された勇者達
今回はステータスが公開されます。
・・・神鬼達は極光に包まれた後、一瞬の浮遊感を感じた。そして、光が弱くなったのを感じた一同が目を開けると・・・
そこは、少し薄暗く、しかし、何か不思議な雰囲気のある石造りの建物の中だった。
「ようこそおいでくださいました。勇者様方」
声のした方を見ると、ローブ姿の者が複数人いて、その中で1人だけドレスを着て真ん中にいた1人の女性が声をかけてきた。
「いきなり呼び寄せたりしてすいませんでした。私はこの国、アルバレス王国の第三王女のルミナス・ミラ・アルバレスと申します」
目の前にいた女性は、お辞儀をしながら自己紹介をした。
「ちょっと待て!ここはいったどこなんだ!どうせドッキリとかだろう!さっさと出て来い!」
突然、後ろの方にいた1人の男子生徒が声をあげた。
「えぇと・・・その、どっきりと言うものがどんなものかは知りませんが、この場所はアンファロール大陸にある三大国家の内の一つで、アルバレス王国といいます。」
若干戸惑いながらも、ルミナス王女とやらは答えてくれた。
「すみません、ひとつ聞いてもよろしいですか?」
俺はとても気になっていた事を尋ねる事にした。・・・なんか周りの奴らから「なんだこいつは」みたいな視線を感じるけど、まぁ、良いか。
「正直に言ってください。
俺たちは・・・帰ることは出来ますか?」
「・・・・・・出来ません」
王女はとても苦しそうな表情で、その事実を告げた。
「なんだって!?」
「嘘でしょ?!」
「何でなんだよぉ?!!」
たちまち悲鳴があがる。
「皆落ち着くんだ!」
みんなに声をかけたのは、クラスの中でもよくリーダーシップを発揮している箕田光輝だ。なんだか白河達の方をチラチラ見ている気がする。キモい。
「王女様、私たちを召喚した理由をお聞かせ願えますか?」
箕田の問いかけに、王女が頷いた。
「分かりました。我々があなたを呼んだ理由はたった一つです。我々があなたがたを召喚した理由、それは・・・
魔王を倒してほしいからなのです。」
その場にいた全員の、唾を飲む音が聞こえた。
「ですが王女様。ここにいる者は全員が体力や知略に優れているという程では無いんですが・・・」
箕田が、今度は俺をチラッと見てちょっと笑っていた。糞ウゼェ。
「その点は大丈夫です。この世界はあなた方の世界よりも下位世界なので、あちらで余り体力や智に長けていなくても、こちらの世界では、基本普通の人の2〜3倍のステータスを持っています。」
そう言って、王女は微笑んだ。その後に、全体にあることを促した。
「皆さん、【ステータスオープン】と言ってみて下さい。自分のステータスが確認出来ると思います。」
王女がそう言うと、皆【ステータスオープン】と呟いた。すると・・・
「スゲェ!なんか出てきた!」
「本当だ!」
「なんか書いてあるわ!」
そういって、皆自分のステータスを確認し始めた。白河達も確認した。
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名:アケミ・シラカワ(16)
性:女
種族:人族
天職:導師(Lv.1)
職業:勇者(Lv.1)、
【ステータス】
MP:5000
筋力:250
防御:200
敏瞬:150
魔力:200
魔防:200
【スキル】
・回復術(Lv.1)
【ユニークスキル】
・勇者の本気
→一定時間全ステータス小UP。
【オリジナルスキル】
・導師式回復術
【加護】
・慈母神の加護(回復力UP)
【称号】
救世の勇者
鬼の伴侶(予定)
【状態】
普通
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名:ユキネ・タカミ(17)
性:女
種族:人族
天職:剣豪(Lv.1)
職業:勇者(Lv.1)
【ステータス】
MP:300
筋力:1000
防御:550
敏瞬:350
魔力:75
魔防:95
【スキル】
・剣術(Lv.1)
【ユニークスキル】
・勇者の本気
→一定時間全ステータス小UP。
【オリジナルスキル】
・多香美流剣術
【加護】
・剣神の加護
【称号】
救世の勇者
鬼の伴侶(予定)
【状態】
普通
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名:リンカ・アマミ(16)
性:女
種族:人族
天職:導師(Lv.1)
職業:勇者(Lv.1)、
【ステータス】
MP:5000
筋力:250
防御:200
敏瞬:150
魔力:200
魔防:200
【スキル】
・回復術(Lv.1)
【ユニークスキル】
・勇者の本気
→一定時間全ステータス小UP。
【オリジナルスキル】
・導師式回復術
【加護】
・慈母神の加護(回復力UP)
【称号】
救世の勇者
鬼の伴侶(予定)
【状態】
普通
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名:ユリ・フドウ(15)
性:女
種族:人族、鬼族
天職:戦士(Lv.6)
職業:勇者(Lv.1)、魔術士(Lv.1)
【ステータス】
MP:750
筋力:1500
防御:800
敏瞬:400
魔力:550
魔防:600
【スキル】
・剣術(Lv.3)
・槍術(Lv.3)
・格闘術(Lv.3)
・低級魔術(Lv.1)
・中級魔術(Lv.1)
【ユニークスキル】
・勇者の本気
→一定時間全ステータス小UP。
【オリジナルスキル】
・不動流剣術(剣装備時、筋力UP)
・不動流槍術(槍装備時、筋力UP)
・不動流格闘術(武器無し時、筋力、敏瞬UP)
【加護】
・鬼の加護
【称号】
鬼の伴侶(予定)
【状態】
普通
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「鈴果ちゃんのステータス、私のと似てるね」
「そうだね〜。多香美ちゃんはどうだった〜?」
「私は剣豪って出てるわね。優里ちゃんは?」
「私はいろいろ出来るみたいです!」
女子達がそんな会話をしていたら、突然向こうから歓声があがった。
「箕田、お前スゲーな!」
「すごーい!こんなにステータスが高いなんて!」
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名:コウキ・ミダ(16)
性: 男
種族:人族
天職:英雄(Lv.1)
職業:勇者(Lv.1)
【ステータス】
MP:750
筋力:1800
防御:1100
敏瞬:700
魔力:550
魔防:900
【スキル】
・剣術(Lv.1)
【ユニークスキル】
・勇者の本気
→一定時間全ステータス小UP。
【オリジナルスキル】
・英雄の底意地
→生命活動を維持するのが困難な程体力が失われた時発動。全ステータス大UP。
【加護】
【称号】
・救世の勇者
【状態】
普通
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「いやいや、そんなことないさ」
箕田はニコニコしながら、周りから祝福を受けていた。
「そういえば、ジン君は確認しないの?」
天海から「ジン君のステータスも見して!」と言いたげな目で見られた。
「そうだな・・・確認しとくか。
【ステータスオープン】」
俺がそう呟くと、俺の前に一つの青い半透明な板が浮かびあがった。そこには、いろいろとイレギュラーな事が書いてあった。
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名:ナキ・シンドウ(16)
性:男
種族:人族、???、???、???、???
天職:???、???、???、???
職業:勇者(Lv.10)、
【ステータス】
MP:500
筋力:200
防御:150
敏瞬:100
魔力:150
魔防:150
【スキル】
(「状態」によって確認出来ません。)
【ユニークスキル】
(「状態」によって確認出来ません。)
【オリジナルスキル】
(「状態」によって確認出来ません。)
【加護】
(「状態」によって発生しません。)
【称号】
・偽りの勇者
【状態】
・偽り
→本来の自分を長年偽ると発生。
基礎ステータスの1/1000になる。
全スキル、全ユニークスキル、全オリジナルスキルの確認不可。
加護が発生しない。
一部天職、職業、種族表示不可。
天職、職業、スキルによるステータスUP不可。
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・・・なんだコリャ。
そういえば、ステータスの見方と一般人のステータスを書き忘れた。こっちにのっけときます。
まず見方から、
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名:(名前とよこに年齢がくるよ)
性:(基本は男か女だよ)
種族:(〜族、となる。)
天職:(産まれた時から持っているもの)
職業:(後から手に入れたもの)
【ステータス】
MP:(魔法を使える量とかかな)
筋力:(高い程攻撃力UP)
防御:(高けりゃ剣も弾くぞ!)
敏瞬:(いわゆる素早さ)
魔力:(魔法攻撃力だよ)
魔防:(魔法への耐性だね)
【スキル】
(努力すれば手に入る。レベルあり)
【ユニークスキル】
(天職や職業に応じて手に入る。レベルなし)
【オリジナルスキル】
(限られた人のみ持っている。レベルなし)
【加護】
(ステータスUPにつながる)
【称号】
(ロマン)
【状態】
(神鬼の『状態』を表す為だけに設けた)
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お次は一般人(兵士)をお見せします。
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名:ジン・イッパン(30)
性:男
種族:人族
天職:戦士(Lv.1)
職業:兵士(Lv.1)
【ステータス】
MP:50
筋力:100
防御:55
敏瞬:30
魔力:25
魔防:40
【スキル】
剣術(Lv.1)
【ユニークスキル】
【オリジナルスキル】
【加護】
・フレナンド神の加護
【称号】
・THE・一般人☆
【状態】
普通
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こんな感じです。
次回もお楽しみに!