第二十話 出立
ブクマ100件越えました!
これからも頑張っていきます!!
ちなみに、今回は記念話は作りません。
というより、リアルが忙しいため作れません。
*5/7 修正しました。
箕田との決闘が終わってから三日ほど経った日の夜、神鬼の部屋にルミナス王女がやってきた。
ちなみに、同室である雨宮はいまちょうど寝ている。
「・・・何の用だい?王女様」
「お父様はあだ名で呼んでいるのに、私はそんな他人行儀な呼び方なんですか?」
「えぇ~・・・じゃあ、王女様の事は『ルミナスさん』ってよびますね」
「う~ん・・・まぁ、いいでしょう。それより、今日は違う用があったので参らせていただきました」
さっきまでのほんわかとしたムードと一転して、王女はまじめなムードに切り替えた。
「ということは・・・」
「はい・・・準備が整いましたので、ご報告に参りました」
「ついにか・・・それじゃ、俺は今すぐこの国から出て行く。いいよな?」
「えぇ・・・すいませんが・・・」
「謝る必要はねぇさ。俺の力が見つかれば、帝国は確実にヤバい手段をとる。この行動が単なる先延ばしなんだとはわかっている。でも、単純な先延ばしだろうが、時間稼ぎだろうが、やれることはなんでもした方がいい」
そう呟いた神鬼は、自分の部屋に置いてある机に向かった。
「なにを・・・?」
「まぁ、何も言わずに出ていったら、あいつらに心配されちまうからさ。置手紙でもしたためようかと思ってさ」
「そうですか・・・」
俺は手紙を書き終えると、それをそっと机の上に置き、前々から用意していた荷物を持った。
「準備はできましたか?それでは、こちらにお越しください」
ルミナス王女はそういうと、雨宮に気付かれないように部屋を出た。神鬼もそのあとに続こうとしたが、立ち止まった。
小さな、寝言ともとれるような小さな声が聞こえてきたからだった。
「・・・やっぱり、お前は俺らから離れちまうのか」
「ごめんな、雨宮。こんなことする事にしちまって。でも、今まではただ単純に『逃げる』ためだった。だけど、今は違う。今俺が行くのは『守る』ためなんだ」
「・・・その結果、俺らがピンチになったら?」
「簡単さ。『どんなところにいようと、一瞬で駆けつけて、必ず救う』・・・それだけだ」
「・・・お前らしいよ。神鬼・・・元気でな」
雨宮はそういうと、寝息を立て始めた。
俺も雨宮が寝たことを確認すると、ルミナス王女の後について行った。
城門についた時、そこには一人の少女と、一匹の馬がいた。
「ご紹介しますねジン様。この子の名前はアルリナと言って、ジン様のこれからの旅のお世話をするものです。そしてこの馬は、旅のお役に立つと思い、用意しました」
「先ほど姫様にご紹介されました、アルリナと申します。気軽に『アル』とお呼びください」
「そうか。よろしくな、アル。俺は哭動神鬼。気軽に『ジン』でいい」
神鬼はアルと自己紹介をしあうと、まだ日が昇らないうちから出発した。
その後ろ姿を、ルミナス王女は見えなくなるまで見送っていた。
「どうか、ご無事でいてください・・・」
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次の日の朝、城内を駆け巡る少女が四人いた。
「多香美先輩!そっちにいましたか?!」
「いいえ。その様子だと、明美ちゃんのところにもいなかったようね。天海ちゃんは?」
「まったく。優里ちゃんは?見つかった?」
「いえ。見つかりません。おかしいですね。兄様がどこかに行くとき、私に言わないときはほとんどなかったのに・・・」
それは白河明美、多香美雪音、天海鈴果、不動優里の四人だった。
普段であればもう起きているはずの時間になっても神鬼が見つからなかったので、四人で手分けして探し回っていたのであった。
「!もしかしたら、兄様と同室である雨宮さんなら何か知っているかもしれません!行ってみましょう!!」
「「「それだわ!!」」」
~~少女(達)移動中~~
「というわけで雨宮君!!ジン君がどこに行ったか知らない?!」
神鬼と雨宮が寝ている部屋に突撃していった四人は、部屋に入るなり聞いた。
「あぁ・・・ジンがどこに行ったのかは知らないが、ジンの机に手紙があるぞ」
雨宮が言うなり、四人は手紙に走り出していった。
そして、優里が代表としてゆっくりと読みだした。
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この手紙を読んでいるであろう優里たちへ
お前らがこの手紙を読んでいる時には、俺はもうこの国にはいないだろう。
俺がお前らに告げずにこの国を出て行ったのには、とある理由がある。
それは、俺が魔王を倒せる力を持っていること、そしてそんな人間がこの国にいる事が、ほかの国の者にバレそうだからだ。
この大陸に存在している三大国家は全部、各魔王がどこにいるのかが分かるアイテムがあるみたいなんだ。その中に帝国という国があって、その帝国の中で『あの国には魔王を倒せるものがいるようだから、私たちの国に取り込もう』という考えが出始めたようなんだ。
だから、俺はそいつらに見つからないうちに違う場所に行くことにした。
どこに行くのかは言わない。言ったらお前ら付いて来そうだからな。
まぁ、雨宮には言ったけど、この手紙にも書いておこう。
俺は、お前らが助けを求めるような何かがあった時は、どんな時でも、どこに居ようと、必ず助けに行く。
じゃあな〜。
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・・・手紙を読み終わり、机の上に手紙を置いた瞬間、全員が同時に呟いた。
『・・・一緒に行きたかったなぁ』
次回、説明回を入れます。




