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チート勇者の異世界冒険記  作者: 松竹梅
第一章 消える封印見ゆる真実
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第八話 学園生活5 最下層

この話から更新期間を変えます。


勝手な都合で変えて申し訳ございません。


理由や更新期間の詳細は活動報告の方にのっているので、できれば見てください。

・・・気づくと、辺りは少し明るかった。


「ここは・・・」


 少し起き上がって辺りを見渡してみると、迷宮を一緒に探索していた仲間たちがいることに気付いた。


「っ!優里!優里、いるか!」


 俺は思い出したように優里を探す。するとーー


「ぅ、ぅうん・・・。あれ?ここどこですか?」


 少し後ろから聞きなれた声が聞こえた。


「優里!無事か?」

「ダイジョブですよ兄様。それよりここは・・・?」

「わからん。だが・・・おそらく、なんかやべぇとかだぞ。ここは」


 全体を見渡してから分かったが、ここは迷宮の中でも一際広い、まるで『広場』のような場所であることが分かった。どこに通じているのかもわからないが、四方八方に道が広がっている。


「ここは・・・?」

「いってててて・・・」

「あれ?ここどこ?」


 どうやら、皆もだんだん気がついたようだ。


「あ!ジンくん!」

「あら、先に気が付いていたの?」

「む~。起こしてくれてもよかったんだよ~?」


 白河達も起きたようだ。てか、なんか天海にだけ文句言われた。なぜだ。


「おいおいおい・・・。まさかここは・・・」

「ええ・・・。『最下層』だろうな・・・」

「先生たちは、何か知ってるんですか?」


 いつの間にか起きて、驚きと絶望が入り混じった表情をしながら教官たちは辺りを見回していた。


「あぁ。ここは『嫉妬の洞窟』の最下層じゃないかと言われている場所だ」

「言われている・・・?」

「ここにはまだ、だれも来たことが無かったのだよ。なぜこの空間の存在を知っている者がいたのかは、謎なのだがね・・・」


 俺が教官たちと雑談をしていた、その時ーー


 ぶろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!


 何か、人ではない何か(・・・・・・・)の声が聞こえた。


 俺は急いで、声のした方を見た。するとそこにはーー


牛のような頭を持ち、人のような体つきをしていて、右手には石造りの斧のようなものを持っていた。


「なんだよ、あれ・・・」

「い、いやぁ・・・」


 皆は、その異形の怪物を見ておびえていた。


「ありゃあまさか、【牛頭人間】(ミノテリウス)か?!」

「なんですかそりゃ?!」

「迷宮の中でも結構上位の強さを誇る魔物だ。さっきまでいた雑魚どもとは話にならねぇくらい強いぞ!」


 幸い、ミノテリウスと呼ばれた魔物とはまだ距離がある。対策を立てようと考え始めた時ーー


 ミノテリウスは、いきなり駆け出した。


「ッッ!!!」


俺は考えていたいくつかの策を即座に捨て、ミノテリウスの動きを追っていった。


 ガキンッッッッッッ!!!!


 「っっくそ!!」


 俺はミノテリウスの目前に回り込み、斧による一撃を何とか防いだ。


 ぶるぅぅぅ!


 どうやら、自分の一撃を防いだこと神鬼に対して、怒りを覚えているようだ。


「うわぁぁぁ!後ろからも来たぞ!」

「きゃぁぁぁ!横からも来てるぅぅぅ!」

「おうちかえりたいよぉぉぉ!!!」


 何やら、全方位から魔物たちは来ているようだ。


「くらえ!アルバレス流剣術『猛火・弐陣』!」

「『風爪よ、切れ、舞い踊れ、【風爪】(ガラ・デル・ヴィエント)

「くらいなさい!『火球よ、燃やし、灰へ返せ、【火球】(ボラ・デ・フーゴ)』」

「不動流剣術・参の型、『破陣』!」


 先生たちに、S組のみんなも何とか応戦しているようだ。しかし、やっぱりというか、じり貧なのが目に見えた。


「おいっ!代わるんだシンドウ君!」


 後ろから箕田が声をかけてきた。なんでコイツきたんだ?


「君のような雑魚(・・)がそいつといつまでも相手してられるわけがない!とっとと変わるんだ!」


・・・こいつ何を見ていってるんだ。こいつは人のステータスを見るより、自分の技術の無さを見つめなおした方がいいと思う。


「早く変わり給え!この雑魚(・・)!!」


・・・うっせぇなあ、こいつどうせ、白河達にかっこつけるためだろうな・・・


・・・でも、俺がステータス上では雑魚なのは変わんねぇんだよな。


・・・俺は・・・強くなることは、できないのか?


 俺が、そう心の中で思っていたときーー


「きゃぁぁぁぁぁ!!!!」


 いきなり、後ろの方で悲鳴が聞こえた。振り返ってみるとーー


 白河達が・・・魔物たちに捕まっていた。


「なっっっ!!」


 その光景を見た瞬間、俺の心の中で、たくさんの言葉が渦巻き始めた。


・・・あいつらがおそわれている?


・・・あいつらがうばわれる?


・・・いやだ・・・


いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ


 俺の心の中で言葉が渦を巻き、頭が真っ白になりかけた時、一つの思いが出てきた。


・・・俺が・・もっと、強ければ!!・・・・・・


 そう思った瞬間ーー


『お前、力が欲しいか?(・・・・・・・)


ーー声が、聞こえた。

意味ありげな声が聞こえましたね~。

次回をとってもとっっってもおたのしみに~。

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