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1.

…………2時間後




「……これでいいか」



やっとキレイになった廊下を見て、私は少し嬉しくなった。


いくらチェックが厳しい夫婦とはいえ、これで文句はないだろう。


さて、おつぎは……




「庭掃除か……どこまですれば終わりとかあるのかなぁ?」





なんとなく口から出た言葉に悲しくなりつつ、私は庭へ向かった。






  〜  〜  〜






庭を見た感想。



はっきりいってヒドイ。



庭にもともと植えられていた草木は枯れ果てており、なんとか生き残れたものもなぜかほとんどが食肉植物と化している。


本当の意味で生き残っている植物は薔薇の木が一本と隅っこにある花壇にひっそりと植わっている草花だけだ。



昨日は普通に綺麗な庭だったのに、いったい誰が………





……なんて、わかりきったことだ。


十中八九、リリス(一応、妹)が魔法でわざとやらかしたのだろう。


ご丁寧に自分の好きな薔薇の木が残っているあたり、間違いなさそうだ。


花壇は隅っこにあったのでたまたま生き残ることができたのだろう。




………誕生日に会いたくなかったからだろうか。


よくもまぁこんな回りくどくて面倒な手を考えたものだ。







「………どうすればいいのかなぁ?」






食肉植物の視線|(?)を浴びながら、私はため息をついた。







『……チッ、この距離じゃさすがに喰えんか』





………ん?今のは空耳?




『あと少し近ければ、喰うことができるのに……この体じゃなければ……』




………空耳じゃなかったか。


まぁ、食肉植物の中に知性がある魔物がいて、私にとっては運がよかったというべきか。


さっそく会話をしてみよう。



そう考えをまとめ、私は魔物に話しかけた。


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