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深呼吸は平和の証  作者: Siebzehn17
すれ違う王
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腕試し

新しく作った「ギル」と「千変万化」のテストをする為に、ロバスにある古代遺跡に行く事にした。古代遺跡には、さまざまなモンスターが居るという事なので生活費というか借金を返すためと、新しい道具のテストにも丁度良さそうなのだ。


「お母さんがぁ、戻ってくるまで、時間あるからたぁくさん稼ごうぉね、コージッ」


自分の力がみんなの役に立つと分かったミミは嬉しそうだ。というか、ミミだけで大概のモンスターを倒してしまえるんじゃないかなぁ?


「ミミ、あんまり張り切らなくて良いからね。これ試したいし」


と、「ギル」と「千変万化」を叩いてアピールする。


「うふふぅ。どうしよっかなぁ~」

「ちょ、ちょっと、勘弁してよミミ」

「はいはい、ミミもコージをいじめて楽しまないの」

「はぁ~い」


ふぅ、ミミが言うと冗談に聞こえないからなぁ。セリナが助け舟を出してくれて助かったよ。ありがとうと目でセリナにお礼を言う。


「ふふっ」


目が合って、セリナも分かってくれたらしくにっこりと笑ってくれた。ヒロコは相変わらず、ぼーっとしている。


ロバスの古代遺跡。


数々の冒険者が集い、争い、傷つき、輝く場所でもある。ロバスという土地はモンスターと縁がある。古代遺跡に住み着いて虎視眈々と町を狙うモンスターに、町の外からは魔石獣が常に襲ってくる。だが、ロバスに住む人間は決して挫けない。むしろ、貪欲に生きる為にモンスターを狩り、喰らい、己の糧としていった。そして今では狩る側のモンスターは狩られる側へと変わっていったのである。だが、古代遺跡に住むモンスターも遺跡に残る道具を使いこなし日々進化しているようで、侮れない存在である。


そして古代遺跡の入り口は町が管理しており、必ず門番が立っている。24時間休みなく門番が立っているので、もし大量のモンスターに追われたとしても対応できるのだ。最近は冒険者学園の生徒達も授業の一環として、入り口付近の見回りも行っているので出入り口の安全性はかなり高くなっていた。


なので今回は、浅い階層は急いで通過して少しモンスターが手強くなって来るといわれる15階以降に的を絞る。この辺りから魔法を使ってくるモンスターやレアモンスターと言われる奴らが、ぼちぼち出てくるので稼ぎも悪くないみたいで、ある程度の冒険者に人気の階層のようだ。


僕達は特に何事もなく、15階層まで辿り着いた。


「ここらへんから、ちょっと手強いみたいだから気をつけて行こうね」

「はぁい」

「わかりました、コージ」

「わかったよ、マスター」


さて、ここら辺はオークや、ホブゴブリンや警備ロボとか出てくるみたいだ。オークもホブゴブリンもスペルキャスターが混じってたりするので要注意だ。僕を先頭にヒロコ、セリナ、ミミと続き警戒しながら進む。通路自体は結構広いので一列で進まなくても良いんだけど、とりあえず一番最初に一撃を加えたい。んだけど。


「なんで、こうなるのかな?」


さっきから2回、モンスターと遭遇したんだけどどっちも後方から、つまりミミを攻撃してきてて、あっさり返り討ちにされているのだ。


「ミミは見た目が可愛いですし、華奢ですから狙いやすい相手だと思われているんでしょうねぇ」

「そうだね、みんなミミにまっしぐらだったし」


猫まっしぐらみたいに言わないで欲しい。でも、このままじゃテストできないから次に出てきたら突撃しよう。と、思ったら正面にオークのPTらしき集団が見えた。


「なんか丁度良いのが来たから、一人でやらせてね~」

「オークが5匹ぐらい居ますし、魔法使いも居るみたいですけども」

「それぐらいが丁度良いって。いってきまーす」


「千変万化」でマテクトを自分に掛ける。アンテナを自分に向けてぽちっとな。とりあえず、先頭の前衛を突破して魔法使いから狙っていこう。


とげとげ棍棒とラウンドシールドを持った前衛のオーク二匹が僕を見つけて、戦闘体勢をとり僕に威嚇してくる。僕は右側のオークに向かうようにフェイントを掛け、右側のオークのさらに右の狭いスペースを身をかがめて突破する。盾で僕を通路の壁に押し込もうとしたけど、僕の方が一息早くすり抜ける。


そして、その後ろに居た二匹のオークは突破されると思っていなかったようで、あっけに取られている。あっけに取られてるオークに「ギル」を向けAボタンを押し込みスリープクラウドを連射する。眠ったかどうかを確認せず、本命の魔法使いに向かって突撃する。


「ゲェーゲッゲッゲッ! ファイアボール!」


何か呪文を言ってたみたいだけど聞き取れなかったけど、炎の玉が飛んできたのでファイアボールの魔法なのだろう。すかさずBボタン連打で炎にセレクト、Aボタンをスライドさせ炎の魔法剣を出した。


ボッボォウ!


炎の玉を「ギル」で絡めとり無力化する。そしてそのまま突撃の勢いを殺さずに魔法使いのオークに「ギル」を突き刺す!


「グギャアァアア!」


悲鳴を上げるがまだ倒れない。すかさず、スライドしていたAボタンを戻して押し込む。


ボボボボボボボボッ!


至近距離で魔法使いに、炎の玉を連射する。さすがにこれは効いたようで、即座にウインドウがポップし、選択画面が出てきた。とりあえず、選択は後回しにして残りの4匹を倒そう。


ブンッ! ガツッ!!!


危ない危ない。背後から前衛2匹がやってきて一匹が僕の背後を、そしてもう一匹が仲間をたたき起こしている。「千変万化」を取り出しアクセルをコール。アンテナを自分に向けてぽちっと・・・っとぉ、危ないな棍棒に当たる所だった。よし、ぽちっとな。


ようやく魔法が発動してアクセル状態になり、冷静に分析する。僕の正面に棍棒が一匹、その背後にもう一匹。起きかかってるのが剣を持った奴。まだ眠ってる奴はダガーを持っている。このままスリープクラウドを連射すると凄く楽に倒せるけども、それだと僕の訓練にもならないしなぁ。時間がかかるけど一匹ずつ倒して行くか。


目の前のオークは僕に避けられた棍棒を再度振り上げ、脳天目掛けて勢い良く振り下ろしてくる。Bボタン連打で雷に合わせ、Aボタンをスライド。雷の魔法剣を選択する。脳天目掛けて落ちてくる棍棒を前に出ることで回避し、横なぎに胴体に「ギル」をぶちかます。


これで一匹痺れてしばらく行動不能になった。目の前にはまだ僕に背中を見せてる棍棒オークと起き上がって僕を狙う剣オーク。とりあえず背中を見せる棍棒オークに向かい、剣オークに向かって勢い良く体当たりをする。体当たりの瞬間、ちょっと気持ち悪かったけど狙い通り、剣オークを巻き込んで二匹まとめて倒れる。その隙を逃さず「ギル」を叩き込み行動不能にする。


よし、これで全て無力化できたな。


「よし、終了」


オークを全てアイテム化し、一息つく。うん「ギル」は中々使いやすいや。でも「千変万化」は戦闘中に使えるアイテムじゃないなぁ。いちいちアンテナ向けるのは正直やりずらいので違う形を考えないと駄目だろうなぁ。


「コージおつかれさま」

「少しぐらいミミに残してくれてもいいのにぃ」

「マスターおつかれっ」


あっさりとオークを倒した僕を口々に労ってくれる皆。僕ならあれぐらい倒せて当然って顔をしている。まぁ僕もオークとかはゲームだと雑魚のほうだから、楽勝だとは思ってたけどもね。


パチパチパチパチ・・・


ん?どこからか拍手が聞こえる。


「やぁ、どうも。凄いねぇ君」


気付けば通路の向こうに、古代遺跡なのにもかかわらず、肩まである輝く金髪をなびかせ、若干垂れ気味の涼しげな青い瞳をした非常に顔立ちが整った戦士風のいでたちをしたイケメンと、3人の女の子が居た。


だれ?


イケメン出てきた。リア充ばくはつしろーーー!


またまた評価ありがとうございますっ!

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