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深呼吸は平和の証  作者: Siebzehn17
出会い
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本当のお話

 僕はホワイトファングに乗り込み事情を説明した。そして、戦闘に備えて寂しい武装を追加しセリナを追った。武装を追加したのは、シリアルナンバーを隠す意味合いと元々の形を分かりにくくする為もある。


そして、件の貴族の屋敷の場所はすでに把握している。エドがわかりやすく説明してくれていたのだ。


「して主、事情を聞くに今回はさすがに殲滅するであろう? 我はそういった事にうってつけであるからして、運が良いな主」


ころころと楽しそうな声でそう切り出すホワイトファング。だけど、その期待には応えられないね。


「いや、ホワイトファングには残念だけど誰一人として殺しちゃ駄目だ」

「ん? だが我は手加減なぞせぬぞ? どうするつもりじゃ?」


怪訝そうに返事するホワイトファング。


「とりあえず、屋敷へ行ってくれる? その間に仕掛けをするから」

「了解じゃ」


ホワイトファングに追加した武装はミサイル。だけど弾頭は特殊な物を用意した。

対ガイアフレームというべき弾頭で、目標にあたる寸前に特殊な粒子を撒き散らしガイアフレームに付着させる。付着した粒子はガイアフレームの操縦系統を狂わせる効果があり、しばらくはまともな操作ができなくなる。


まぁ、操縦を狂わせると言っても前に進もうとすれば後ろに行ったり、右手を挙げようとすると左足が挙がる。といった具合の効果だ。

よくしていたロボットゲームで、そういう効果のある攻撃を受けて四苦八苦した覚えがあるからだ。そういった攻撃が来ると分かっていれば対処できるかもしれないけれど、初見ではまずしばらくはまともに動けない。しかもちょっと改良を加えてあるので、まぁ行動不能になると思う。


あとは操縦術式の書き込みだ。


ガイアフレームにはさまざまなボタンがあり、そのボタンを使用する事で操縦する事もできる。前進、後進、ジャンプ、ダッシュ、スライド割り当てボタン、大攻撃、中攻撃、小攻撃、遠距離攻撃、ターゲッティング、近接攻撃、近接コンボコマンド、挑発ポーズ、など等。細かくなるので詳細は省くけど、ロボットゲームの感覚で操縦できるように色々と術式を加えていった。


やっている内に楽しくなってきたのは内緒だ。


「主よ、そろそろ屋敷に到着するが如何いたすか?」

「分かった、一旦ここで降りるから、合図したら肩のミサイルで攻撃して欲しいけど、いける?」

「それならば、容易いがこのまま突っ込まなくて良いのか?」

「うん、ちょっとストレス発散してくる!」


実は変身ヒーローのスーツも作ってあるので、それを試したいっていうのもある。スーツを着ておけば誰か分からないし、安全だ。しかも目立つからインパクトが凄い。


ホワイトファングから降りて、屋敷へと向かう。とにかく馬車が着くより先に屋敷に入らないと。って、もう馬車が中に入って門が閉まりかけてる!


ダッシュで、門の中へ入り深呼吸。あ、しまった変身するの忘れてた。


「変身!!!」


びかっと、まぶしい光に包まれながら変身スーツを装着し、光が収まる頃には全身をスーツで覆っていた。えっと、何か決め台詞を言ったほうがいいのかな? でも、身元がばれるとやばいし・・・ええい。


「天誅!」


思いつかなかったせいで、こんなことに。とりあえず「ノーミス」をぶっ放して、門番や屋敷の人間を大人しくさせよう。あ、たまには「月光」も左手に持っておこう。


ババババッバババリィイイ!


今日もモード「雷」で絶好調。馬車の御者も巻き込んでばっちり痺れさせた。あの馬車にはセリナが乗ってるはずなので屋敷の中に入れさせるもんか!


ふっと気を抜いた瞬間、衛兵がいっぱいこっちに来た。

うわぁああああ! と無意識に「月光」で相手の剣を切り裂き、邪魔だったので蹴り倒す。けり倒したと思ったら、次々に衛兵が!


「アクセル」


加速魔法をかけ、落ち着いて対処する。相手の剣を受ける。流してさらに受ける。面倒だから「ノーミス」でまとめてなぎ払う。時間がゆっくり流れるので実に簡単な作業だ。


「エンド」


そこで地面に振動が伝わってくる。ガイアフレームが出てきたな。


「ホワイトファング、ミサイル準備。・・・手を挙げたら撃って!」


タイミングを見計らって、ばっと手を挙げホワイトファングに合図をする。さすがはホワイトファング。全弾命中でガイアフレームたちは混乱に陥っている。その混乱に乗じてすかさずホワイトファングに乗り込み、状況を確認する。


「主よ、あのミサイルの弾頭は面白いな。くくく、あの無様な姿・・・」


ホワイトファングも大喜びだ。


とりあえず、屋敷にあの貴族がいるに違いない。散々好き勝手してくれたんだ、ちょっときっついお仕置きしないとね!


こんな時こそ、腰に手をあて相手を小ばかにする挑発ポーズだ。


ガキィィイイイン!


ぇええええええええええ!? びっくりしたぁ! 急に横合いから青いガイアフレームが出てきたかと思ったら勝手に自滅していった。ていうか、普通こういう場合、接近警報とか鳴るんじゃないの?


「ねぇ、ホワイトファング。今倒れてる青いフレームが近づいてるって知ってた?」

「あぁ、当然であろ? 主も気付いてたから、うまくあしらったんでは無いのかえ?」

「いや、分かんなかったけどタマタマあーなったんだ、次からはしっかり教えてくれない?」

「・・・承知」


あ、ホワイトファングがちょっと呆れてるかもしれない。


周りを見ると、青いフレームを倒したせいか他のフレームは遠巻きにこちらを伺うばかりで近づいて来ない。実力を知らないから勝手に怖がってくれてるようだ。よし。


「逃げる者は追わない、ただし向かってきた奴には容赦しない」


ここは強気で行こう。セリナみたいな子を二度とさらったりできないように徹底的に。


事実なんてそんなもの。


コージ君、運は相当良い物をお持ちのようです。

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