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先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、お久しぶりです。

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9/54

#9



おお、聞こえる聞こえる。

たくさんの楽器の音が。……近づく度に大きくなってる。


「ここが音楽室かぁ……」


五階に位置する大部屋だが、音楽の授業もまだないし初めて入った。想像していたよりずっと広くて、大勢の生徒がそれぞれ自主練をしていた。中には知ってる曲を演奏してる生徒もいてちょっとワクワクした。

「あれ、君もしかして入部希望者?」

「あ、えっと……」

横から声を掛けられて、慌てて向き合う。


「ほら、遠慮しないで入って入って。見学だけでも大歓迎だよ。俺は部長の泉名泰司(いずみなしんじ)。なにか興味のある楽器は?」


爽やかな笑顔を浮かべるイケメンの彼は、まさかの部長。背丈は自分とそう変わらず、細い首筋が目に入る。いきなり会えたのはラッキーだけど、何かどっかで会ったような……。

まぁいいか。せっかくだしこのまま見学させてもらおう。

「初めまして、一年の七瀬です。小学校でマーチングバンド、中学で三年間トランペットをやってました」

「お、経験者か。それは是非入ってほしいね。俺はフルートなんだけど、いちおう学指揮もやってる。よろしく!」

そこからはトントン拍子で入部届けを出して、説明を聴いて、無事に部に入ることができた。


一安心して音楽室を出る。

良かった。もちろん男同士のベッタリ研究会は入るけど、部活も入っておきたかったから。

あれ。てか研究会……。


「しまった……」


研究会会長に会うの忘れた。

ていうか会長が誰かも分からないのに行った時点でダメだった。ということで、さっきの研究室に戻る。

「あ、未早! 急にいなくなるから心配したぞ!」

部屋に入ると同時に紅本先輩が駆け寄ってきた。

「すいません。先輩寝てたから起こさない方が良いかと思って」

「寝てたんじゃないよ、失神してたんだ。それより吹奏楽部に行ってたんだって? 入部したのか?」

「はい。紅本先輩も入ればいいのに……」


「ははっ、紅本はBLが生き甲斐なんだよ。他のものに打ち込めないぐらい腐った沼に落ちてるの」


間に入ってきた声の方を見ると、明野先輩が呆れた顔でキラキラした表紙の漫画を読んでいた。

「明野先輩、会長ってどんな人なんですか?」

「こわ~い人だよ。でも、後輩には優しいから心配しないで。基本完璧。ウチの会長で、生徒会長で、吹奏楽部の部長だから」

「え」

まさか、と思った瞬間、部屋の扉が開いた。


「おつかれ。……あれ、未早君。何でここにいんの?」


嫌な予感的中。入ってきたのは、さっき会った泉名先輩だった。




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