表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、ありがとうございます。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/78

#1



だから、その日もいつも通りのやり取りのはずだった。


「はぁ、マジかよ……このふたりがくっつくなんて、宣伝通り驚愕のラストだったわ……」

「皐月、またセクロス本見てるの?」

「うん、でもこれはメッチャ泣けた……多分今年一番のハッピーエンドだよ。やべぇ、何か前が霞んで見えない」


忙しい夏の演奏会も終え、受験を控えてるものの心にはだいぶ余裕ができていた。部活が終わった後、俺は未早を家に呼んで勉強会をしていた。今度は彼の期末テストが近いからだ。

と言っても途中から集中力が切れて、俺は昨日届いたBLの新刊を読んでいたけど。

「皐月は勉強しなくていいの?」

「俺は大丈夫に決まってんだろ。お前は英語とか悲惨なんだから、自分の心配してやってなって」

何か言ってる未早をテキトーにあしらい、再び最初っから本を読み返す。


「皐月、身にならないヤロウ同士の本読むぐらいならSF小説読みなよ。それか映画。世界観が変わるよ」

「はぁ? 身にならないって意味ならSFも変わんないじゃん。あれはみんな妄想だよ! 宇宙人とかUFOとか、実際に見たことないだろ。大体SFって何の略? スペシャルファンタジー?」

「ナメてんの? サイエンス・フィクション。スペシャルなのは皐月の腐った思考回路だよ」

「あっそ」


未早は真顔で言うけど、心底どうでもよかったから返事だけ返しといた。そもそも未早はSFに取り憑かれ過ぎだ。

フィクションでもアブダクションでも良いけど、恋愛小説の方が生きてる上で身になるって。まぁ、これもフィクションだけど。


「ねぇ、皐月」

「ん……今度は何? 宇宙人なら存在してるってことでいいよ。ホワイトハウスに定住してんだろ……大統領を洗脳して……」

「…………」


今読んでいる小説が傑作すぎて、他のことは何も頭に入らない。俺はこのとき完全に未早を放置していた。


そしてそのまま一日が終わった。……だけど翌朝、俺はタイムマシンが必要になるぐらい困った事態に遭遇する。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ