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先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、潜心します。

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66/78

#1




「最近男でもBL読むやつが増えてるらしいんだけど……兄貴、知ってる?」


テレビの海外ニュースが流れている。テロップには“世界的俳優〇〇がゲイとアウティング”、と映し出されていた。BLとリアルはまるで違うと分かっているが、こんな機会でないと切り出すこともできない。

兄が作ってくれたビーフシチューをスプーンですくい、視線はテレビに向けたまま反応を待つ。

「知ってる」

「どう思う?」

「どうって」

兄は口へ運ぼうとしたスプーンを止め、可笑しそうに鼻で笑った。

「キモい。二度と訊くなよ」

「……うん。ごめん」

会話は途切れた。兄はチャンネルを回し、毎週やってる音楽番組に切り替える。音楽は好きだ。爆音で鳴らせば嫌なことをかき消してくれる。そうして今日も手軽に現実逃避をする。

「ご馳走様でした」

「未早、皿洗い頼める?」

「もちろん」

二人きりの食卓は静かだ。荒々しい物音なんてここ十年は聞いてない。

世界は平和だ。家の中も、俺の頭の中も。





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