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先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、お付き合いします。

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#10



よーし……!


無事未早からBL鑑賞の許可もおりたところで、周りを注意深く見回した。人の気配がないことを確認する。

「紅本先輩? 急にどうし……んっ!」

不思議そうに見上げる未早の唇を、ほぼ押し付けるようにして塞いだ。やっぱり昨日と同じで柔らかい。もっと強く吸い付いたらどうなるのか。自分でも分からず、恐ろしい。

「ん……っ」

舌が入り込みそうになる。……ところで、慌てて彼から離れた。

「ごめん、急に」

もしかしたら怒らせたか、と思ったけど、

「謝ることないでしょう。……付き合ってるんだから」

未早は自分の唇を舌なめずりして笑った。

エロい。それが素直な感想だった。

「じゃ、続きは部活終わってからにしましょう! そろそろ戻らないと怪しまれますよ」

「お、おう。練習しなきゃな」

彼の掛け声に後押しされて踵を返す。未早は俺以上に切り替えのオンオフが早い。見習うと同時に、ちょっと悔しい気になるのは……恋人というより、歳上としての意地のせいかもしれない。


そしてその放課後練習も終わり、部員がバラバラに帰って行く中……。

俺達は誰もいなくなった倉庫室で、またさっきの“続き”をした。


「は……っ」


教室の鍵を職員室に返さなきゃいけないけど……あと少しだけ。その、あと少しがどんどん伸びていく。未早を壁に押し当て、彼の唇を味わった。

付き合ってまだ数日だっていうのに、我ながらしょうもない発情っぷりだ。

健全な小説ならこんな早くにチョメチョメしないよなぁ……とか考えながら。こんな時にまで創作のことを考えてしまう自分に、ちょっと腹が立った。


「先輩、キスもいいけど、もっと舌も使いましょうよ」

「え! もしかして下手だった?」

「や、そうじゃないけど、先輩すごい吸ってくるから唇痛くて」


未早は苦笑しながら頬にキスしてくる。

「先輩、表情も仕草も固すぎですよ。そりゃ俺も緊張してますけど、いつもみたいにしてくださいよ」

「いつもみたいにって、どんな? 俺いつもどんな感じだっけ? 全然思い出せん」

「落ち着いて。先輩の好きなようにしてください。好き勝手していいんですよ」

彼はそう言って両手を上げたけど、なにか違う気がした。好き勝手という言葉のせいかもしれない。

俺だけ楽しみたいわけじゃない。

本当は二人で気持ちよくなりたいのに……経験がないせいで、どうも上手くいかない。

「……何かごめんな、未早。あんまエロい気分にさせてやれなくて」

「えぇっ? 何言ってんです。俺、かなりその気になってますけど」




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