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先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、お付き合いします。

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#8



「じゃあ詳しいことはまた今度ね。会長や他のメンバーにも伝えておくから」

「はい、よろしくお願いします!」

一年らしい無邪気な笑顔を浮かべ、リョウは嬉しそうに帰っていった。

いやぁ、あんな良い子なら大歓迎だ。研究会断絶も免れそうだし。

こちらも嬉しくてニヤけていると、殺気にも似た視線を感じ背筋が凍った。振り返ると、冷ややかな目で腕を組んでいる未早が。

「紅本先輩、嬉しそうですね。リョウと腐ったBL談義をすんのが楽しみなんでしょ

おや。

やや棘のある言い方。これは確実に拗ねてる。こっちはこっちで本当に困ったワガママボーイだ。

「いやいや、お前には感謝してるよ。まだ一年が誰も入ってなくてさ、次の代で研究会は終わっちゃうな、寂しいなーって明野と話してたから」

「あれ、明野さんって実在してたんですか」

「するよ。俺、あの本実在してる奴を登場させたもん」

しかも全員実名だから、本当に危ない作品を作ってしまったと今さらながら猛省してる。個人情報だだ漏れだ。訴えられたら勝てない。勝てる気がしない。


「ま、だからさ、お前も研究会に入ったら? 心配しなくても怖い先輩なんていないよ」

「何度も言ってますけど、俺は入る気はありません!」


からかって言ったわけじゃないんだけど、未早はかなり強い調子で言い返してきた。

「何だよ、そんな怒ることないだろ。俺はただ、お前も一緒に楽しめたらって思って」

……だからって、強要するつもりはないけど。それをしたらもっと嫌われるかもしれないことを知ってるから。

心配になってると、未早は聞き取るのにやっとの小さな声で呟いた。


「……俺が好きなのはBLじゃなくて、紅本先輩なんです」

「え」

「それに、もしそういう本読んでエッチな気分になっちゃったら、先輩に申し訳ないし」

「マジで!? そういうもんなの!?」


彼の言葉に、雷が落ちたかのような衝撃を受けた。

マジか────恋人がいる身でエロ本読んだらダメなんですか。てことは俺も、未早がいるのにR指定を読んだらダメってこと? そんなの知らない。そんな法則は初めて聞いた。

でも、たまにめっちゃエロい話もあるし……勃たない保証はない。

じゃあ、未早は恋人の俺に遠慮してBLを読むことを拒んでいたのか。オイオイどんだけ健気なんだよ。

それに引き換え俺は、彼がいるのにこれからもBL(もちろんR指定)を楽しむ気でいた。


「ごめん、未早! それなら俺も、もうBLから足を洗うよ! お前がいんのに、いつまでも二次元に恋してちゃダメだもんな……」




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