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先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、そこまでです。

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19/47

#1



一昨日は頑張ったけど惨めだった。

昨日は恥ずかしかったけど、とても嬉しかった。

それは何故か? 理由はひとつ。


今日から俺と紅本先輩は恋人同士!


色々と展開早すぎて自分でもビックリしてる。でも無事に受け入れてもらえたから結果オーライだ。夢にも思わなかった夢(?)、言うなれば望外の喜び。めちゃくちゃ嬉しい。どこか高い所に登って心の底から叫びたいけど、それはさすがにやめとこう。


「未早、何か良いことあった? 嬉しそうじゃん」


朝、教室に行くと前の席のリョウが話し掛けてきた。いやしかし、俺の心を読んだかのような発言だ。思わず身構える。

「何で分かんだよ。エスパー? それともマイクロチップ埋め込まれてんのか」

「マイクロ……? いや、普通にわかるよ。ずっと笑ってるもん」

「ずっと笑ってた!? 変人じゃん!」

「変人だろ」

「うわぁ、恥ずかし……なら教えてくれよ」

コントみたいな掛け合いをして、机に顔を伏せる。

「いいじゃん、お前は笑ってる方が良いよ。で、何が嬉しかったの。サイフでも拾った?」

「違うよ。詳しくは言えないんだけど、長年の夢が叶ったんだ。それがすごく嬉しくてさ。今なら俺、マジで何でもできるよ」

「へぇー。じゃあちょっと、ここでバク転してよ」

「ごめん嘘ついた」

でも、本当に幸せだ。こんなに幸せで良いんだろうか。

いざ夢が叶うと幸せ過ぎて不安になってくるから、人って不思議だ。


昼休み、売店に行くと後ろから背中を軽く叩かれた。

「よっ。今から昼飯?」

「紅本先輩!」

振り返ると先輩がパンとペットボトルを持って立っていた。店の中は人で溢れかえっていたけど、先輩は背が高いから見失うことはなさそうだ。

「はい、今から買うところで」

「そっか。良かったら一緒に食う?」

一緒に……!

すぐに頷くと、先輩は「オッケー」と笑った。

先輩と昼飯……。

中学以来。しかも、付き合ってから初めての。何かもう、ドキドキしていた。


賑やかな売店を出て、先輩がオススメと言う中庭へ向かう。ひなたに位置するベンチに腰掛け、互いに買ったものを並べる。俺はおにぎりで先輩はサンドイッチだった。

「いいだろ、ここ。意外と人来ないんだよ」

「良いですね。俺教室以外で食べるの初めてです」

木々に囲まれた景色とか、丁寧に手入れされた花壇とか、落ち着いていて好きな空間だ。先輩といるから、なおさら。




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