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先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、好きです。

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15/47

#6



小説はあくまで創作物。誰かが生み出した架空の世界。フィクションなんだからささいな事は気にせず楽しむべきだった。そんな基本的なところが俺には欠けている。

最初のショックが強すぎたけど、幸せの形は人それぞれ。そこを履き違えちゃいけないんだ。


先輩は……。


少しだけ奥の部屋を覗くと、先輩はBLとは関係なさそうな書き物をしていた。

今なら18禁の本を見てもバレないかもしれない。

とにもかくにも俺は知識が乏しすぎるんだ。ここは置いてある本を全て読破しよう。先輩のことは抜きにして、もっともっと、俺はBLのことが知りたい。

そう思って、結局興味津々のR指定の漫画を手に取った。


────やがて、時が経つのも忘れるほど耽読していた。


日は傾き、部屋の中は窓から射し込む夕焼け色に変わってきてる。

読んでいた漫画は悲しい話も楽しい話もあり全体的に面白かった。それは良かったんだけど、ここで一つ大事件が発生した。


先輩の言うとおり、やっぱり俺には刺激が強すぎたのかもしれない。どエロいイラストばっか見ていたからか、身体が火照ってきた。


そんな俺の元へ、限りなくバッドタイミングで紅本先輩がやってきた。

「未早お前、ずっと本読んでたのか? ったく、無理すんなっつってんのに……」

ちょっ何で今来ちゃうんだ。俺は呪われてるのか。

「あのさ、苦手なもんを無理して読む必要は本当にないよ。別に意地悪で言ってるんじゃなくて、俺個人としてそう思う」

「いえ、面白かったです! 十冊は読みましたよ。レポート書けますが、書きましょうか?」

「いや、いいよ……」

先輩は神妙な顔で隣に座ってきた。何でこんなときに限ってそんな近付いてくるんだ?


身体が熱くなってることがバレる。咄嗟に持っていた本で顔を隠した。……が。


「あ! お前、その漫画18禁だぞ! 見ちゃダメだって言ったろ!」

「わああぁっだめだめ、ちょっと待ってください!」





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