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先輩にそのBL小説はまだ早いと思います。  作者: 七賀ごふん
先輩、好きです。

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12/47

#3



昨日、俺はやらかした。


三年間懸想していた大切な人、紅本先輩に告白したのだ。


しかし返事はまだもらってない。フラフラでまともに歩けない先輩を家まで送るのに精一杯だったからだ。彼の家で別れ、連絡も取り合わないまま今日を迎えてしまった。

「はぁ…… 」

放課後を迎え研究室まで来たはいいけど扉を開ける勇気が出なかった。自分から気まずくなるキッカケを作っといて情けない……。


何回か両頬を叩き、意を決して扉を開けた。中では紅本先輩がひとり本を読んでいた。示し合わせたかのようなシチュエーションだ。

少しして彼はこちらに気が付いた。


「あ、未早! ……昨日はごめんな。家まで送ってもらって。普通俺が送るもんなのに」

「いえ、全然! 俺の方こそすみませんでした」


会話もちょっとぎこちない。先輩は俺と目を合わせようとしないし、かなり気まずい。

……ん?

ふと、先輩が読んでる小説の挿絵が目に入る。

全裸の青年が、もうひとりの青年にバックから突かれてるイラストだった。つまりは、エッチ中。


先輩……!!


目を覆いたくなるようなイラストは真顔で見られるのに、何で俺が告白しただけで失神するんですか?

先輩の真意が掴めない。

不安とモヤモヤから、俺も近くにあった漫画を手に取って開いた。けどすぐに絶句する。


うわあぁぁ!!

適当に開いたからいきなり、先輩が見てんのと変わらない絵に当たってしまった。これはR指定だったか。

小説も興奮するけど漫画はダイレクトに絵で訴えかけてくるから、何も考えてなくても刺激が強いや。


今開いたこの漫画は、先輩と後輩の話だった。

高校生か? 男の先輩が乱暴に、後輩の少年を倉庫みたいな所で抱いている。後輩は許してください、と泣きながら首を振るけど、先輩は容赦なく突きまくってる。何があった。

数十ページ前をめくって見ると、なんとこの後輩は先輩の彼女を無理やり寝取っていた事が判明した。それはイカン、犯罪だよ。


でも悪くない。何だかゾクゾクするぞ。

大嫌いな先輩の彼女を抱いたら、逆にその先輩に抱かれて処女……? を奪われるという、ショッキングな展開。

裏切り、凌辱、愛憎の全てがこの一冊に詰まっている。現実にあったら困るけど、不思議とワクワクする。


この先輩と後輩は、最後どうなるんだろう。

気になって一番最後の方のページをめくると、先輩が絶壁から嵐の海へ身を投げていた。


「なっ……何ゆえ!?」




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