表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

プロローグ。

2035年──

“死”が、もはや予定調和ではなくなった時代。


IPS細胞による再生医療は、2025年、小動物の心臓の再生に成功した、そして2035年には、ついに〈クローン人間〉を日常の風景へと押し上げた。


同じ頃、AIとロボティクスの技術革新によってヒューマノイドもコモディティ化。

一家に一体が当たり前となり、誰の家にも“もう一人の家族”がいる時代が訪れた。


彼らは、太陽光はもちろん、室内の明かりでも充電できる。

完全な自律稼働型で、24時間、不眠不休で家事をこなす“完璧な家政婦”だ。


さらにブレインマシンインターフェイスの進化により、脳内情報をすべてダウンロードし、ヒューマノイドに移植することも可能になった。

それは──

「最期の瞬間、記憶を引き継いだ彼・彼女が、姿を変えて、そばに居続けてくれる」

という“永遠の疑似再会”を意味した。


こうして、記憶を継ぐヒューマノイドと、肉体を継ぐクローンが共存する社会──〈不死界〉が始まった。


記憶はバックアップできる。

肉体は複製できる。

それでも、たったひとつだけ“再生できないもの”が残された。

それが、「魂」という、曖昧で不可視な存在。


物語は、そんな〈不死界〉で生きる、ある平凡なカップル、ケンとアオイのもとに訪れる“異物”から始まる。


二人のもとにやってきた一体のヒューマノイド、ミオ──

それがすべての始まりだった。


お手数かとは思いますが、興味を持っていいただけるようでしたら、評価ポイント、ブクマ、励ましの感想など頂けると、大変ありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ