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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2024年 2月

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閑話#51 現在の神界の状況

「最近のらいばぁほぉむは何と言うか、繁栄しておるのう」

「そうですね」


 ところ変わり、神界。

 今日も今日とて、日本の神々は仕事をしつつも配信を見ていた。


「しかし……あれじゃな。神子に関しては何と言うか……いささか幸運の度合いが異常な気がするのじゃが……おぬし、あの者を神子にした張本人なんじゃから、何か知らんのか?」


 そこでふと、宇迦之御魂大神が椎菜を神子にした張本人である、美月に椎菜の異常な幸運の元凶について、何か知らないか尋ねていた。


「いえ、私も原因については……」

「そうなのか? しかしおぬし、神子が幼少の頃より覗いておったんじゃろう? 幼少期はどうだったのじゃ?」

「幼少……たしかに元々幸運ではあったような気はしますけど、現在のような幸運ではなかった気がします」

「そうなのか? ふむ、そうなると……考えられる原因は、神子であること、じゃろうか」

「おそらくは」

「まぁ、神子が有名になればなるほど、人気になればなるほど、結果的に神子は神に近づくからのう。実際問題、既に下手な神よりも信仰を集めとるし、なんじゃったら、あれもう下級神より神性持っとるよな?」

「あー……たしかにそうですね。まあ、現状人の身の状態であればそこに関する物は表面化してはいませんが、歳を重ねると如実に現れると思われます」


 そう話す二人の視線の先には、楽しそうに日常を謳歌する椎菜の姿が。


 椎菜は美月の神子であるので、椎菜が信仰されればされるほど美月に力が流れ込むし、自身の上司というか大本の存在である宇迦之御魂大神にも力が流入するわけなのだが、それはそれとして、二柱は椎菜の身に起きている状況について少し心配していることがあった。


 それが、椎菜の神性獲得である。


「じゃよなぁ……。ふむ、ここは一つ、色々と確認しておくか。さすがに、人としての生で終わらせたいしな」

「はい。人の身から神になるなど、場合によっては精神が壊れかねませんからね」


 というわけで、二柱は早速とばかりに学園で楽しそうにしている椎菜に対し、創作物におけるところの鑑定のような物を使用。


「ふむふむ……なるほど。うぅむ、やはり神薙みたまの姿、そして設定の親和性が高かったのがまずかったのう……かなり進行しとるなこれ」

「マジですか」

「マジじゃ。とはいえ、今すぐどうこうというわけでもないがな。じゃが、既にいくつかの事象を司っておる」

「一体何を司っているのでしょうか?」

「そうじゃな……《商売繫盛》《無病息災》《母娘愛》それと……《幸運》じゃな。……これが原因ではないか?」

「《幸運》を司っている以上、神子当人にもそれが反映されますからね。というか……母娘愛、ですか」

「まあ、神と人と言う関係性でありながら、しっかりと母娘としての絆を育んでおるからのう。そりゃぁ、司ることもあろう」

「さすが我が神子」


 と、まあ、鑑定の結果により、椎菜には現在、《商売繫盛》《無病息災》《母娘愛》《幸運》を司った存在であることが判明。

 それに対し、椎菜の異常な幸運はこれが原因と判明。


「しかし、まさか幸運を司る段階にまで行くとは……」

「配信でもかなりの幸運を見せていましたし、認知されましたから。神薙みたまは幸運、そのような認識が広がれば、結果的にそうもなります。我々神は、人の認識により色々と変化しますから」

「そうじゃな。……ともあれ、じゃ。このまま行くと、神子はそれはもうとんでもない神になってしまうが……ある程度制限をかけねばならぬな」

「制限、ですか」

「うむ。とはいえ、司る事象を封印することなど、既に不可能。なので、妾が行うのは、神への成長を止めること。いや、止めると言うより頭打ちを作ると言うべきか。それをすれば、人として生を終えられる」

「そうですね。私としましては、神の仲間入りを果たしてほしくは思いますが、悠久の時を一人の人間が過ごすなど、精神が持たない可能性もありますからね」

「うむ。じゃが、神子の死後、一度面談をしようと思う。神となるか、そのまま天国の住人になるか、もしくは再び現世に転生するかでな」

「それがよろしいかと。……まあ、我が神子の性格上、みまとみお両名と離れる気はないでしょうし、神になるような気もしますが……」

「そうじゃな。ま、一応じゃ。とりあえず、限界は設けた。これで、その内限界が訪れるじゃろう。まあ、神としての力は残っとるけどな!」


 会話をしながら、椎菜の成長限界を定めた宇迦之御魂大神はからからと笑ってそう言う。

 成長限界が設定された椎菜は、特に何かに気付くこともなく、柊たちと談笑しているところである。


「天照大御神様からの依頼で例の指輪も作りましたけどね」

「神子もいちいち変身しての霊術使用は面倒そうじゃからな。ま、あって困るようなものでもなし。あと、不測の事態の対処も簡単になるからの」

「そうですね。……ところで、神界も色々と様変わりしましたよね」

「そうじゃのう」

「これ、やり過ぎでは?」

「そうは言うても仕方あるまい。現状は、地上にばかんすしに行ったどこぞの阿呆な主神の仕事が我々に回ってきておる。ともなれば、不平不満をぶつける場所も必要になると言う事。所謂、すとれす発散、というものじゃな」

「その結果がこれ、ですからね」

「日ノ本の神のいい所は、痒い所に手が届くかのように、様々な分野に分かれておる事じゃな。……とはいえ、これはやりすぎな気もするが」


 そう話す二柱がいる場所……というか、神界を見回して苦笑いを浮かべる。


 というのも、色々あって今の神界は様変わりしているのである。

 前までは、簡素と言うか、星々が広がる明るい夜とでも形容するかのような、摩訶不思議な世界となっており、あるものも神々の住処などがあるのみだった。

 しかし、美月の神子である椎菜がVTuberを始めてからというもの、神界は日に日にその様相を変えて行った。


 最初は摩訶不思議な世界だったのだが、まずはパソコン代わりの神器が出来て、神々で配信を見るための施設ができた。

 次に、なんかこの世界暗くない? とか言い出した神がいたので、朝昼夜、と時間が移り変わる世界に変化。

 次に、人の子の世界って過ごしやすそうじゃない? とか言い出した神がいたので、日本の……というか、美月市周辺の街並みを再現し始めた。

 それに伴い、それぞれの神の家は神社のようなものから、普通に一軒家やらアパート、マンションに変わった。

 色々と手が加えられた結果、現在の神界は、傍から見たら日本のどこかの街並みにしか見えない物となっている。


 尚、過ごしやすいし、娯楽施設も再現したので、神々からは普通に評判がいい。


「まさか、こうも人の世界に染まったものになるとは。自分で言うのもなんじゃが、さすが日ノ本の神よ。日ノ本の人の子らの発想力、そして娯楽に対する熱意や執念はすさまじい。当然その性質は我々日ノ本の神にもあるわけじゃな」

「そうですね。まさか、人の世界のような世界に様変わりするとは思いませんでした」

「妾らも含めて、みな前向きどころかのりのりであったからのう。やはり、神は自重をしなくなるといかんな」

「日ノ本の神は自重などできないと思いますが……。何せ、主神のあの方がアレですので……」

「……じゃな。あの阿呆主神、おそらくじゃがらいばーほーむの者たち全員が天寿を全うするまで地上に残ると思うしな」

「あー……確実にそうでしょうね」

「まあ、地上に残る方が何かと都合がよくはあるんじゃがな。……はぁ。妾も地上に行きたい……」

「私もです」

「おぬしはまだええじゃろがい。年初めに神子の目の前に行きおってから……。というか、神子の友であるあの少女にも加護を与えもしおって」


 そんな言葉を投げかける宇迦之御魂大神は、ジトーっとした目を美月に向けていた。

 感極まって地上に降りたことは神々の間に既に広まっており、しばらく美月は他の神からの嫉妬とやっかみがすごかった。


「必要と思いましたので」

「まあ、将来的にらいばぁほぉむに務めようと思っておるようじゃからな。ええじゃろう。……話は戻るが、あの神子の幸運、既に他者に影響を及ぼしておったな」

「そのようですね。効果としては、我が神子からの好感度に関係するかと。友と認識した瞬間に、ある程度の幸運が与えられている気がします。特に、我が神子の相棒とも言うべき、あの天宇受売命のお気に入りや、我が神子の幼き頃よりの友などがそうでしょう。あとは……人の身でありながら、我々神に匹敵しうるあの義姉も」


 あの義姉、という美月の言葉に、宇迦之御魂大神は眉を曲げて上を向いた。

 脳裏に浮かぶのは、妹への愛が限界突破しているあの異常個体である。


「じゃなぁ……。というか、あの義姉は異常ではないか? 神子への愛だけであそこまで強くなるなど、普通はありえんぞ。ましてや、向こうの世界の住人でもなければ、向こうの世界のようにこちらには魔力がかなり薄いと言うのに……。あの者、別段神子のように霊術を使えるわけでもないんじゃよなぁ」

「ですが、無意識に気力を操っているようですよ?」

「あれな。いやほんとおかしいんじゃが。そもそもあれ、認知して初めて使えるんじゃが? いやまあ、地獄の犬ともなぜか接触し、その後討伐に成功しておるし、何気に夢の中では無敵のはずの悪魔にも圧勝。既に人間の域を超えてはいるんじゃが、種族は人間のまま。……正直に言えば、神子よりも異常な存在なんじゃよな、あの者」

「これと言って、過去の英傑たちの血を引いているなどということもなければ、神に関係する者が家系にいるわけでもない、本当に一般の出なのが余計に恐怖です」

「……仮に、神子が神になった場合、あの者もそれに付随して生き続けそうな気もするしのう……。しかも、神々の加護も得ておる故、今後もさらに強くなることは明白。……うむ、まあ、考えても仕方ない事柄じゃな。そもそも、存在がおかしいんじゃ。気にしたら負けじゃ、負け」

「そうですね。それよりも、我が神子の配信を楽しむとしましょう」

「うむ。……あー、仕事したくないのう……」

「ですね……」


 神も大変なようである。

 すごく久しぶりの神界サイドの話しでした。

 たまにはね!

 しれっと邪神がなんで強いのか、みたいなのがぽろっと出ましたが、軽く補足を。

 気力っていうのは、こっちの世界版魔力、みたいな位置づけの力です。

 というか、その内世界観関係の話しって言うか説明回というか、そう言うのを出した方がいい気がして来た。基本的な世界観設定は、どこぞのTS娘と同じだからね。っていうか、世界観の根底が同じ作品に分けられてる作品たちは、根底全部同じだし。

 とりあえず、無意識に魔力っぽいのを使ってるよ! って認識でOK。

 じゃあ、霊力は何? ってなるけど……とりあえず、神に近い力みたいなもんです。

 余談ですが、椎菜は歳を取りません。肉体的な意味で。あ、ちゃんと寿命はありますからね!

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― 新着の感想 ―
あーやっぱりというか、まあそうなんだろうなと思ってたけど、椎名は現人神になってるのね。 まあ、例の指輪は出張みたまサービスのマッサージの時いちいち転神しなくても良くなるのはメリットですね。
神すらドン引きの邪神w
>余談ですが、椎菜は歳を取りません。肉体的な意味で。あ、ちゃんと寿命はありますからね! つまりトランジスターグラマーのままですね…
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