配信#34ー4 初めてのオンラインゲームだよっ!:4
それからしばらくして争奪戦? のようなものが終わって……
「えーっと、うん、全部完売です!」
見事に僕の出品したアイテムは完売しました。
【ヤッタ買えたァァァァ!】
【チクショォォォォォ!!!!】
【いやぁ、買えた買えた! もう満足ですわー】
【400弱という数でも、それ以上に買い手が多かったせいでダメだった……】
【ぐぬぅ、おのれクソ雑魚回線……!】
「それじゃあ、ガチャコーナーは終わりということで、早速衣装変えてきます!」
『ならば、我も行ってくるのじゃ』
『わたしはみたまさんのための準備をしておきます』
『んまー、はつきたちは野次馬に来ただけだし、待つぞー』
『ん、面白いものが見れた』
『ところでみたまちゃん。着替え終わったら何するの?』
「うーん……せっかくだし、こう、色々遊びたいけど……まあ、それは戻ってきたら考えるね!」
お姉ちゃんの質問に僕はそう返してから、衣装を変えに移動。
キャラクターを作った時と同じ画面に切り替わると、衣装やヘアスタイルの変更を始める。
とりあえず、巫女服と耳、尻尾は当然として……。
「髪型はこれがいいかな? あと、モーションも変えて、それから……うーんと、これだけだとちょっと物足りないような……」
『それなら、さっきガチャで当てた物の中に、エフェクトを追加するようなものがあったから、それを使うのはどうだろう?』
「あ、いいね! たしか、桜が舞ってるものがあったから……あ、これ! じゃあ、これにして、武器の見た目は……たしか、魔法使いっぽい職業? だったはずだから、幣にして……」
ささっと衣装やアクセサリーを変更して、武器の見た目も変更。
だけど……
「うーん、何か違うような……」
なんだかちょっと違和感が。
主にアクセサリー関係がちょっと……。
『みたまちゃんみたまちゃん。アクセサリー関係は位置とか大きさを調整できるから、それした方がいいよ☆ じゃないとバランスが悪いからね!』
「あ、そうなんだ! じゃあ、それを変えないと。えーっと……あ、これかな? あ、ほんとだ。とりあえず、耳の方はちょっぴり大きくして、尻尾は……うん、ふさふさにしたいし、もともと神薙みたまの尻尾はおっきいので、おっきく! あ、そうだ、目も変えないと。こうして、あぁして……なんだか着せ替えって楽しいね」
【わかる】
【このゲームマジでキャラクリだけで時間が溶けるから】
【どっかの配信者がこのゲームの実況配信をしようとしたけど、配信が全部キャラクリになった、なんてこともあったくらいには楽しい】
【そう言えばみたまちゃんボイス変えないの?】
「ボイス……あ、そっか。そう言えば当たってたっけ。んーと、神薙みたまだし、やっぱり声は可愛い感じの方がいいよね。どれかいいものは~……」
コメント欄でボイスについて触れられていたので、何かいいボイスがないか探してみることに。
あれだけのガチャだったし、それなりにあったはず。
「これは……違う。これもちょっと違う……こっちは……惜しい…………あ、これは?」
色々なボイスを試し聴きしながら、合いそうなボイスを探す。
すると、一つのボイスに惹かれました。
『やぁっ! えい! ぐむむぅ、これでどうだー!』
「あ、この声可愛い! うん、これにします!」
『――っっ』
『あ、それ、人気のボイスですね。たしか、宵乃あかりさんですね。ロリボイスが特徴の声優さんで、人気があったはずです。そして、そのキャラクターもかなり人気なので、再現勢も結構いるくらいです』
「なるほどー! じゃあ、これにしよー!」
【その声いいよね……】
【わかる。めっちゃいい】
【俺、ずっとこのボイスセットしてるわ】
【宵乃あかりってたしか、年齢不詳、容姿不明の声優だっけ?】
【ネット上では、いろんな憶測があるらしいけどよくわかってない】
「……でも、なんだろう。この声、どこかで聞いたことがある気がするんだけど……」
可愛いと思ったんだけど、どこかで聞いたことがあるような気がするんだよね、この声。
声優さんだし、どこかで聞いたのかもしれないけど……僕、そこまでアニメも見ないし、ゲームもやらないからなぁ。
みまちゃんとみおちゃんの二人が見てるアニメに出てたとか?
『き、気のせいではないかっ? ほ、ほれ、うさぎが言うには声優自身が人気らしいからのう!』
なんて、僕が首をかしげていると、リリスおねぇたまがどこか焦ったような風に言ってきました。
「ん~、それもそっか! でも、この声、すっごく安心すると言うか、聞き馴染みがあるような声で好きだな~」
『んぐっふっ!!』
「リリスおねぇたま? どうかしたの?」
『す、すまぬ、き、気管に水が……』
「大丈夫?」
『う、うむ! 問題はない!』
「それならいいけど……」
本人が大丈夫って言うなら大丈夫なんだろうし、いいよね?
【陛下の慌てっぷりよ】
【明らかに咽た以外の何かに見えたけど、あんまり突っ込むのも良くないね!】
【っていうか、その声優さん今調べたけどマジで人気なのな】
【出演数自体はさほど多い! っていうわけじゃないけど、一クールごとに必ず何らかのネームドキャラやってるって感じかな? 実際声めっちゃ可愛いし】
【ロリ系専門かと思えば、普通に大人の女性の声も出せるって感じだもんなぁ】
【今の時代で一度も顔出ししてないのもある意味珍しいっちゃ珍しい】
「んーと、うん、これでいいかな! ……あ、そう言えばこの、マイファッションってどういうの?」
『自分のお気に入りの着せ替えを保存しておくシステムですね。そこそこの数保存できたはずです』
「あ、そういうことができるんだ。じゃあ、えと……わたしもこれを保存して、もうちょっと作ろうかな。あ、こういうのって後でお披露目! とかの方が面白いかな?」
『その方がいいと思うよ、お姉ちゃんは!』
『うむ、それも醍醐味じゃな!』
『私はそっちの方が配信としては面白いとは思うね』
『楽しみにしておくぞ!』
『ん、期待』
「じゃあ、また画面隠しのイラストを出しておくね!」
そう言って、僕は再びゲーム画面が見えないようにして、思い思いに着せ替えを始める。
「うーんと、折角だし、和服以外の方がいいよね」
職業私服ガチャで良さそうなのいっぱいあったもんね。
それに、神薙みたまは基本的に和服系だし、たまには洋服の方にしてみたいしね!
……とはいっても、あくまでもゲームの中で、だけど。
いなりおかぁたまにお願いすれば作ってもらえそうな気はするけど……それは申し訳ないのでなしで。
【和服以外……!?】
【神薙いなり:そう言えば、公式の方だと魔法少女衣装しかなかったんですよねぇ。というかうち、基本和服メインだし。が、これ次第では今後洋服系を増やすのもありか……!】
【草】
【いなりママェ……】
【あの、あんたかなりのペースで衣装増やしまくってるんですが……まだ増やす気!?】
【夜久嬢かざり:みたま様の衣装はいくらあってもいいですわ!】
【弩めい:むしろ、西洋の衣類に身を包んだみたま様、というのも見てみたく】
【雪ふゆり:洋服みたまちゃん……色々見たいものはありますが、くっ、みたまちゃんが純粋すぎて一部の衣装がダメじゃないですかぁ~っ!】
【お前は一体何を着せようとしてんだロリコン!】
「んーと、これとこれ……あ、これいいかも。じゃあ、こっちをこうして、これはこうで……」
着せ替え楽しい!
◇
気が付けば四十分くらい着せ替えをしていました。
「とりあえず、これくらいでいいかな。それじゃあ、そろそろ出るね! あ、リリスおねぇたまは大丈夫?」
『いつでもいけるのじゃ!』
「じゃあ、えと、どこに集合しよっか?」
『うむぅ、みたまが進めておればいい感じの場所があったのじゃが……しかし、初心者じゃからのう! なので、さっき全員で集まった場所の外れにある、ステージっぽいところでどうじゃろう?』
「うん! じゃあそこで! 楽しみにしてるね!」
『うむ!』
【絶対殺しに来るんだろうなって】
【まあ、今回はほら、ゲームのアバターだから……】
【↑話してるのはいつも殺しに来るお二方だし、なんだったら普段殺しに来てるのもアバターぞ?】
【確実に死ぬなこれ】
着せ替えが全て終わったので、外に出てリリスおねぇたまと待ち合わせをしている場所へ。
「あ、いたいた! わぁ、すごく可愛いね!」
『じゃろう! みたまも可愛いのじゃ!』
「えへへ、ありがとう」
合流するなり、お互いの衣装を褒め合う。
やっぱり褒められるのはすごく嬉しいよね!
『さて、早速スクショを撮るか?』
「うん! どういう感じにする?」
『そうじゃのう……やはり、何かポーズを取るのがよいと思うのじゃ。たしか、二人でハートを作る、というロビーアクションがあったはずじゃ。しかも、我とみたまの身長が同じくらいじゃからな。上手くやればスクショが撮れるぞ!』
「それいいね! あ、でも、わたし、それ持ってないけど……」
『あ、それなら私が余分に持ってるから譲るよ☆』
「いいの?」
『もち! というか、みたまちゃんの可愛い可愛いスクショが撮れるのならば、この程度痛手ですらないぜぇ! というか、こんなこともあろうかと、可愛い系ロビアクはすべてみたまちゃんのために入手済みぃ!』
「そ、そうなんだ。……って、あれ? それって一体いつから……?」
『んー、旧時代から今の奴に移行してからかな!』
【やりすぎぃ!】
【どんだけ初期のころからやってんだよww】
【というか、みたまちゃんがやる前提で集めてたと思うと普通にやばいなこれ】
【このシスコンぶれねぇ……!】
『しかし愛菜、旧時代とは違って、今はトレードがなかったはずだが……』
『まあ、私が出品した瞬間みたまちゃんが買うっていう方法しかないかな。あぁでも、仮にみたまちゃん以外が買おうとしたら……ふふ、まあ、O☆HA☆NA☆SHI☆ するけどね☆』
【こっわ】
【さすがに誰が買ってもバレない…………バレないよね?】
【雪ふゆり:みたまちゃん警察はいつでもどこでも目を光らせていますよぉ~】
【マジでありそうなの怖いなこれ】
「そ、そうなんだ。……えーっと、それじゃあ、もらってもいいかな……?」
『当然! んじゃ、マイショップの方来てねー。んで、私が言うアイテムの名前を入力します。そのあと、私が最安値で出品するんで、それをみたまちゃんが急いで買う。以上! 大丈夫かな?』
「うん、それくらいなら」
『おっけーおっけー。名前は『ハートポーズ』。準備はいい?』
「うん! いつでも大丈夫です!」
『じゃあ、ハイ出品したぁ!』
「んーと、あ、これかな? ……うん、買えました!」
一番安い金額の物を購入することに成功。
『おっけー! んー、うん。買えてるね。おっけー。んまあ、本当はトレード機能とかほしいんだけどねぇ。まあ、いつかできることを祈るとして。ささ、これでポーズ取れるね!』
「うん! ありがとう、お姉ちゃん! じゃあ、リリスおねぇたま撮ろ!」
『うむ!』
【この二人、ほんと仲いいよね】
【どっちも小学生じゃないのに、やり取りが仲のいい子供同士のやり取りって感じがして微笑ましい】
【わかる】
【カオスでしかないらいばーほーむ内における最大の癒しよ】
アイテムを使って早速さっきの場所でスクリーンショットを二人で撮る。
「んーと、わたしが正面から見て左側で、リリスおねぇたまが右側かな?」
『そうじゃな。で、次は、上手くポーズが合うように調整するぞ!』
「うん! えーっと、これがこうかな?」
『んむぅ~、もうちょい手前か?』
「あ、もう少し前を向く感じじゃないかな? ちょっと斜めな気がするし」
『おぉ! たしかにそうじゃな! ……ん、ここの辺りでどうじゃ?』
「あ、ちょうどいいね! じゃあ、これで 撮ろっか!」
『うむうむ!』
あーでもない、こーでもない、と二人で上手くポーズが撮れる角度や場所を調整して、ようやく納得できる状態ができたので、早速スクリーンショットを撮る。
あ、撮り方とかはさっき調べました。
画面上のUIを消して、撮影の準備は万端。
『よし、早速撮るのじゃ! みたまよ、準備は良いかの?』
「うん! いつでも大丈夫だよっ!」
『では、せーので行くぞ!』
「うん!」
「『せーのっ!』」
二人で声を揃えてロビーアクションを使用してポーズを取る。
二人で頑張って整えたので、綺麗にハート型が作れたので、そこでパシャリ。
【雪ふゆり:か゛わ゛い゛い゛て゛す゛ぅ゛~~~~!】
【夜久嬢かざり:お二人作るハート型……す、素晴らしすぎて、直視できませんわっ……!】
【弩めい:これが、尊いということなのですね……】
【幼女と幼女がハート作るのって可愛い、可愛くない?】
【可愛すぎて死ぬ】
「んーと、えへへ、いいのが撮れたね!」
『うむうむ! 我、大事にするのじゃ!』
「わたしも!」
「『えへへぇ』」
すごくいいものが撮れて、二人で笑い合う。
隣同士でプレイしてたらもっとよかったのかなぁ……なんて。
『『『『『ごふっ……!』』』』』
『や、やっぱり強いですね……!』
【( ˘ω˘)スヤァ】
【( ˘ω˘)スヤァ……】
【雪ふゆり:( ˘ω˘)スヤァ……ロリ……】
【夜久嬢かざり:( ˘ω˘)スヤァ……】
【弩めい:尊き……】
【神薙いなり:娘と娘の親友の百合しか勝たん……】
【ロリ百合からでしか得られない栄養がここにはある……】
【失血死は誉なり……】
実はロリ魔王さんはこのゲームに声優として参加していたという……。
そりゃ、みたまも気に入るよね!
多分次回で終わる……はず。多分。




