表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
422/425

配信#29-3 いくまおねぇたまとコラボ配信だよっ!:3

「さて、この話題とましゅまろはしゅーりょーう! ここからは今日の配信のメインに入っていくかんね!」


【本題?】

【そういえば、何やるか知らないんだよなぁ】

【みたまちゃんが来るぞー! タオルとバケツ用意しとけー! って呟いてただけだもんなw】

【何も知らない人からしたら謎すぎて草なんだよなぁ、あれ】

【でも、いくまっちとみたまちゃん二人でやることでしょ? なんかある?】

【この二人、マジで共通点がないしなぁ……】

【強いて言えば、同じ事務所に所属してるくらい?】

【↑それは全員だろwww】


「んじゃ、今回の企画説明! というわけで……えー、取り出したるは、こちらのゲーム機! ゲーム画面については、すでに配信内で見えているはず」


【見えてる見えてる】

【二人でゲーム配信?】

【いいじゃんいいじゃん】

【でも、何のゲームやるんだろ?】


「今日やるゲームはふたーつ! まずはこちらのスポーツゲーム! 内容としては、様々なスポーツゲームが遊べるぜ! みたいなゲーム!」

「たしか、チャンバラとかあるんだっけ?」

「そそ! ほら、ウチってダンスキャラじゃん? だったら、そーゆーゲームの方がいいかなー、って」

「なるほど~」


【スポーツゲームかー】

【そういえば、みたまちゃんってあんまりゲーム配信しないし、結構珍しい】

【たしかに】

【いつもは雑談配信か家事配信。もしくはよくわからんコラボ配信だもんなw】

【よくわからんコラボ配信は草】

【まあほら、宝くじ配信をするような人たちですしお寿司】


「ちな、居合ができるって聞いたので、みたまっちとはチャンバラ勝負するかんね! あ、負けた方は相手の言うことを一つ聞くってルールね!」

「えっ!?」

「やー、その方が面白そうじゃん?」

「た、たしかに……頑張るね!」


 そういう企画ってよく見かけるし、配信でなくとも友達同士でやったりするよね。

 僕も柊君とよく一緒にやったなぁ。

 大体は、飲み物やお菓子を買ってくるとか、肩を揉むとかだったけど。


【エッな奴ですか!? やつですよね!?】

【馬鹿野郎! いくまっちがそんなことするわけないだろ!】

【いくまっちがやるとすれば、委員長コスさせて、委員長っぽいセリフを言わせることだからな!】

【それしかないなww】

【実際、委員長スキーギャルの名を与えられているだけあって、伊達じゃないもんなぁww】

【全員コラボ以外のいくまっち初見ワイ、どういうことになるのか気になる】

【↑まあ、そのうちわかる】


「んで、それがやったらこの恋愛ゲームをやってくっしょ!」


【ちょっと待てや!?】

【恋愛ゲーム? 今、恋愛ゲームって言った!?】

【お前みたまちゃんに何やらせようとしてんだバカ!】

【いや待て、これはコンシューマーだ……さすがに向こう側じゃない。こちら側にグレードダウンさせたものだ】

【あれはグレードダウンというのだろうか】


「恋愛ゲーム……いくまおねぇたまや、刀おにぃたま、暁おにぃたまがたまに口にしてるけど、面白いの? それによくわかってないし……」

「面白い! メッチャ面白いから! あれをやらないのは人生損してるってレベルだし!」

「そんなに!?」


【そこまでのものじゃねぇよwww】

【それは言い過ぎだぞいくまっち!】

【正直、気持ちはわかるけどね】

【それな】

【ギャルゲーしかやらんけど、確かに面白い奴は本当に面白いし、下手なアニメやマンガ、ラノベよりは面白い感じはあるよね】


「それそれ! やー、ギャル友はいいこと言うっしょ! 実際、ギャルゲーとかって、下手なアニメとかより面白いんよ! 大衆向けに作られていないからこそ、尖った設定や、ぶっ飛んだ設定が出まくって、マジ面白いんだし!」

「へぇ~! そういう感じなんだ! なんだか楽しみになってきました!」

「おっ! みたまっちがやる気満々! いいねいいねぇ! あ、一応言っておくと、みたまっちにはヒロインのセリフを読み上げてほしいんよ!」

「ふぇ!? なんで!?」

「ウチが主人公のセリフを朗読し、みたまっちがヒロインのセリフをやることで、ウチの魂と頭が最高にハイになるから以外ないっしょ! んで、やってくれる!?」

「えっ、あ、ま、まあ、全然いいけど……あ、その時ってやっぱり、演技した方がいいかな?」

「そりゃ当然! あ、下手でも大丈夫だかんね! 別に声優ってわけじゃないしさ!」

「それなら……うん、頑張ってみます!」

「ヨッシャ!」


 僕が承諾すると、いくまおねぇたまはすごく嬉しそうにガッツポーズをしました。

 そんなにしてもらいたかったのかな?

 でも、どういう感じのゲームなのか楽しみかな!


【ガッツポーズwww】

【みたまちゃんがヒロインのセリフを朗読するのか……え? ちょっと待って? それ死なない? 大丈夫? ねぇ、死ぬよね?】

【広域殲滅型戦略兵器M.I.T.A.M.A.が飛んでくるぞ! 衝撃に備えておくんだ!】

【↑草ァ!】

【とんでもねぇ兵器名つけてるやつがいて笑うww】

【お前それもう人の原型ねぇじゃねぇか!】

【まあ、らいばーほーむの視聴者も訓練されてるからね。仕方ないね。これが常識だよ】

【ここでの常識は外での非常識なんだよなぁ……】

【↑それはVTuber全員に言えることや】

【草】


「んじゃ、早速やってこ! みたまっち!」

「うん!」


 というわけで、早速チャンバラの方をやることに。

 既に起動してあって、1Pがいくまおねぇたまで、2Pが僕ということに。


「みたまっち、ルールわかる?」

「んっと、攻撃して場外に落とせば勝ちだっけ?」

「そそ! 攻撃を受ける度に後退してく感じ。前に進みたかったから攻撃あるのみ! あと、上手くガードすると、隙ができるからそこも積極的に狙うって感じ!」

「なるほど。理解しました!」

「ちな、防御は相手の攻撃方向と逆向き……例えば、ウチが薙ぎ払いをしてきたら、みたまっちは縦向きにしてガードするって感じだね」

「ありがとう!」


【初心者のみたまちゃんにちゃんと教える辺り、性格いいなー】

【それって普通のことでは?】

【初心者には優しくしましょう】

【稀に、初心者だからあえて何も教えずにボコボコにしてストレス発散する奴がいてな……】

【ひでぇww】

【お前人間じゃねぇ!】


「んじゃ、早速開始! ルールはシンプル! 二回先取した方が勝ち! みたまっちは準備OK?」

「大丈夫!」

「んじゃ……始め!」


 カウントダウンが終わって、先に動いたのはいくまおねぇたま。

 素早い振り下ろしが来たので、僕はいくまおねぇたまに教わったように刀を横向きにしてそれをガード。

 ちなみに、いくまおねぇたまは二本で、僕は一本です。


「え、速攻かけたのに、止められたし!」

「ふふふー! お姉ちゃんの居合に比べたら遅いよー!」

「むむっ! 結構やり込んでる以上、みたまっちに負けるわけにはいかないんよ!」


【おー、すごいなー】

【いくまっち普通に上手くて草】

【そこそこフェイントも入れてるし、結構やり込んでるな? 刀二本だけど】

【というか、みたまちゃんって初心者だよね? なんか動きヤバいんだけど】

【わかる】

【クッソ早いし、すっごい一撃一撃が鋭い】

【あと、なんかこう、こういうのはあれだけど、ちょっと操作が気持ち悪い……】

【草】

【いやぁ、実際そうでしょ。なんでみたまちゃん、片手で刀回してんの?】

【器用すぎるww】


「みたまっちの動きヤバくない!? 全然決定打撃てないんだけど!」

「お姉ちゃんに鍛えてもらってるので!」


 危ない、と思ったら手に持ったコントローラーを回して防御。

 弾いたらそのまま攻めに。

 ただ、いくまおねぇたまは二刀流なので、ちょっと難しい。

 でも、防御と全く同じ方向で打ち込めば……!


「ちょっ!? メッチャ攻めが激しい!?」

「ふふふー! このまま攻めて落としちゃうよ!」

「むむぅ~~~! まだまだ!」

「むっ! 負けないよっ!」


【うん、えー、うん。いや二人とも上手くて草】

【何がすごいってこれ、いくまっちは普通に普段からやり込んでるし、なんだったらちょくちょく普段の配信でもやってるけどさぁ……】

【みたまちゃん、初心者なんだよね? なんか、普通に反撃もするし防御も上手いしで……ねぇこれ、あの邪神マジでどんだけ教え込んだの?】

【あと、明らかにみたまちゃん反射神経で防御してる節あるよね? もしかして、かなり良かったり?】

【っぽくない?】

【らいばーほーむ内で一番運動神経がいいのって、いくまっちだったはずだけどさぁ……】

【あれ? 邪神は?】

【邪神は人間じゃないからカウントしない】

【草】

【人扱いされてないww】


「んっ! そこっ!」

「あ~~! 負けたぁ!」

「わーい! 勝ちです!」

「くぅ、みたまっちマジ上手すぎ……ってゆーか、ひかりんパイセンやりすぎっしょこれ!? みたまっちの動き明らかにおかしいんだけど! 普通さぁ、片手でコントローラー回す!? ってゆーかそれ、みたまっち普通の刀でもできるん!?」

「うん、あれくらいならできるよ?」

「なにそれすごっ!」


【えぇぇ?】

【どんどんみたまちゃんのヤバさが露呈してるんですが】

【心優しい癒し中の癒しな存在なのに、実際は戦闘力がバカ高いロリという……】

【そういや、みたまちゃんの相方である、陛下って戦闘力あるのかな?】

【なぜVTuberで戦闘力という単語が出るのか】

【いやほら、一応ゲームだったら出ても不思議じゃないから……】

【リアルの話しなんだよなぁ……】


「あー、リリスパイセンか~。みたまっち、リリスパイセンがなんか武術やってる~、とか知ってる?」

「んっと、たしか合気道ができるって言ってたよ? お姉ちゃん曰く、かなりすごいとか」

「ロリピュアの戦闘力高すぎじゃない?」


【合気道www】

【いやでも、ある意味では理にかなってる……のか?】

【うーむ、わからん】

【陛下は合気道かぁ……】


「ってゆーか、なんで合気道なんだろ? リリスパイセンいたら教えてー!」


【魔乃闇リリス:実家関係じゃな。我が親戚に合気道を教えている場所があり、我も習っていたのじゃ。黒帯じゃな】

【↑強いな!?】

【黒帯かぁ……】

【ロリの戦闘力が高い件について】


「マジかー。ロリすごー」

「それは関係あるのかなぁ……」

「気にしなくてヨシ! んじゃ、続きしよ! 続き! 次はウチが一本取るかんね!」

「負けないよ!」


 というわけで、二回戦目が始まって……


「フッ……降参っしょ……」

「わたしの勝ち!」


 僕が勝ちました。


【即落ち二コマかな?】

【普通に手も足も出ずに負けてたなぁ】

【ってか、みたまちゃんなんか見切ってなかった?】

【それな。明らか動きが先読みのそれだった】

【さすがみたまちゃんだぁ……】

【動きが一般人じゃなくて逸般人のそれなんよ】

【どうでもいいけど、わたしの勝ち! ってはしゃぐみたまちゃんが可愛くて鼻血出た】

【それはそう】

【当然だよなぁ!?】


「まー、負けちゃったのはしゃーなし。さぁ、みたまっち! ウチになんでも命令するといいよ! 一つ!」

「んっと、命令かぁ……命令……命令……うーん…………」


【めっちゃ悩んどるww】

【そりゃそうでしょ。みたまちゃんぞ?】

【みたまちゃんは心優しいからな。命令とは無縁なんだよなぁ……】


「……あ、じゃあ、一つだけ」

「おっ! なんでもいいかんね! みたまっちなら無茶な命令しないと思うし!」

「うん。じゃあね……膝枕、させてほしいなって」

「それくらいお安いごよ……なんて?」

「んっと、膝枕をさせてほしいなって」

「いや、え? ウチがするなじゃなくて、みたまっちが、する方?」

「うん。そうだよ?」

「……なぜに!?」


【草ァ!】

【そっちかよwww】

【それただのご褒美では!?】


「え? だって、その……いくまおねぇたま、すごく頑張ってると思って」

「お、おう。え、どゆこと? ウチ、なんか頑張ったっけ?」

「ほら、ゲーム制作。いくまおねぇたましかプログラマーがいないから、すごく大変そうだなって思ってて……。ゲームの土台も土台でしょ? だから、いくまおねぇたまがすごいなって……それで、普段から頑張ってるいくまおねぇたまに膝枕をしてあげたいな、って思って……嫌、かな?」

「その命令を断れる人はらいばーほーむじゃないっしょ! おねがいしまぁす!」

「やたっ」

「なんでみたまっちが喜ぶのか……あ、そう言えばみたまっち、膝枕が好きなんだっけ?」

「うん。好きだよ!」


 なんとなくだけど、膝枕は好きです。

 自分でも理由はわからないけど……なんでだろうね?


【うぅんクソ強母性】

【膝枕が好きとかいう理想のヒロインみたいな好み】

【上目遣いで、嫌、かな、とか言われたら誰だってOKするだろ! デメリットねぇもん!】

【そういや、おぎゃリストとロリコンはどうしているのだろうか】

【春風たつな:二人ともトワッターで呪詛っぽいセリフを呟いてる】

【なんでやwww】

【よっぽど羨ましかったんやろなぁ……】

【うんまあ、でしょうね】


「んっと……スタッフさん、その、何かクッション……あ、あるんですね。ありがとうございます! じゃあ、いくまおねぇたま、おいで~」

「……え、待って? 母性ヤバ……。女の子座りで両手広げておいでは母性ヤバない? 強すぎじゃない? え? え? 待って、強すぎぃ……」


【今のおいで~、は威力高いわ……】

【ツンデレちゃんのトワッターが死んでる件について】

【自分じゃなくてもクリティカルなのか】

【そりゃあ、ツンデレちゃんだもんなぁ……】


「じゃ、じゃあ、失礼して………………え、待って待って? なにこの柔らかで温かな……こ、これが、膝枕……!? 寝てるだけなのに、ものすごく癒されるんだけど!」

「えへへ、気持ちいい?」

「最高過ぎて昇天しそう!」

「そ、そんなになんだ?」

「メッチャメチ柔らかくて、温かい太腿ぞ!? こんなん、誰だって昇天するに決まってるっしょ! 現に、魂抜けて輪廻転生しそうだし!」

「なんで!?」


【なぜか転生しかけてるいくまっち】

【膝枕で転生とか斬新だなぁ……】

【斬新すぎるんだよなぁww】


「……この異常なまでの眠りを誘う膝枕……例の膝枕クッションって、マジで再現度高いんだなって」

「そうなの?」

「これマジ。みたまっちのクッションと、今の膝枕。違いがあるとすれば、やっぱ人の温もりじゃね?」

「な、なるほど?」


【そこまでなのか……】

【実際に、ロリコンとかツンデレちゃん死んだらしいし?】

【死んでるんかいっ!】


「あぁ~~~、ダメになるぅ~~~……マジでこの膝枕ヤバいっしょ……」

「なんだか、本当に気持ちよさそうで嬉しいです。そんないくまおねぇたまには……こうしてあげます。よしよし」


 気持ちよさそうにするいくまおねぇたまの頭を撫でる。

 あ、すごくさらさら……。


「……んのぁ!?」

「ふふっ、いくまおねぇたまはいっぱい頑張ってるからね~……。偉い偉い~」

「あっ、あっ……」

「普段頑張ってるいくまおねぇたまには、ご褒美です。……なんて。えへへ、わたしの膝枕がご褒美になるかわから――」

「( ˘ω˘)スヤァ……」

「って、あれ? いくまおねぇたま? いくまおねぇたま!?」

「みたまママは、強し………」

「あの、いくまおねぇたま!? 大丈夫!? すごいこう、安らかな笑顔になっちゃってるよ!? いくまおねぇたまぁぁぁ~~~~~~!?」


【いくまっちが死んだ!?】

【唐突につよつよ母性を至近距離でくらったらそら死ぬわ……】

【ってか、マジでみたまちゃんがママだったわ……】

【そうか、みたまちゃんは人類の母だったのか】

【飛躍しスギィ!】

【人類の母は草】

 なんか最近、気が付くとみたまが母性を爆発させてるんですが。なんで? いやマジでなんで?

 尚、本編中でリリスが合気道ができるとありますが、今回が初出ではなく、過去のどっかで出してます。私も覚えてないけど、なんかどっかで言及してるのはたしか。どこだったっけ。

 尚、らいばーほーむ内の女性陣で武術ができるわけじゃない方が少ないという珍しい状態。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
陛下は合気道って事はホワイトさんの系列なのかな?
みたまちゃん戦闘力高すぎて草 なんでも吸収する姉が怖いのかそれをしっかり 学んでるみたまちゃんが怖いのかわからないwww 陛下の合気は初期のときたつな様陛下みたまちゃんで 出かけてた時男性を背負い投げ…
ロリの戦闘力にギャル陥落w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ