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配信#29-2 いくまおねぇたまとコラボ配信だよっ!:2

「んじゃんじゃ、みたまっちが社長になるってー方向で次!」

「まだなるとは決めたわけじゃないよ!?」

「アハハ! じょーだんじょーだん!」

「もぅ……」

「むくれるみたまっちマジ可愛い!」


【草】

【なんというかさ、いくまっちってお茶目なんだよなぁ】

【そこがいい】

【からかうのが上手いというかなんて言えばいいか】

【そういや、らいばーほーむメンバーがいない気がする。なんで?】


「ん、あー、それならあれ。単純に遠慮してるっぽい」

「遠慮? なんで?」

「いやほら、ウチとみたまっちがようやく念願かなってやっとの思いでコラボが実現したから、みーんなコメ書かないんだって」

「そういう理由!?」


【草】

【草】

【そういう配慮はできるのか……】

【ってか、今まで個別コラボをしてるメンバーもいたのに、いくまっちだけ遠慮されるって、どんだけ不憫に思われてたんだよww】

【まあ、一人だけマジで何もなかったし……】


「まー、全員見てるっぽいし、見てる前提でウチらも話振るかもしんないから、そーゆー時はコメ書いていいかんね! ってーわけで! 次のましゅまろ行こう!」

「じゃあ、次はわたしが選ぶね!」

「ほいこれ!」


 最初はいくまおねぇたまが選んだので、二回目は僕が選ぶことに。

 なんとなくで一つのましゅまろを選ぶ。


「『ハロハロー! あーんど、こんたまぁ! ついにお二人がコラボとのことですが、プライベートでもかかわりはなかったんですか?』とのことです。んっと、実はあんまり……というか、ほとんどないかなぁ」

「んね。ウチとみたまっちって、別に趣味が近いわけでもないし、マジでないんよ。しいて言えばあれ。イベント前に、ダンスレッスンでアドバイスした時くらい?」

「それくらいかなぁ。あとは、昨日わたしといくまおねぇたま、たつなおねぇたまに、めいおねぇたまとかざりおねぇたまの五人で遊びに行ったくらいだよね?」

「だね。やー、昨日はマージ楽しかったし!」


【あれ、昨日出かけてたの?】

【マジかww】

【しれっといる新人二人ww】

【かざりちゃんとめいちゃんも遊びに行ったとか……あれ? まだデビュー前だよね? すげぇな】


「それね。遊びに行けそうだから遊ぼ! ってなって行ったんよ。メッチャいい買い物したし!」

「そうだね」


【何買ったの?】

【気になる気になる】

【教えて!】


「もち! ウチが買ったのは……お茶碗かな」

「わたしもお茶碗を買って、あとなぜかお守りをもらいました」


【どゆこと?ww】

【待って、みんなどこ行ったのそれ】


「ん~、あれ。骨董品屋」


【草ァ!】

【骨董品屋wwww】

【何をどうしたらそういう場所に行くことになるんだww】

【若い女性行くには渋すぎるだろw】

【ほかのメンバーは何買ったんやろ】

【たしかに気になる】


「あー、ほかのメンバー? んじゃー、多分いるだろうし、コメよろ!」


【夜久嬢かざり:わたくしはツボとお皿ですわ。我が家の内装に合いそうでしたので】

【弩めい:私は徳利とお猪口を。日本酒が好んでおります故】

【春風たつな:私はまぁ……お茶碗とお猪口かな】

【皿とお茶碗はわかるけど、ツボてww】

【配信前から色々濃いぞこいつらww】

【ってか、徳利とお猪口を買うのかw】


「やー、また今度行こーね! 次は、別のメンバーとも行きたいし!」

「そうだね。わたしもあのお店が気に入ったので、また何か買いに行きたいかも」

「じゃ、また行こ行こ!」

「うん!」


【あぁ^~~、ギャルとロリがいいんじゃぁ~~~……】

【わかるわ……】

【ギャル×ロリ】


「そんじゃ、この話はしゅーりょー! 次のましゅまろ! んじゃあね……これにしよ! んーと? 『ハロハロ! こんたま! 常々疑問に思ってたんですけど、らいばーほーむメンバーってなんかこう、武術やってる人が多いような気がします。ちょうど二人いるんで、二人はどんなことができるのか訊きたいです!』おっ! いいねいいね! これ、丁度ウチらが話題にしようって言ってたことじゃーん! ナイスタイミン!」

「すごい偶然だね?」


 いくまおねぇたまの言うように、たしかにすごくいいタイミング。

 狙いすましたような感じになっちゃってるけど、ちょっとありがたいかも。


「ね! んで、何やってるかだっけ? ん~、ウチはあれ、ちょっとした護身術。とは言っても、キックボクシングくらいだけどねー」


【マジで!?】

【キックボクシングかよ】

【また意外というか……】

【え、じゃあもしかして、かなりスタイルよかったり?】


「当然っしょ! やっぱ、健康的な肉体は運動によって維持されるってもんだし! あ、言っとくけど、ウチマジでくびれあるから! 腹筋もいい感じだし!」

「そうなの?」

「そそ! ほら、見てこれ!」

「ひにゃ!?」


 ぺろん、と突然着ているシャツの裾を捲くって来て、僕は変な声を出しちゃいました。


「どうどう? すごくない?」

「た、たしかにすごい……! え、すっごくくびれがあるし、腹筋もある……!」

「でしょでしょ? それにほら、この美脚! すごいっしょ?」

「たしかに、すごい……!」


 すらっと足が長いし、いくまおねぇたまってスタイルもいいから、なんだかドキドキする……。

 見た目はすごくギャルの人って感じなのに、こういうギャップがあるんだ……!


【なにそれ超見たい!?】

【いくまっちってかなりいい肉体をお持ちで?】

【こういう時は現役モデルの立つな様に訊きたい! いくまっちってどんな感じなの!? モデル的に】

【それ聞きたい!】


「あ、たつなパイセンのウチへの評価、メッチャ気になる! あんまし聞いたことなかったし! どんな感じ?」


【春風たつな:まあ、そうだね……肉体美、が近いかな? 手足は長いし、胸もあるし、くびれもかなりある。あと、いくま君が言っていたが、本当に美脚でね。実際、モデルをやれるポテンシャルはあるし、かなり人気が出ると思う。ぶっちゃけ、私が事務所の運営側だったらスカウトしたいくらいだね。あと、食べても太らないのは殺意】

【めっちゃ高評価やったwww】

【いや最後ォ!】

【どんだけ羨ましいんだよ】

【そりゃあまあ、モデルって自分の綺麗な状態が商売道具だからね……当然、食事制限もしないとまずいだろうし、いくまっちのように食べても太らないのに綺麗なままって、普通に殺意もんだよね】

【たしかに】


「いやぁ、チョー高評価じゃーん! すっごい嬉しいし!」

「でも、本当にいくまおねぇたまって綺麗だよね。すごくカッコいいと思うし」

「おぉ? みたまっちからも高評価じゃん。いやー、そのお褒めの言葉だけで、今日のコラボは大大大大成功だし!」

「それは気が早いよ!?」


【草】

【そんなになのかww】

【まあ、そうなってもおかしくないよねぇ】


 まだ配信は始まったばかりなのに、すごく満足しちゃってるいくまおねぇたまにツッコミを入れる。

 今日のメインの企画の前にそうなっちゃうのはちょっと……。


「いやいや、みたまっちとのコラボはそれくらいなんよ!」

「そ、そうなんだ」

「そそ! って、ウチのことはどうでもいい! みたまっちの方。みたまっちって、ひかりんパイセンから色々教わってるらしいじゃん? 実際何ができるん?」

「何って言われると難しいけど……んっと、お姉ちゃんが編み出した護身術かな?」


【編み出した←おかしくない?】

【いやぁ、相手は邪神だし……】

【あのね、護身術に限らずだけど、武術とかって長い年月を積み重ねて作られる物だと思うんですよ。あの人、しれっとなんか作ってるの怖くない? どゆこと?】


「あ、えと、編み出したって言ってもあれだよ? 色々な武術の技を組み合わせて新しい技を作ったり、自分で技を考えただけだからね?」

「みたまっち、それだけで流せるものじゃないんよ。普通にバケモンなんよ」

「え?」

「え?」


【みたまちゃん?】

【あーこれあれだわ。邪神と一緒にいすぎたせいで、世間一般の感覚が欠如していらっしゃる】

【なるほどww】

【邪神がノイズになってる……】


「ちな、ひかりんパイセンってなんの武術できるん? そういや聞いたことないんだけど」

「お姉ちゃん? んっと、わたしが知ってる限りだと……空手、柔術、ムエタイ、剣道、弓道、薙刀、一部の中国拳法……あとは、寸勁、縮地、青のオーバーオールを着た配管工の人ができる壁キック、あとは関節技……くらいかなぁ? あ、あとは銃も扱えるとかなんとか……」

「……え? いや、え? ん? 待って待って? えーっと、みたまっち……それ、マ?」

「ふぇ? うん」

「えぇぇ……あの、さすがのウチでも反応にメッチャ困るんだけど」


【バケモンかな? バケモンだったわ】

【あの邪神がよぉ……】

【誰が予想できただろうか。デビューの時はまだ人間だった彼女が、邪神になっていたなんて】

【あのね、みたまちゃん。普通の人は寸勁や縮地はできないし、壁キックもできないんだよ……】

【というか、マジで幅広すぎません? あの人なんなん!?】

【これさぁ、絶対みたまちゃんもヤバいだろ】

【聞かなくてもわかる】


「……んで、みたまっちって何ができるん? 結局」

「んーと……ちょっとだけ投げ技ができたり、ちょっとだけ関節技ができたり……ちょっとだけ、空手ができたり……かな? あとできるのは、配信前にお話した、居合と杖術くらいだよ?」

「あー、うん。みたまっちが思いの外戦闘力が高かった件」


【マジでそれ】

【ってかさ、居合? なんで居合??? それもう、護身術じゃなくない????】

【それはそう】

【みたまちゃんの居合……え、それで切られるとか普通に幸せでは?】

【たしかに!?】

【みたまちゃんに殺される……三月にVRが発売される……ハッ! つ、つまり、合法的にみたまちゃんに切ってもらうことができるのでは!?】

【めっちゃ切られたい!】

【切ってくれぇ!】


「おかしな方向に行っちゃってる!?」


 なぜか、僕に切られたいって言ってる人がいっぱいいるんだけど!?

 なんで!?


「ねね、みたまっちって、居合ができるって言ってたけど、どれくらいなん? ついでに、ひかりんパイセンも」

「え、あ、うん。えっと、僕はさすがに丸太一本くらいしか切れないけど、お姉ちゃんなら最低でも五本は一度に切れると思う、よ?」

「……ま、丸太……え、丸太……?」


【速報 みたまちゃん、丸太切断可能】

【あれ? 居合で切るのって丸太じゃなくて巻き藁とか、竹では……?】

【うん、おかしい。いやほんとにおかしい。あれ? 丸太って切れたっけ?】

【邪神が切れるのはまあ邪神だからで納得できるけど……みたまちゃんはなぜ?】

【丸太一本切れるだけで異常でしょそれ】

【普通は切らないし切れないのでは……? いや、よく知らんからわからんけど】


「みたまっちって、実はファンタジー世界の住人だったりする?」

「違うよ!? あっ、でも、今はあながち間違いじゃない……?」


 だって、神薙みたまの姿になれるし、天使さんにもなれるし……それに、TS病で女の子になって、身体能力もすごく高くなってるし……あ、うん。間違いじゃない気が……。


【草】

【そもそも、色々とみたまちゃんはスペックが異常だし?】

【一応、邪神とは血の繋がりがない姉妹なんだけどなぁ……】

【いやでも、ほら、TS病って身体能力がすごいことになるって聞くし、案外なった後に居合ができるようになった可能性が微レ存……】


「みたまっち。居合っていつからできてたん? なんか、コメがある」

「んーっと……大体、中学三年生くらい?」

「ガッチガチにファンタジーしてない頃ぉ!」


【えぇぇぇ?】

【さすがみたまちゃん! 俺たちにできないことを平然とやってのける!】

【いやこれ、憧れるかなぁ……?】

【草】

【テンプレ守ろうぜ!w】

【普通にみたまちゃんもバケモンだったか……】

【絶対強そう】

【TS病で身体能力が高いらしいし? そこに武器とか……え、ヤバ】

【杖術も使えるらしいんだよなぁ】

【みたまちゃんはバトルマンガのキャラだった……?】


「わたしの場合、あんまり筋肉がつかなかったから、技術でどうにかなる技を教えてくれた感じだったので……」

「技術だけでも色々とおかしいと思うんよ。もしかして、ひかりんパイセンって人を魔改造できる感じ?」

「さすがにそれはないよ!?」


 いくらお姉ちゃんでも、さすがにそれはできないと思いますっ!

 ……多分!


【魔改造……劇的ビフォー○フター的な?】

【ありうる】

【邪神なら何でもあり】

【邪神だからなぁ……】

【なんでこの場にいない人が一番話題が強いんだよ……】

【邪神だから】

【シスコンだから】

【最凶の邪神だから】

 新しい勢力『みたまちゃんに斬られ隊』。

 尚、VRが出始めると実現する模様。というか、椎菜が仮にVRMMOゲームやった場合、使う武器って刀になると思うしね。なんだかんだ、椎菜も男の子なんです。男の子は、刀が好き……!

 ちなみにですが、椎菜が神薙みたまに変身した上で、例の御神刀を持って本気の居合をすると、半径数メートルが切れます。霊力を込めればもっと伸びます。というか、御神刀の性能がヤバイ。なんだったら、自動的に切りたい物、切りたくない物を判別して、切ることができるとか言う、とんでも居合になってます。バケモンかな?

 邪神で薄れがちだけど、普通に椎菜も戦闘力がバケモンなんだよなぁ……。

 ……なんで、Vtuber物で戦闘力という単語が出まくるのか。コレガワカラナイ。

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― 新着の感想 ―
丸太を切るのは試し斬りの時じゃなかったっけ?
丸太っw
そうぉ言えばぁ。居合って、確か・・・それなりの技術もそうだけど、筋力とか諸々が必要だった筈。TSしたから、その辺は何ら問題無くなったと言っても良いと思うんだけども...丸太1本両断って、不通に斬るだけ…
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