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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
イベント編:聖夜にはどんちゃん騒ぎ! 二日かけての狂人披露会! 吐血もあるよっ!

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イベント1日目#おしゃべりコーナー:5 リリスの場合:上

 ツッコミ不在の場面から切り替わり。


「今宵じゃ! よく来たのう! 魔乃闇リリスじゃ!」


 続いては、らいばーほーむにおいて、キルスコアを稼ぎまくるカップリング、ロリピュアの片割れである、魔乃闇リリスである。

 22歳の大学生なのに、ガワも中身もロリであり、なぜかこの歳で性知識が保健体育程度で止まっているある種神秘と言っても過言ではない生態をしている合法ロリである。


『お会いできて光栄です陛下ッ……!』


 そんな合法ロリが最初に相手したファンは、ゴリゴリのリリスファンであった。

 尚、リリスのファンの名称は基本的に『配下』なのだが、一部古参勢と言うか、ロールプレイングガチ勢のファンは、配下たちの間で『臣下』とか呼ばれている。


「うむっ、おぬしのようなファンが足を運び、我も嬉しいのじゃ!」

『もったいなきお言葉』

「うむうむ。おぬしはどこから参ったのじゃ?」

『ブルーフォレストです』

「なるほどのう。遠い所からよく来たのじゃ。我は嬉しいぞ!」

『陛下の配下にとしては当然のことです』


 見事なロールプレイである。

 尚、リリス的には別に恥ずかしいとかは思わないし、むしろ、リアルでもこういうのをやってくれて嬉しいとか思ってるし、すごいなぁとも尊敬している。


「そうか! うむぅ、しかし、すまぬ。我としては、どのような話題を持って接すればよいのかわからなくてな。こう言ったことは初めて故、いつもの配信とは毛色が違う。それ故、不快に思わせてしまうかもしれんが、許してほしい」

『何をおっしゃいますか! 陛下と一緒の空間にいるだけで、我々は幸福ですッ……!』

「そう言ってくれると、我としても心が軽くなる。我はよい配下を持ったのう!」

『我々共は、陛下のために存在しております』

「そうか! ともあれ、折角我の配下たちと対話が出来る場。おぬしからは、何か話したいことなどはないのか?」

『そう、ですね……あぁ、そうでした。我々として、とても気になる事柄がございます』

「ほほうっ! それはなんじゃ?」


 自分が楽しむことももちろんだが、当然一日目のイベントで一番楽しむべきは、超低確率の壁を越えて、チケットを入手したという豪運の持ち主たちだと思っているので、リリスは何か話題がないかと促す。

 すると、配下の男性は何か気になっていることがあったようだ。


『あ、いえ、こういうことを訊くのも大変よろしくないことかと存じますが……陛下と圧倒的光属性のお狐様とは、どこまで進んでいるのかと……』

「む? みたまか?」

『はい』

「どこまで、と言われてものぅ……一緒に舞の修練を積み、共に遊びへ出かける程度じゃが……」

『くっ、そうでしたかっ……』

「何故悔しそうなのじゃ?」

『いえ、お狐様と陛下がくっつけば、魔王軍は完璧だと思い……』

「くっつくって……むむぅ?」


 くっつくの意味がいまいち理解できず、リリスがこてんと首を傾げる。


『カップル的な話です』

「我がみたまと? ……う、うむぅ、まあ、なんじゃ。たしかに我はみたまのことは好いてはおるが……」


 カップル的なアレと言われると、リリスは表面上は、顔を少し赤くさせながらそんなことを言う。

 尚、内心ではかなり乙女になっているが、ロールプレイが上手いと言うことは、取り繕うのも上手いのだ。

 というか、本職が取り繕うのが基本な所があるので。


『え!? 好きなんですか!?』

「それはまあのう。一緒にいて心が落ち着く。ほれ、みたまは癒しのオーラを放っておるからのう! それに、共に遊びに出かけるのも楽しく、更には料理や菓子も美味。ある種理想の嫁とも言えるが……いやそれ以前に、みたまを嫌う者などおるのか?」

『いないですね』

「即答じゃなぁ。わかるが」


 実際の所、みたまを嫌うような者はかなり少数派と言われている。

 もちろんいないことはないし、中には命知らずがとんでもない誹謗中傷をしていたことがあったが、なぜか、ガチ謝罪をし始め、敬虔なみたま教の信徒になっていたりする。

 一体どこの邪神が原因なのだろうか。


 とまあ、それは主にらいばーほーむ側じゃない者たちからのあれこれだが、同じライバーとして活動している他の面々からは、それはもうみたまは愛されている。

 8月に入ったばかりだよね? と思うかも知れないが、天性の愛され体質やら、超が付くほどの善良な性格をしていることも愛される理由だろう。

 仮に、みたまが嫌いなどと思うのは、よっぽどのことがあってそう言う人を信じられなくなっているか、もしくは単純にそう言う人が嫌いな人くらいのものだろう。


 まあ、人の好みは人それぞれなのに、なぜか愛されまくってるみたまがおかしいのだが……。


「とはいえ、カップルはともかく、我とみたまはロリピュアというペアにはなってるぞ?」

『あれ、公式なのですか!?』

「公式じゃぞ? でなければ、我とみたまがペアのグッズなどでないしな!」


 あっはっは、と笑うリリス。

 実はと言うか、リリスとみたまのコンビ、通称ロリピュアは、いつぞやのモデルをすることになった日、社長が本格的にロリピュアを正式な物にしようと動いていたりする。


 元々、リリスとみたま自体、らいばーほーむのロリ枠で、尚且つまさかのピュアピュアだったものだから、二人のカップリングを公式にした方がいいのでは? という案が出ていた。

 そこに来て、二人でモデルをやる、という事情が加わった結果、じゃあ公式でやろうぜ! になって、今に至っている。


 尚、グッズ情報が出た際に、一番手に入れたいと思われていたのは、地味にロリピュアのグッズである。


『おぉっ……なんと、なんと素晴らしい……! 是非とも、入手いたします』

「うむ! 我としては、やはりアクリルキーホルダーなどがおすすめじゃな! 車の鍵に付けるもよし、カバンに付けるもよし、観賞用にするもよしじゃ!」

『アドバイスありがとうございます! ですが、我々配下としましては、やはり全てのグッズを入手してこそ、陛下の配下を名乗れると言うもの』

「それは嬉しいが、あまり買い占め等もしないようにしてほしいのじゃ」

『もちろんでございます。全ての配下たちにグッズが巡ってこそです。幸福は平等であるべきですので』

「うむうむ、よい心構えじゃな! 我が配下たちは良い心根の持ち主たちばかりで、我はとても嬉しいのじゃ」


 などと言っているが、どこかの神連中がやらかしているので、そもそも買い占めてやる! とか思ってた人は通っていないのだが……神様方、好き勝手し過ぎである。


『もったいなきお言葉』

「というわけで、じゃ。折角我のおしゃべりコーナーへ来てくれたわけじゃからな。何か一つ、リクエストをしても良いぞ!」

『よ、よろしいのですか!?』

「うむ! 我で言える範囲であれば、問題はない!」


 にっこりと、純粋な笑顔でそう言うリリス。

 リクエストを許された配下男性は、しばし考えこみ……。


『で、では、妖艶な魔王様を所望したく……!』

「妖艶とな?」

『はい! かなり大人な雰囲気の女性を……』

「うむ、よかろう! では……こほんっ! あー、あー……んっ」


 可愛らしい咳払い一つ、それから声の調整を行い……。


「――我が配下よ、我はそなたのような配下を持ち、とても嬉しく思う。今後も、我が配下として、共に魔王軍を盛り上げて行くことを期待しておる。我は、そなたたちのことを愛しく想っておる故、無病息災であれ」


 いつもの可愛らしい声とはまるで正反対と言ってもいい、妖艶な大人の女性な声へと変わり、二人称も『おぬし』から、『そなた』に変わっている。


 即興でこういうアドリブが出来るのがリリスの最大の武器とも言われている。


『ありがとうございますッッ!』


 リクエスト通りの妖艶な魔王と言うものを演じてもらった配下男性は、鼻血を出しながらすごくいい笑顔でお礼を言っていた。


「うむっ! それならばよいのじゃ!」


 リクエストが終われば、いつも通りのロリボイスに戻る。

 基本的に、地声の延長線みたいなものなので、割とその辺は自由自在である。


『あぁっ、大人と幼い声が瞬時に切り替わる瞬間こそ、至高……!』


 そして同時に、この切り替わりの速さが至高だと思う配下たちは多かったりする。

 あと、鼻血もよく出る。

 さすがに、キルスコア自体はみたまよりは少ない物の、三期生が入ってくるまでは、リリスがよく鼻血や吐血を出させていたので。

 少数規模だったが。


 しかし今は、みたまという実質SCPな存在が入ってきたことで、鼻血と吐血をしやすくなる一生外せない状態異常をファンたちに付与したこともあり、今ではそれらが増えていたりする。

 色々と酷い。


 この配下男性とは、お互いにロールプレイをしてる間に時間になり終了。

 その後も、リリスのファンたちがやって来て、軒並み普通にロールプレイで会話をしていたのだが、


『は、初めましてっ、三枝舞ですっ!』


 まさかの小学生くらい……というか、どう見ても見た目小学生な少女が登場。

 こげ茶色のショートボブの可愛らしい少女である。


「うむ、初めましてじゃな! 魔乃闇リリスじゃ!」

『は、ひゃいっ!』

「む? 緊張しておるのか?」

『あの、えと……ご、ごめんなさい……』

「気にしなくてもよいのじゃ。むしろ、友達のように接してくれると、我は嬉しい」


 相手が小学生だと判断すると、リリスは普段よりも柔らかめな話し方に変えた。


「しかし、そうも緊張するとは、我が怖いとか?」

『ぜ、全然! むしろその、らいばーほーむで一番ファンなのが、リリスちゃんなので……』

「ほほう、それは嬉しいのう!」


 一番ファンと言われ、リリスはぱぁっ、と表情を明るくさせた。

 先ほどまでは、基本的に魔王と配下、みたいな接し方ばかりであったが、目の前にいる少女の場合は、特にロールプレイをすることはなく、緊張しつつも、素直に言ってくれるのがリリス的に嬉しかった。

 もちろん、ロールプレイが嫌と言うことはなく、むしろウェルカムである。


『は、はいっ……あ、あの、リリスちゃんは、背が低いって聞いた、んですけど……ほ、本当ですか?』

「我か? うむ、小さいのう。みたまが入ってくるまでは、我が一番低かったのじゃ」

『そ、それで大学生さん、なんですよね?』

「うむ」

『その、リリスちゃんは身長が低いって、どう思ってます、か……?』

「うぅむ、そうじゃのう……やはり、背が高い者は羨ましく思うのう」


 リリスとて、気にしないわけではない。

 むしろ、背が低いことはかなり気にしている。

 しかし、既に自身の年齢は22歳。

 これ以上の成長はないし、なんだったら自身の母親が低身長ということもあって、諦めていた。

 だから、背が低い女性を羨んでいる。

 特に、身近にいるたつなとかいう、人気モデルをしている存在とか。


『で、ですよね……』

「しかし、これはこれで楽しいぞ」

『そう、なんですか?』

「うむ! 背が低いと、人と仲良くなりやすいしな! 高校に入学した時も、すぐに同級生の同性と仲良くなれたし、大学でもそうじゃな! まあ、マスコットみたいな可愛がられ方をするが……」

『あ、わかります……』

「む? それはどういう……」

『じ、実は私、にま……に、21歳でして……』

「……はぇ!?」


 まさかの年齢のカミングアウトに、リリスが一瞬呆けた顔をしたものの、驚きの声を上げる。

 そう、実は目の前の女性ファン、小学生にしか見えないが、実はゴリゴリの成人女性であった!


 尚、一瞬何かを言いかけていたが、気にしてはいけない。


『あ、やっぱり小学生くらいに見えてました……?』

「あ、う、うむ、すまぬ……その、声もどちらかと言えば、そっちよりだった故……」

『で、ですよね……ま、まあでも、色々な所へ行くのに、有利なので……』

「そうじゃなぁ……子供たちが遊んでる公園に一人で行くと、一緒に遊ぼー、と誘われることがあるしのう……」

『そ、そんなことが……!?』

「うむぅ。散歩で公園を通った時にちょいと……」

『それで、遊んだんですかっ?』

「うむ。折角じゃからなー。もとより、子供は嫌いではないのじゃ。実家のこともあって尚更な!」


 実はリリス、割と子供好きである。

 実家が老舗旅館ということもあり、よく家族で旅行しに来たり、たまにどこかの小学校が修学旅行などで訪れることがあるのだ。

 一人娘ということもあり、ある程度技術を仕込まれており、中学生になると、実際に手伝うこともあった。

 小学生の頃からほとんど身長が変わらないリリスなので、結果的に子供と交流することが多くあった。

 その都度、お姉さんにように慕われるとあって、割と子供が好きだ。

 なので、見知らぬ子供に遊びに誘われても、普通に遊んじゃうのである。


『え、気にするどころかむしろ遊ぶ……あの神子ちゃんと違うタイプの天使……!?』

「む? どうかしたのか?」

『あ、い、いえっ! なんでもっ!』

「そ、そうか? 鼻血が出ておるが……」

『はっ! ご、ごめんなさいっ、つい、その……と、尊い光景を想像したら、幸福が鼻からっ……!』

「あははっ! なんじゃそれはっ。舞は面白いことを言うのじゃな!」

『え、推しの笑顔……待って、尊過ぎぃ……ぶはっ』

「え!? 舞!? 急に血を吐いてどうしたんじゃ!?」

『ご、ごめんなさいっ……不意打ちの笑いが、私のその、内臓にダイレクトアタックを……』

「そ、そうなのか? 大丈夫ならよいが……」

『むしろ、調子がいい、くらいですっ……!』

「む、そうか。ならばよいが……しかし、舞も苦労しておるのか?」

『あ、はい。その、大人に見られませんから……ホテルとか一人で泊まろうとすると、その、色々と……』

「あ、あー……」

『それに、夜、外を歩いていると、お巡りさんに補導されると言いますか……』

「……すっごい、わかるのじゃ……」

『あとは、私に告白すると、小児性愛者と思われるみたいで……』

「……う、うむぅ……我も、経験がある……」


 本来は楽しいはずのおしゃべりコーナーが、なぜかどこかどよ~んとした雰囲気に。


「ま、まああれじゃな! 楽しい話でもしよう!」

『で、ですね! あ、そう言えば前に、勤め先で大問題が発生して、社員総出で対処したことがありまして』

「なかなかすごい話じゃな!?」


 楽しい話をしようと言ったそばから、なかなかの話題が飛んで来た。


『その、あま……じゃなくて、えと、社長が逃亡しまして……』

「む、無責任な社長じゃなぁ……」


 世の中、そんな無責任な社長がいるんじゃなぁ……なんて思いつつ、目の前の女性ファンに同情するリリス。


『おかげで、比較的新参な私も、対処に……』

「それで、どうなったのじゃ……?」

『……まあ、その……幸せ、ですかね』

「う、うむ……?」

『結果的に、失敗はしましたけど、プラスに働いたので……』

「な、なるほど。それはよかったのう! すごいこともあるもんじゃな!」

『はい』


 二人はこの後、かなり話が盛り上がった。

 時々、何かを言いかけることもあったが、リリスは緊張からだろうと思うことにして、特に気にすることなかった。

 なんかどっかで聴いたことがある会社の話しですねぇ……。

 やー、この21歳合法ロリはなんなんでしょうね。

 はい、というわけで、五回目はリリスでした! さぁ、ヤバいのが全然出て来ません! あと、未だに三期生が出ていない! あいつらなんなんだ!

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― 新着の感想 ―
陛下の臣下ロープレいいなぁー、 やってみたい!!! やっぱり、かm、、、いや何でもないです まぁだ戻ってないの?? リリス様比較的常識の方だから これよりもやばいやつ残ってるwww
なんかどっかで聞いたことあるねぇ
あま、社長逃亡したままなのかw
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