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ロリ巨乳美少女にTSしたら、Vtuberなお姉ちゃんにVtuber界に引きずり込まれました  作者: 九十九一
2023年 12月(上)

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#121 ちょっとだけ練習風景、イベントまであと3日

 無事にテストも乗り切って、レッスンも順調。

 本当に毎日充実していて、すごく楽しいです。

 とはいえ……。


「はい、ワン、ツー、ワン、ツー。あー、桜木さん、そこはもう少し指先を意識して。東雲さんは半テンポ遅れてるから、気を付けて」

「「はいっ!」」


 まだ完璧というわけじゃないんだけどね……。

 でも、このレッスンもすごく楽しいし、らいばーほーむでライバーを続けていく以上、きっと役に立つはずだからね。

 来年とか!


「とりあえず、少し休憩にしましょう。私は少し出てくるので、軽くストレッチしたり、水分補給をしたりしつつ、リラックスしていてくださいね」

「「はいっ!」」

「うぐっ……んんっ! それじゃあ」


 レッスンの先生がスタジオから一時的に出て行きました。

 いなくなったところを確認してから、僕と栞お姉ちゃんは、


「「はふぅ~~~」」


 と、大きく息を吐いてその場に座り込みました。


 あ、ちなみに今の僕たちはといえば、タンクトップに、スパッツという姿で、髪の毛は後ろで括っています。

 レッスン用に服装がこれだったので……。

 あと、かなり動くから汗もかくからね、それの対策でもあります。

 今だって、二人揃って汗だくだもん。


「なかなか完璧にならないね~」

「そやなぁ……うむむぅ、ダンスは難しいなぁ」

「栞お姉ちゃん、去年はやらなかったの?」

「ん~、去年は歌がメインやったからなぁ」

「あ、そうなんだ」


 そう言えば、去年は歌ってたっけ。

 栞お姉ちゃん、歌が上手なんだよね。


「しかし、うちらは素人やさかい、なかなか苦労するなぁ」

「そうだね~……やっぱり、経験者さんがいればいいんだろうけど……」


 なんて、二人でお話していると、


「やっはろー!」


 スタジオの中に、金髪で腰に上着を巻いた綺麗な人が入ってきました……って!


「杏実お姉ちゃん?」


 中に入って来たのは、杏実お姉ちゃんでした。


「ハロハロー! 栞パイセンと椎菜っち、頑張ってるー?」

「うん!」

「頑張っとるよ~」

「そっかー、そっかー!」

「杏実さんは、なんでここに?」

「んー? やー、ほら、二人がここでダンスレッスンしてるーって聞いてぇ、お、これは先輩風を吹かせるチャーンス! って思って、応援に来たっしょ!」


 栞お姉ちゃんの質問に、杏実お姉ちゃんは楽しそうに笑いながらそう答えました。

 応援に来てくれたんだ!


「ほんまに?」

「ほんまほんま! どーどー? 嬉しい感じー?」

「もちろんや!」

「うんっ! 杏実お姉ちゃん、ダンスがすっごく上手だもんね!」

「あっはー! こうも正面から褒められると、さすがのあーしも照れるってもんよー」


 なんて冗談めかして言う杏実お姉ちゃんだけど、よく見ると頬がちょっと赤い。

 本当に照れてるみたい。


「んでんでー? お二方はどんな感じー?」

「んーっと、僕はその、指先を意識してー、って言われてて……」

「うちは、半テンポ遅れてる言われたなぁ」

「なるほどー。で、レッスンの先生がいないところを見るに、二人は休憩中ってとこ?」

「うん」

「おっけーおっけー。ってなると……んー、二人とも、体力的にはどんなん?」

「僕は全然大丈夫」

「うちも、体力には自信があんで~」

「ふむふむ~。んじゃ、ちょっとだけあーしが見てしんぜよう!」

「いいの?」

「もちのろーん! じゃ、早速見せてみー?」


 ダンスが得意な杏実お姉ちゃんに見てもらえるのはすごくありがたいので、僕と栞お姉ちゃんは今の状況を杏実お姉ちゃんに見せました。


「ふむふむ~。んっ! 大体理解! とりあえず、そうだねぇ……栞パイセンは動きを意識しすぎてるから、若干遅れてるかなー。たしかに、振り付けは憶えるのが大変! でも、それ以上に、二人はペア! ちょっとやそっとの失敗を恐れなければ、大丈夫っしょ!」

「なるほどなぁ……」

「んで、椎菜っち! 椎菜っちは動きはかなりいいけど~、ん~……あれ! まだちょっと恥ずかしがってる感じがある! だから、椎菜っちは恥ずかしさを捨てればいいと思うっしょ! とはいえ、すぐには無理だと思うんよー」

「う、うん。いきなりは難しい、かなぁ……」

「概ね、椎菜っちは失敗したらやだなぁ、とか、楽しませられるか不安……って思ってて、それが恥ずかしさに行ってると見た! そんな椎菜っちにいいことを教えよう!」

「いいこと?」

「いえすいえーす! 一旦、誰かに見せるって考えを捨てる! まずは、自分が最大限楽しむ! 次に、栞パイセンと楽しんで、それが出来さえすれば、自身が出来るはず! 何事も、楽しいと自信が付くってもんよ!」

「なるほど!」

「たしかにそうやなぁ」


 言われてみれば、今やってるVTuberだって、最初の頃は恥ずかしかったけど、楽しくなってくる頃には恥ずかしさが抜けてた気がします!


「これ、あーしの持論! まー、正直ダンスに限らず、こーゆー誰かを楽しませることって、楽しんだもん勝ちなんだよねぇ。自分が楽しくなければ、相手を楽しませるなんて不可能っ! 何事も、まずは自分から! ってね!」


 パチっ、とウインクしながらそう言って来る杏実お姉ちゃんの言葉に、僕と栞お姉ちゃんはすごく納得。

 そうだよね、まずは自分が楽しまないと、だもんね。


「ってーわけで、二人は振り付けよりも、自分に向き合うのが大事!」

「……うん! ありがとう、杏実お姉ちゃん!」

「ありがとなぁ」

「いいよいいよー! あ、椎菜っち!」

「なぁに?」

「あーし、椎菜っちとなかなか接点がなかったじゃん?」

「うん、そうだね」


 本当は、杏実お姉ちゃんとも色々お話したいなぁって思ってたんだけど、杏実お姉ちゃんとはどうにもかみ合いが悪くて、実はあまりお話できてなかったり……。


「で、ちょうど接点ができたので……今度、あーしとコラボしよ! コラボ!」


 ずいっ! と顔を近づけて、どこから楽しそうな、それでいて期待の籠った表情で僕にそう言って来ました。

 コラボ!


「うんっ、もちろん! 僕も、杏実お姉ちゃんと配信してみたかったの!」

「マジー!? なにそれ、ちょーうれしーんですけどー! じゃあじゃあ、今度予定決めよ! 多分、冬休み期間中とかになると思うけど!」

「うんっ! 楽しみにしてるね!」

「やたー! あ、栞パイセンも、どこかでしよー!」

「もちろんや」

「おー、とんとん拍子! いいねいいね! 楽しみになって来たんよ!」


 コラボのお話をしたり、他にもイベントのことをお話している間に、レッスンの先生がやってきてレッスンが再開。

 杏実お姉ちゃんにしてもらったアドバイスを意識しながらやったら、すごく褒められました。

 杏実お姉ちゃんには感謝しかないです!



 そんなことが土曜日にありつつも、二学期の最終週で、終業式当日の12月21日。

 朝は軽いHRをしてから終業式が始まって……すぐに終了。

 姫月学園では、学園長先生のお話は短めだったりします。


 なんでも、


『話が長い学園長は嫌われる』


 からだそう。


 なので、学園長先生はすごく生徒間で人気があったり。

 あと、普通にいい人だし、生徒第一で動いてくれる関係で、どのイベントもおおがかりだったりするので。


「と、いうわけで……明日から、お前らお待ちかねの冬休みに入る」

『『『Yeahhhhhhhhhhhhhhhh!』』』

「はいはい、シャラップシャラップ。で、だ。終業式でも生活指導の先生からあったと思うが……羽目を外し過ぎないように注意しろ。なんせ、冬休みと言えば、クリスマスに年末年始がある。クリスマスプレゼントも貰えるだろうし、何よりお年玉というものもある。ノーリスクで大金が転がり込んでくるわけだが……そのお金を使って、ふざけたことをしないように。ちゃんと節度を持って遊ぶように」

『『『はーい』』』

「あと、宿題をやらなかったら、倍だそうなので。ちゃんとやれよー」

『『『はーい……』』』

「露骨だな、お前ら……」


 まあ、宿題は嫌だよね……。

 僕は、例年通りなら、配られたらすぐに終わらせてるんだけど、今年はイベントのレッスンがあったので、7割までしか終わってません。

 本当は冬休み前には終わらせたかったんだけど……。


「それから、これは桜木に対してなんだが……」

「ふぇ? 僕ですか?」

「あぁ、桜木だ。お前は例のアレに出演することだろう。おそらく……というか、間違いなく泊りがけになるんだろう?」

「あ、はい。明日から会場近くのホテルに泊まることになってますけど……」

「だろうな。だからこそお前に言う。寝る時は絶対に部屋の鍵を閉めろ」

「ふぇ?」

「まず間違いなく……お前は襲われるだろう」

「どういう意味ですか!?」

「そのままの意味だ。正直、桜木は心配事しかなくてな……特に、同期の例のあの変態」

『『『あー』』』


 あの、なんでみんなも、たしかに、みたいな反応をしてるの……?


「とはいえ、どうせ桜木姉と一緒の部屋になるだろうし……大丈夫か。うん、大丈夫だろう」

「あの、すごく言い聞かせてませんか……?」

「気にするな。さて、こんなところだな。それじゃあ、冬休み明け、無事にお前たち全員がこの教室に集まれることを祈ってるよ。以上だ。それじゃあ、よいお年をなー」


 そう言って、先生は教室から出て行きました。

 すると、クラスのみんなは今にも大はしゃぎしそうなくらいに、うっきうきな様子で冬休みについてのお話していました。

 中には、すぐに帰る人もいたけど。


「椎菜、帰ろう」

「帰ろー!」

「うん。ちょっと待ってね~」


 僕は僕で、柊君と麗奈ちゃんと一緒です!



「何はともあれ、椎菜は初手からイベントか……ところで、朝霧は一日目だけなのか?」

「んーん? 一応、二日目の入場券は当たってるよ~」

「地味にすごいな……」

「いやなんか、すっごく運が良かった。なので、あたしも泊りがけ!」

「なるほどな……」


 三人中、二人がお泊りになるんだ。

 なんだか不思議。


「柊君は応募してないんだもんね?」

「まあな。する意味がないと言うかなんというか……な」

「そうなの?」

「そうなんだ。……ま、何はともあれ、当日は応援してるぞ、椎菜。それと、楽しませてもらおう」

「あたしもー! もしも、一日目に椎菜ちゃんと当たったら、その時はよろしくね!」

「あはは、確率は四分の一だけど……うん、僕もそうなったらよろしくね! 普段と変わらないかもしれないけど」

「いいのいいの! っと、あ、あたし色々買うものがあるからここで! それじゃあ、冬休みの予定は、LINNでね! じゃ、またねー!」

「あぁ、またな」

「またね!」


 ここで、麗奈ちゃんが買い物に行くため離脱。

 僕と柊君だけになったけど……。


「それじゃあ、俺もちょっと用事があるからここでな」

「あれ? 珍しいね?」

「色々とな。それじゃあ、またな、椎菜」

「うん! またね!」


 柊君も用事があるみたいで、すぐにわかれました。


「んん~~~っ! はぁ……うん、明日からしばらく向こうだし、頑張ろー!」


 家に帰るまでの道で、僕はそう意気込みました。

 イベント、どうなるかなぁ。

 あと、2話くらいでイベントの話しですかね。

 長かった……イベントが匂わされた、閑話#5から長かった……やっと12月……。まあ、11月12月は大分端折ってるけど。まあ、冬休み辺りから、前みたいな感じに戻りそうと言えば戻りそうなんですけどねー。まあ、そこはその時になってみないとわからない!

 ちなみにですが、イベントの話数ですが……下手したら50話超えそうな気がしております。

 全ライバーのおしゃべりコーナーと各ステージを書くし、会場内のことも書くから、マジでやることが多かったりします。あと、ここんところずっと書いてなかった掲示板回も多分やる。それだけじゃなくて、二日目は多分配信側の状況的な物も書く可能性があるので……あれ? これ、相当な話数持ってかれるんじゃ……うん! 面倒ごとは未来の自分に丸投げだね! 今の私にはどうしようもねぇ!

 というわけで、平穏ほのぼの~とした部分はおそらく、今日が最後? かも! 次かららいばーほーむメンバーが全員いるしね! 絶対碌なことにならない!

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― 新着の感想 ―
ほのぼのお預けかぁwww しょうがないよなぁ らいばーほーむだもんなんかある よかったやっと杏実さん接点ができたぁ というかダンス上手いんか 先生がなんか予言しておるwww 4期確実に動いてますねぇ
イベント編、めっちゃ楽しみだったので読めるのが楽しみです!! 50話もあるなんて逆に幸せです
応募する意味がない……4期生のお披露目とか告知、そのイベント中にやるのかな?
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