表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私の好きな人が別の男性にいつの間にか? 入れ替わっていた!?

作者: 七瀬







私には、好きな男性ひとがいる。

私の好きな人は、誠実で優しくて真面目で自分に責任を持てる人だ。

でも? 彼は突然! 姿を消したの。

彼のいない間も、私はずっと彼の事が好きだった。

彼への想いは変わる事なく! 私は居なくなった彼を待ち続けていたの。




・・・それから、数年後。

彼が突然、戻ってきたの!

でもね? まるで別人のように変わっていたの。

髪はボサボサで、嘘や人を騙したりゴミ箱を漁って食べている。

朝っぱらからお酒を飲んで酔っ払い、警察のお世話にしょっちゅうなって

話す事は、“ウソばかりで!” 彼は本当の話をしなくなっていたのよ。

この数年間の間に、彼に何があったの? 

いや? なんだか、私の好きだった彼じゃないみたい。

別人なんじゃないかと私は思っていたの。

私は勇気を出して! 彼に聞いてみたの。



『ねえ? 本当にあなたは、私の知っている彼なの?』

『・・・えぇ!?』

『別人に見えるから、』

『・・・な、何を言ってるんだ! 俺は海城 智信だぞ!』

『彼は、自分の事をそんな風に言わないわ!』

『・・・・・・』

『君は、彼の何を知っているんだい?』

『全てよ!』

『・・・・・・』





私の好きな人にそっくりな彼は、私にだけに本当の事を話してくれた。



『君の好きな彼は、既に亡くなったよ。』

『・・・えぇ!?』

『彼は、国の極秘部隊に攫われて、彼は国にとって重大な情報を盗ま

れてしまった事で、殺されてしまったんだ』

『・・・そんな、でも? “国にとって重大な情報”ってなんなの?』

『ある国に、爆弾を落とす計画さ!』

『・・・えぇ!?』

『君の好きな彼は、その情報を持っていたんだ!』

『・・・・・・』

『それで、殺されたって事?』

『あぁ!』






彼にそっくりな男の話を聞いて、私はショックを受ける。

彼が亡くなった事にもショックだったが...。

彼が、そんな事をしていたなんて!

本当の彼を私は知らなかったのかもしれない。




・・・でも?

もう彼はいない! 私の大好きな彼にそっくりな男がそこに居るだけ。

それでも、私の好きな彼の事をもっと知りたくなった。

既に、亡くなっていると聞いても。

私は、彼の事が知りたい!




私は、男にその事を言うと、、、?


『分かった! 俺に着いて来い!』そう男が言った。


私は、黙って男について行った。

場所は、路地から離れた寂れた町工場のようだった。

男は、その中に入っていく私も後ろからついて行った。

中に入ると? 眩い光で私は目を瞑った。




そして、男が私にこう言ったわ。


『目を開けて! よく見てみろ!』


私は、目を開けてみると? そこには、大量の“彼がいた!”

そう! 彼は【クローンだったのだ】


目の前の、彼も。

ここにある、彼たちもみんな【クローン】だった。

私は、咄嗟に男に聞いたわ。


『ひ、ひょっとして? 私の好きな彼も誰かの? クローンなの?』

『あぁ!』



・・・まさか!?

私の大好きな人まで、【クローン】だったなんて。

じゃあ、本体はどこにあるの? 私がキョロキョロと探していると?


『俺らの【本体】が見たいのか?』

『・・・えぇ! 見たいわ!』

『いいだろう! 着いて来い!』



彼は私を連れて、もっと奥の方まで連れて行く。

部屋の奥の奥の方に、1つだけ部屋がった。

そこには、セキュリティー番号を入力しないと入れない部屋になっていた。

男は、その番号を押すと? 部屋のドアが開く。

開くと中には、大きなベットに寝かされている彼がいたのよ!


『彼がオリジナルの彼?』

『あぁ! そうだよ! みんなここにいる彼から創りだされたんだ

俺も、君の好きだった彼もね!』

『・・・オリジナルの彼? どこか悪いの?』

『あぁ! もう何十年もずっとこうしてベットで寝ているよ。』

『・・・・・・』





私と男は、この場所を後にする。

私の気持ちは、違うところに向かっていた。

私は男に、この話を黙っている代わりに交換条件として

彼のクローンを一体もらうという条件を出したのだ。

男は、私を哀れに思ったのか? 私の条件をのんでくれた。




・・・次の日。

新しいクローンの彼が私の家にやってきた。


『さあ! 君の好きなように彼をしていいよ。ただ、昨日の話は

もう忘れてくれ! いいな!』

『えぇ、分かったわ! じゃあ、もう会う事はないと思うけど...。』

『そうだな! じゃあ!』

『・・・えぇ、』




その日から、私は私の好きだった彼を一から育てたのよ。

私が、心から愛していた彼を、、、。

この愛する彼のクローンに、愛を込めて。



『さあ~! 起きて! 私の愛するあなた!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ