Review.6:いざ部室へ。
――〈都〉で会談を行った翌日。
つまり、月曜日。
その放課後。
オレたち現研は、一度部室に集まり、それから演劇部の部室に向かうことにした。
時刻はまだ五時を過ぎたぐらいだ、第二体育館には他の部活もいた。
バレーやバスケなどの運動部たちだ。
あ〜、ちなみに卓球やバドミントン、体操部などは多目的棟や市内にそれぞれ専用の施設を持っていたりする。
――おほん。
話を元に戻すことにする。
コート内を所狭しと駆け回るバスケ部員と、声を張り上げてラリーをしているバレー部員たちの邪魔にならないように隅を歩き、二階に向かうことにする。
第二の二階、入り口から見て右側の隅にある扉を叩く。
そこが演劇部の部室である。
はい、と顔を出した女子に、谷本さんはいるかな?と部長が問う。
あ、待ってて下さい、とその子が顔を引っ込めてすぐ、谷本さんが姿を現した。
「ようこそ皆さん。どうぞ、お入りになって下さい」
谷本さんに薦められるがままに、オレらは演劇部の部室へと足を踏み入れた。
現研の無機質な部室のおよそ三倍、いやそれ以上の広さを持つ部屋に数十人の生徒が、台本を読んだり、談笑をしていたり、小道具や衣装の製作に励んでいたりと、思い思いに過ごしていた。
「この上にも部屋があるんですよ?」
キョロキョロとするオレらを面白そうに見ながら、谷本さんが言う。
曰く、製作した小道具や歴代の舞台衣装やらが納められ、物置と化しているらしい。
「それにしても、広いなぁ」
羨ましげに、ルナがつぶやく。
「そんなことないですよ。数が数ですからどうにかこうにか収まっているって感じです。あ、ども」
ルナのつぶやきに返事をしながら、竹川君が入ってくる。
「お疲れ様、竹川君。交渉は成立したかしら」
「勿論ですよ、部長。前日と同様、後一時間で切り上げてくれることになりました」
彼らが言うに、〈名無しの怪〉と遭遇した夜と同じシチュエーションを作ってくれるらしい。
助かる。その方がこちらとしてもやりやすい。
「それじゃあ、皆さんはくつろいでいてくださいね?私たちは少し、劇の打ち合わせなどをしてきますので」
そう言うと谷本さんは、竹川君を含む数名の部員と、ブリーフィングルームと書かれたついたての奥へと姿を消した――
日に日に更新速度が(汗)
今週の土日が最後の文化祭なので、
そこんところ、ご勘弁願います<(_ _)>