Review.2:依頼主の元へ。
新学年になってから――つまり高等部二年に進級してから――最初の月。
そのとある日曜日。
オレ――間 黙雷が所属する、怪異現象を探求・解明する事により知識・見聞を深める事を目的とした、摩訶不思議で奇想天外奇天烈な部活動〈現象研究会〉の一行は、まだ肌寒い春風を浴びながら、惠陀光駅、正確に言えばその駅前にある喫茶店〈都〉を目指していた。
大西 義彦部長が言うには相談事、要するに依頼を受けたらしい。
「部長、今回はどんなアレで?」
眼鏡をかけた、博識な青年に尋ねる。
「うむ…すまないが私にも良く分からなくてね。相談を持ちかけられた際に二、三質問をしてみたんだが、要領の悪い答えばかりでね。だから、こうして外部に話し合いの場を設けたわけなのだよ」
「……よほど、公にはしたくないのかしら?」
凛とした雰囲気を漂わせ、キリッとした眉、アーモンド形の瞳を持つ、オレと同学年同クラスの女生徒、綾瀬 理沙が、部長の話を聞き、不満げにつぶやく。
「私たちと関わることを、他の生徒に知られたくないんじゃないんですか?」
そのつぶやきに対してか、今年、中等部から高等部に上がってきて、現研(現象研究会の略名のことだ)に入部した葛木姉弟、あっけからんとした性格を持つ姉の瑠奈が言う。
「ま、オレらは、端から見たら異質な存在だからなぁ」
ルナの一言とオレの返しに、皆は苦笑気味だ。
「ぶ、部長。誰からの依頼なんですか?」
話を変えるように、葛木 太陽、弟のサン(あだ名だ)が口を開く。
「誰から、というより今回は団体から、と言った方が良いな。演劇部からだよ」
〈常平学園高等部所属演劇部〉は、学園創立当初から存在している古株で、そのレベルは演劇の全国大会に毎年名を連ねるほどのものだと聞く。
そりゃ確かにメンツが気にもなるよな、とそう思いながら、オレたちは目の前に見えてきた〈都〉へと歩みを進めた――
この話は、文章が詰まってどうも読みにくい(-_-;)
作者の稚拙さです。
どうか、ご勘弁ください。