Review.17:ひとまず安堵。
――床に倒れ伏した、綾瀬だった。
「あ、綾瀬……ッ!」
刀を鞘に納め、急いで綾瀬に駆け寄る。
「しっかりしろ!おいッ、綾瀬!!」
抱え込み、揺すったり、蒼白になった頬を軽く叩きながら、綾瀬の名を呼ぶ。
しかし。
綾瀬が意識を取り戻す気配は一向に無い。
「少しどいてな、間」
先生が、やんわりとオレをどかした。
彼がまがりなりでも、保健関係の人物だということを思い出す。
「――心配すんな。大丈夫だ」
よっこらしょと、先生は綾瀬を担ぎ上げる。
「外傷も、憑かれている様子も無い。脈も安定してる。ただ気を失っているだけみたいだ」
オレと部長は、胸を撫で下ろす。
ホントに良かった。
「嗚呼、綾瀬さんは無事のようですね。良かったですわ」
壁の向こうから、椿さんが姿を現す。
どうやら先ほどの闇のせいで、ここまで入ることが出来なかったらしい。
「うむ。本当に良かった」
部長が、引き攣った笑みを浮かべながら言う。
そして、急に真面目な顔になって椿さんのほうを向いた。
「椿君」
「分かっておりますわ部長。警戒度を上げて、監視は続けさせていただきます」
椿さんも綾瀬のことが心配だろうに、口には出さない。
「……頼む」
決まり悪そうに言う部長に微笑むと、椿さんはスッと姿を消す。
己の役割を、しっかりと務めてくれるようだ。
助かる。
「私は葛木君たちを先に帰らせておくよ。間君、保健室で会おう」
部長が禁書保管室を後にする。
「よし、俺たちも行くか。……そら、綾瀬はお前が持てよ」
「うッ……えぇ!?」
綾瀬をオレに押し付けて、先生は保健室に向けて歩き始めた――
おぉ、どうにか無事だったようですね(^^)
どうも、昼行灯です<(_ _)>
私事ですが、明日花火大会があります(>_<)
天気が良ければいいのですが……。
…オチなしorz