魔女の召喚
いつもありがとうございます!!
まずメニューを開いて選ぶのは魔女。なぜ吸血鬼ではないのかというと、強力ではあるのだが弱点が多いからだ。にんにく、招かれなければ入ることができない、直射日光、銀製のもの、十字架、聖水、杭で心臓を貫かれたら死ぬ、流れる川を渡ることはできないなどなど。前世同様に豊富な攻略情報に溢れている。
(噂では魔王軍の上位存在のなかに弱点を克服した者もいるみたいだけど、悪魔の一種であったりノーライフキングを自称しているという噂もある……)
僕は念のために「ノーライフキング」という名称の魔物が載っていないか確かめたが、その存在は確認できなかった。きっと俗称であるか自称、悪魔の一種である可能性が高いだろう。さらに念のために「デイウォーカー」も検索をかけてみたがこれも出ない、さらに濃厚になってきた。
気を取り直して「魔女」の召喚・生成に入ることにする。魔力は足りているようで警告もなく、魔石のポイントは13。とりあえず全部使用で実行してみる。素材は魔女の死体、魔石、トレント材か杖、布かローブとある。恐らくであるが木材であるトレントは杖に、布はローブに再構成されるんだろう。それと見落としであって欲しいが、スクロールした時に「死体の代用として人族の女性、人型を構成する一部パーツでも可」という注釈が見えた。
僕は気をそらすように魔石のことで頭を回転させ、魔女の召喚・生成について集中することにする。
(そういえば忘れていたが、魔石はなにも考えもせずに全部投入してしまったな。なるべく強い個体であって欲しいが……)
魔石やローブの有無がどのように影響するかはわからない。だが召喚・生成可能であること、スケルトンの例やゴーレムの個体差を考えると悩ましい。きっと召喚・生成時の能力差が変わってくるのだろう。
僕は現状どうしようもないので、魔女の召喚・生成を決定し魔力を捧げることにした。
(……っく、これはスケルトンよりも魔力を抜かれているな)
取られている魔力は全回復時の4割に迫る勢いで、魔石のポイントの全消費も考えるともう一度の召喚・生成は難しい。吸血鬼は周辺警戒に出ているメンバーからの魔石供給、魔力回復を待つほかないだろう。
抜かれる魔力に頭がくらむ中、コアは怪しく輝きだした。すると用意していた素材が剥離するように光の粒となり、一箇所へと引かれるように集まりだす。そうして大きな光の玉となったそれは人型を模すように形を変え、徐々にローブと杖を持ったシルエットへと変形していったーーその時、ひときわ強く輝いて全てを真っ白に染め上げた。
(随分と凝ったエフェクトだ……スケルトンとゴーレムの時はなんだったんだ!!)
目を開けてもいられない閃光。僕は変に落ち着いた思考のなか、手で目をかばって光が収まるのを待った。
(……収まったか?)
鋭くしみる感覚がなくなるのを感じると、僕はゆっくりと目を開けた。網膜に焼き付いた幻視の向こうに人型、杖をもった人のような存在が確認できる。だが調節機能の狂った視界では細かい部分はわからない。虫食うように暗い視覚でわかるのは少女であろうということくらいだ。小柄であることと”魔女"という点からもそこまで的は外れてはいまい。
僕はとにかく声をかけてみることにした。人型である以上発声器官はあるはず、スケルトンでも声によるコミュニケーションが取れたんだ。
「聞こえるか? 話すことはできるか?」
そう言った瞬間に、なんとも馬鹿っぽい問いかけだなとも思った。一瞬のうちに沸いて出てくる後悔ーーに襲われる間もなく相手から返事が来た。
「大丈夫、聞こえるし話せる」
体調が戻ってきました。
こうゆう時しか思いませんが健康が一番ですね。
話は変わりましてこの作品、もうすぐ100話に到達します。
作中の時間の進みが半端なく遅いですね、他の小説ならもっと展開して経過して要素もたくさん出てきますよね……
これを反省や改善点にするか、開き直って突き詰めて個性に昇華させるか(できるのか不明)が迷いどころです。
とにかく新連載ではどっちのケースでも挑戦してみて、合っているか反響のあるほうに傾倒しようと思います。




