即行動か、思慮深くか
いつもありがとうございます!!
死体をそのまま流用する。文字にしてしまうと身震いするような所業、悪魔じみた行いだ。僕は追い込まれた自分には”らしい”作戦、手段だと冷ややかにも思った。魔族に転生し200年、直接自分で手をかけてないとはいえ人を殺し、魔物といえども死体を辱めるように素材として扱う。
(ここまで来てまさに悪魔的、魔族にふさわしい悪行を重ねているな……僕は)
しかし選んでられないのも事実。この手法がうまく機能すれば生き残れる確率がうんと上がるかもしれない。僕はアンデット化しないよう死体を解体し、素材と分けることに専念。振り払うように魔術で作った刃を走らせ、追い込みをかけることにした。
そうして、あらかたの仕分けを済ませるとオークとゴブリンの死骸をコアのある部屋へと運び込む。すぐさまメニューを開き、亜人とされるゴブリンとオークの欄を調べると召喚・生成が可能となっていた。
(素材的には足りている。それぞれの魔石も手元にあるし、すぐにでも召喚が可能だ……だがしかし優先するべきは諜報要員、防衛戦力であるゴブリンとオークを先にやる必要があるのか?)
冷静に考えれば迷いが出てきた。決めたことを曲げても試したい気持ちはあるし、うまくいけば今後のやり方も変わってくるかもしれない。
(ただオークやゴブリンはいつでも狩ることができるし、別に今しかできないという訳じゃない……)
そう考えるとこれは愚かな選択といえる。だがもし諜報した段階で敵の侵攻が始まっていれば、その選択は功を奏すだろう。戦力の増強に関して後手に回りきることがないし、ゴブリンやオークは繁殖力が強い。この段階で仕込んでおけば、まとまった戦力としての運用が可能だ。
(……でも優先すべきは諜報、別に侵攻が始まっていても諜報要員が戦力にならない訳じゃない。冷静に考えろ、先々を見据えて効果的に行動しないと死ぬんだぞ。拷問の果てに殺されるんだぞ)
それにオークやゴブリンという雑兵を揃えても、強い存在の前では役に立たない。大軍相手になら効果的なやり方もあるんだろうが相手の出方が分からなければ無駄になる、やはり諜報が優先だ。僕は迷ってしまった自分を戒め、ゴブリンとオークを解体。アンデット化しないように素材と肉に分け、いらない部分を外へと持ち出した。
(……これであらかたの解体は終わった。肉は周辺にばらまいたり埋めたりして処理をしよう、引き寄せすぎても事だしな)
僕は適当に使えない部位を周辺各所に運び、スケルトンやゴーレムに「魔物が引き寄せられるかもしれない」と念話で注意をしておいた。
(これでやらなきゃいけないことは一旦終了、魔石のポイントを確認して召喚の準備に入ろう……)
魔力も多少は回復した。コアに食わせた魔石と合わせれば複数の召喚も可能だろう。
僕は急いでダンジョンへと入り、少しでも空けてしまった事実に恐怖した。不用心にもほどがある、これは次に召喚する者は遠隔的に諜報できるであろう魔女。もしくは眷属などを召喚できる吸血鬼がいいかもしれない。余裕があれば護衛のできる存在も欲しいところだが、それは諜報要員が揃ってから、自分がダンジョンを離れずに回せれば良いことだ。
(思慮に欠けているな……それに視野が狭い、至らないことが多すぎる。もっと考えて行動しないといけないな)
僕はさらに自分を戒め、召喚・生成の準備に取り掛かった。
またまたブックマークの追加、本当にありがとうございます!!
ファイトが湧いてきますね。
年末と正月で気が抜けているのか体調の戻りがゆっくりノロノロ。リジェネって感じです。
ここは勝手ながら皆様の反響をエネルギーに変えて養生し、今作と新連載への活力とします!!
矛盾だらけの言葉ですが、一生懸命に睡眠!!
ではおやすみなさい。




