仮説の段階では
いつもありがとうございます!!
それからメニューを検めても新しい発見はない、強いて挙げるとすれば知識にはあるが使ったことがないものだろうか。前世で聞いたことのある外国製品、使ったことはないがよくCMなどでみた商品、ずいぶんと節操のないラインナップだ。
(カタログとして見たら充実したラインナップだが、これの選定基準はどうなっているのか……)
臭豆腐やシュールストレミングもある。食材に対する冒涜なのも重々承知だが、なにかの嫌がらせに使えそうだなとも思った。密閉空間で運用すれば効果的かもしれない、少なくとも魔術でなにかしらの対処をされれば魔力量を削ることができる。理科の教科書で見たような物質も使い方次第だろう。
(ここまで考えると科学と魔術の対決になりそうだ……)
しかしその戦いは魔術に分がある、僕はそう感じた。今回運用した地雷も魔術で探知は可能だ。地質を調査するような魔術を使えば異物の場所は特定できるし、大規模にわたって効果のある魔術を行使すれば排除も容易。こちらもあちらも学ぶ生き物、対策はされて当然と考えるべきだ。相手が強大であればあるほどその効果は薄くなっていくだろう。
それに人族にも例外的な奴らは沢山いる。噂程度ではあるが常時魔術を発動させてもガス欠を起こさない者、複数人から軍勢単位で行使する大規模魔術、魔族でも眉を寄せてしまうほどの研究をしている集団などなど様々だ。
(僕の存在なんて話にもならんだろうな。対策を練り、準備を整え、満を持しても負ける相手も居るだろう)
"勇者は剣の一振りで山を割る”と言い、”永き時を生きた龍の息吹きは環境を変える”と言う。もちろん魔王様にも何か圧倒的な能力があるに違いない。人族のプロパガンダとは違い、歴代魔王様は秘密主義者であらせられるのだーー
頭に念話の音が響く、相手はゴーレムーー最初に召喚・生成したストーンゴーレムだ。
(もうすぐそちらに到着します)
(わかった)
僕は再度こちらのゴーレムの方が会話が滑らかだと感じた。正確に言えばこちらも棒っぽいのだが人の生声に近く、発声器官がないのが惜しまれる。
(失礼します。テストしたいと伺いましたが)
(ああ、新しく生成したのと比べたくてね。詳細なデータが欲しいんだよ)
(……なるほど)
理解を示したゴーレムにやって欲しい内容を告げると問題なく理解し、円滑に項目を消化していった。その結果は意外なことに俊敏さは同程度、パワーなどは比べるまでもなく大きかった。知能などの面はどちらも問題はなく、コミュニケーションの容易さから最初に召喚・生成した個体の方が高そうに思える。感情に関してはどちらも基本平坦。しかし新たに召喚・生成した個体の方は要望・欲望を言及したので、心豊かなのはあちらかもしれない。
(だが逆に落ち着いている、幼いとも表現できる。悩ましいな……だがそもそも通常、ゴーレムとの対話は難しい。一方的な命令しかできないのだ、今回のケースは特殊すぎるか)
平穏を勝ち取れたら、それらを研究しつつ生活するのも楽しいかもしれない。僕はふとそんな事を考えつつも、戦力として見たら断然に最初の個体だろうとも感じていた。まだまだ仮説段階だが素材をより良いものにしたら、より優れた個体が生まれるのかもしれない。
(そう考えれば、やる方向性は多少だが見えてきたな)
土日のPVが少ないって危険なんだろうか……
でももっと高い位置から考えると、”なろう”を見ないで他のことで充実している人ーーリア充が激増しているとも捉えられる。
もしや僕には頭の痛い結果だが、喜ばしい惨状なんじゃなかろうか……
実に悩ましい。




