表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/187

臨機か流されたか

いつもありがとうございます!!

 それからゴーレムのことを少しでも理解しようとしたが「リカイはできる」「ヘンジはしなたくない」「でもアンシンしてほしい」「メイレイにはしたがう」と、一方的に言われて黙り込んでしまった。念話の繋がりを勝手に切られていないので、命令に支障はないとは思うが。


(……お前、ちょっと特殊だな)

(ありがとうございます)


 前言撤回、少しと言うには過小評価だ。マイペースで自由気まま、琴線が動くことだけ返答してくれる。忠誠心は、まあ無くはないと思う程度。力は見た目にウェイトがかかっているのか、既にある個体に比べ見劣りしてしまう。威圧感がないので迫力に欠けるが意思疎通ができ対応力もある、狭い場所での運用ならこちらの個体の方が優秀かもしれない。


(……護衛は、こいつに任せた方がいいかもな)

(ゴエイ?)

(この知識は持っていないのかーーわかったわかった説明する)


 僕は不思議と感じた”先を聞きたい”という威圧に従い、人族生存圏への潜入・監視任務についての説明をした。するとそれを聞いたゴーレムは考え込むように顔を傾け、身を震わせた。


(ゼヒ)

(あ?)

(そのニンムを)


 トーンや声色は変わらなくとも伝わる熱意。その表面的には見えぬ意志は津波のようで、ひどく暑さを幻視するほど揺らめいている。

 実際問題、町や村を訪れるならこの個体の方がいいだろう。見た目から怖がられることは少ないだろうし、徴集されることもないだろう。護衛としては迫力に欠ける面もあるが能力的には大丈夫だろう。僕は念話で新しく生成した個体に任せることを告げ、これまた予想以上な了承を貰い、ストーンゴーレムに個体差があるかの調査に戻った。

 だが結果は不振。既にある個体の本気も見たことないので参考にならず、データの収集という結果に終わった。


(うーん、調べる必要があるか……でも周辺警戒も大事だ、戻ってきたり潜んでくる輩がいないとも限らないしーー)

(ではコウタイを)

(ん?)

(シュウヘンケイカイはおまかせを)


 短時間なら問題はないだろう。僕はそう考えゴーレムの交代を調整し、来るまでの間も無駄にしまいとメニューを眺めることにした。検証で何も分からない結果になっても迷わないように、代替案や新たな可能性を模索した。見落としていたり、知らないだけで諜報に向いた種族があるかもしれない。個体差があり、変異種や亜種も闊歩しているこの異世界、僕の知らないことは多いのだ。


(……そう考えると、まだまだ秘密があるかもしれないな)

一人称寄りの視点というのは、都合が良いようで都合が悪いですね。

主観となった人の範囲しか描写できない、でもミスリードや不確定であることを理由に余白が持てるので「あれは伏線やったんや!!」ってこじ付けしやすいのかも……


でも「突拍子もないな」「御都合主義だな」と思われないようにしなきゃいけない。

きっと三人称にも固有の制約、苦労があるんでしょうねえ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ