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86いきなりピンチ!


やって来ました東の大きな町。

王様の言った通り、確かに誰もいない。

そして町の真ん中に門がある。どう見ても怪しい。

押しても開かない。引いても開かない。

・・調査終了!なにもわかりませんでした。


依頼失敗!評価ランク:E!


やっぱりダークエルフさんが必要だと思いました〇

帰るか。


馬「夜道走るの嫌だから朝になってからな。」

その意見には俺も賛成。

夜盗とか魔物とか怖いもんな。

・・誰もいないなら・・豪華な宿屋に泊まってもいいよね!


・・

・・・・


やっぱり普通の宿にした。

高そうな宿へ行ったんだけど、掃除してないからなんか汚い。

汚いなら泊まり慣れた宿の方が落ち着く。

あーこの布団もない大部屋で雑魚寝するの落ち着く・・

野宿も好き。虫とか天候とかあるから場所を選ぶけど。

おやすみなさい。

zzz・・zzz・・


馬「うわっお前誰だ!?」

静かな町の中で、俺が乗って来た馬の声が響いた。

誰か来た!?

ギィ・・ギィ・・と床板のきしむ音が近づいてくる。

この音からすると、人間サイズ?

ギィィ・・大部屋の戸が開いた。


女の子「・・」

入って来たのは若い女の子?メイドさんくらいの歳かな?

いや可能性としてはロリババアもありえる。

ま、かわいければどっちでもいいけど。


女の子「・・」

女の子が近づいてくる。

敵意は感じられない(素人の意見)

町の生き残り?


双星「あの、キミは・・?」

女の子「・・」

え!?

近くまで来てようやく気付いた。

その女の子の大きな目は焦点があってなく、歯はサメのように鋭かった。

な、な・・


サメ顔女の子「・・」

女の子は窓の方を指差した。

そちらを見ると・・門が開いていた!

中から・・なにか出てきてる。


双星「あ、あれは?」

女の子を見ると、ジェスチャーでなにか伝えようとしているみたいだった。

門の方を指差して、両手を動物の手みたいにしてがおーってポーズをとって、バッテン作って、

門と反対側を指差して、走るふりをして・・


んーと・・


双星「門からやばいのが出てるから、門とは逆の方向に逃げろってこと?」

女の子は頷いた。

・・つまり、俺ピンチ!?

もう一度窓の外を見る。

門から出てきた”なにか”はこっちに近づいてきている。

そのおかげか少し見えるようになった。


双星「・・あれ魔物やん!」

ガーゴイルやデーモンが飛んできてるし!

早く逃げないと!


双星「キミも早く逃げ・・あれ?」

振り返ると、女の子はいなくなっていた。

・・危険を教えてくれたのかな。

顔はサメみたいで怖かったけど、いい子なんだろう。

これだけ素早く逃げられるから、今まで無事だったのかな?

感謝しながら俺は宿の入口につないだ馬のところへ向かった。


・・

・・・・


馬「おせーよ!」

双星「悪い。急いで逃げるぞ!」

馬「逃げる?」

ああ、宿の入口からじゃ門は見えないな。


双星「門から魔物が現れてる。こっち向かって来てるんだよ!」

馬「お前置いて逃げていい?」

だめ。

馬に乗り、急いで町から離れる。


馬「うわ!なんだあれ!?」

少し走っていると、後ろから魔物の大軍が近づいているのが見えた。


双星「さあな。町の人たち、調査隊の人たちが消えた原因かも。」

かもというか、間違いなく原因だろうな。


馬「・・気をつけろ、あれはこの世界のもんじゃないぞ。」

双星「馬なのにわかるの?」

俺はまったくわからない。


馬「あの魔物たちに共通語が通じていない。この世界のものじゃないってことだ。」

双星「逃げてる途中で悪いんだけど、共通語ってなんなの?」

馬「魂同士の会話だよ。お前にも、オレにも魂がある。口じゃなく魂同士で意思疎通するんだ。」

さっぱり意味がわからない。


馬「この世界のすべての魂は、元々ひとつの存在だったんだ。それが無数に分かれてみんなが持っている。」

馬「お前も、オレも、石のひと欠片、空に浮かぶ雲、空気も水も、エルフや魔族だって魂の欠片を持ってる。」

馬「この世界で生まれた者ならな!」

馬「同一の魂同士は会話できたんだ・・昔ちょっとあって、神に遣わされた天使に封印されたが。」

双星「じゃあなんで俺たち今はその、共通語?で会話できてるの?」

俺たちはって言うか、なんで俺だけできるんだろう。


馬「さあな。天使様が封印を解いたんじゃねーの。」

なぜ?なんのために?

俺の強運と関係があるのだろうか?


馬「でもあの魔物たちは共通語で会話できない。魂がないんだ!」

馬「この世界で生まれたもんじゃない。神の管轄外の代物だ。」

双星「じゃあ悪魔?」

馬「悪魔なんかいねーよ。神にとって悪魔なんか必要ないからな。」

双星「じゃああれなに?どうすればいいんだろう?」

馬「逃げるしかない!捕まったらオレたちも捜索される側だと思え。」

双星「そっか。悪い、逃げるの頼んだぞ。」

馬「逃げ足しかとりえないと思ってたけど、案外オレって役に立つのかもな。」

ブルルと笑いながら馬は速度を上げた。

あれを解決するのか・・どうすりゃいいんだろうな。


猿の手「願ってみる?」

やだ。

その手には乗らないぞ!


・・

・・・・


馬「お、連中遠くまでは行けないようだぜ。」

町から離れ・・後ろを見ると、魔物たちは町から出られないでいた。


双星「町の外なら安全か・・」

馬「恐らく夜だけ動き回るんだろう。調査は昼間、夜は町の外で休むのが順当だな。」

双星「え、調査しないとだめ?」

帰りたいんですが。


馬「帰りたいならひとりで帰れ。オレは・・主人公として絶対に引かないぞ!」

双星「いつ主人公になったんですか?」

馬の物語だったっけこれ?


・・

・・・・


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