83【いつも通り】
次の日、お仕事へ。
最近外へ出ると石を投げられるから変装するようになった。
あ、女装はしません。
馬「お前が王になればオレらの待遇もよくなるのになぁ。」
馬「かわいいお嫁さんバンバンくれよ。」
馬「そうだ!オレが王になる!」
馬王って呼んでやろうか?
歩美「双星さん!北西新聞の歩美と言います。ちょっと取材よろしいでしょうか?」
北西新聞?
えっと・・いつもの記者さんは東西南北新聞だったよな?
双星「取材の許可は・・」
歩美「えへへ、ちょっとだけお願いします♪」
無許可か・・かわいいからちょっとだけいいか!
ロリ巨乳は最高だぜ!
馬「メガネっ娘の良さも知らないクズが。」
馬「20代後半のOLと付き合ったことあんのかゴラァ」
馬王「人妻!人妻!人妻!」
最近の馬は俗世間に浸ってるなぁ。
人妻はまずいと思う。
ところでヒミカさんはいいの?
馬「お前なにもわかってない!ヒミカ様にメガネかけさせてみろよ。悶え死ねるぞ。」
馬「ヒミカ様がOLやったらセクハラ急増するぞゴラァ」
馬王「ヒミカ様が人妻・・?あ、先走った。」
18禁になりそうな予感。
あとヒミカさん・・OLは似合わないと思う。
メガネは・・いいね!
人妻かぁ・・きっと着物だろうなぁ・・むふー!
歩美「先日の件について国民に一言お願いします!」
先日のって、俺が王様になるのを断ったあれか。
・・悪夢のようだった。
王様とか冗談じゃない。
双星「できれば忘れてもらいたいかなーなんて。」
歩美「忘れる?忘れるって・・”あれ”を忘れろと!?」
怒ってる?みんなの期待を裏切った上に忘れろとか、ワガママかな俺。
歩美「ふむふむ・・これは楽しい記事の予感!」
記者さんは猛スピードで行ってしまった。
これ・・取材なの?ひとこと喋っただけだよ?
・・捏造の予感?
・・
・・・・
ヒミカ「双星はいるか?」
メイド「双星様ならお仕事ですよ。」
ヒミカ「そっちだったか・・」
ダークエルフ「なにか用か?くだらん用事ならお断りだが。」
ヒミカ「B国の・・シャルロット王女が来てな。大騒ぎになってるぞ。」
メイド「シャルロット王女様というと、以前の大会で双星様が闘った相手ですね。」
ヒミカ「ああ。」
メイド「なにか事件ですか?」
ヒミカ「双星が王になるのを拒んだ件だが・・あれは王たちによる計画だったと暴露して回っている。」
メイド「それは・・」
ダークエルフ「ふむ?」
ヒミカ「まずは双星がなにかするたびに新聞報道で褒めたたえ、国民の期待を煽る。」
ヒミカ「機が熟したら人々を扇動して双星を王に据える。」
ヒミカ「双星を王にしたら大臣たちは仕事をせず、政治を滞らせる。」
ヒミカ「政治が滞れば国民が不満を持つだろう。さらに新聞で煽り国民の不満を高める。」
ヒミカ「国民の不満が最大に達したところで追われた元国王がB国の協力の元、双星を倒して政権を取り戻す。」
ヒミカ「双星の名誉は地に墜ち国王は信頼を取り戻す。めでたしめでたし。」
ヒミカ「・・という筋書きだったそうだ。」
ダークエルフ「早い段階で計画倒れしてるな。」
メイド「双星様が思い通りに動いてくれるなら、そもそもこんな計画立てる必要ないですよね。」
ヒミカ「計画に加担したのが、国王、大臣、大手新聞会社、そして友好国であるB国・・大スキャンダルだ。」
ダークエルフ「どうするつもりだ?」
ヒミカ「火消しに走るだろうな。どうなるかは知らん。」
ヒミカ「双星がどう動くか聞きたかったが、いないなら仕方ない。また出直そう。」
メイド「さすがに怒りますよ!双星様がなにしたって言うんですか。」
ダークエルフ「本当に革命したりしてな。」
ヒミカ「その時は双星に伝えておけ。本気でお前を殺しに行くとな。」
ダークエルフ「ゴミみたいな主君と共に朽ちる気か?」
ヒミカ「・・見解の相違だ。」
ダークエルフ「わかるさ。主が間違いを犯したら主君を取り替えるのではなく、間違いを改めさせる。」
ダークエルフ「もし双星が同じことをしたら、私もお前と同じ選択をするだろう。」
メイド「まぁ双星様が間違いを犯すことなんてないんですけどね。」
ヒミカ「それが一番の謎だ。」
ダークエルフ「そうだな。」
メイド「人間誰でも間違いのひとつやふたつはあるはずですけどね。」
女の子たちは首を傾げ、謎だらけの男のことを考えた・・が、なにもわからなかった。
・・
・・・・
”忘れてほしいby双星”
”この国に激震が走った。”
”先日、この国の革命が失敗に終わった事件が、権力者たちによって引き起こされたことが判明した。”
”計画したのは王と大臣、大手新聞社、そしてB国によるもの。”
”このことはB国の王女様によって明かされた。”
”双星は罠に嵌められようとしていたのだ。”
”我が北西新聞はすぐ双星にこのことについて聞いた。”
”驚き、怒り、不信・・どのような反応が返ると思ったら・・”
”双星は、おどけた感じで「できれば忘れてもらいたいかなーなんて」なんとも思っていない様子。”
”忘れる?権力者たちがよってたかって自分を追い落とそうとしたのに!”
”今なら本当に革命を起こせるほど国民は怒り心頭だ。”
”双星がひと声かければ多くの国民が再び王宮へ詰め寄るだろう。”
”それなのに忘れてもらいたい!?”
”よくよく考えれば、取材をした時も双星は普段通りに国の仕事をしていた。”
”ああ・・当記者はすべてを察した。”
”わかっていたのだ。王たちの計画も、自分が罠に嵌められようとしていたことも。”
”知った上で回避しただけ。だから別に怒りも驚きもない。”
”双星はすべて知っていた。私たちが知らなかっただけのこと。”
”初めて双星に取材してすぐわかったことがある。”
”双星は私たちとは違う世界を見ている。”
”そして正しいのはいつも双星だ。”
”私たちは今回のことを忘れるべきなのかもしれない。例え理解できなくとも。”
”いつだって正しいのは双星なのだから。”
双星「あのさ、俺、この辺りの事情がまったくわからないままひとこと話しただけだったんだけど・・なんでここまで曲解されてるの?」
モルダー「またまたー、どうせ計画通りなんだろ?」
コード「ま、オレは全部わかってたけどな!」
アルファ「あんた双星を批判しまくってたじゃない!」
ゴッド「オレがミラクル・ゴッドだ!」
タヌキ「結局双星の計画通りになったわけか。」
麗しのミルキーウェイ「みんな掌返し早すぎ!」
わけがわからないよ!
・・
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