79【決着】
5回戦。
双星「全然ポイントが動かない・・」
女王「双星様ってお強いんですね。」
双星「いやそんな。偶然ですよ。」
客「おいまた偶然とか言ってるぜあいつ。」
客「でもまさか女王と互角に闘うとはな。」
客「ポーカーでは”無敗”、ゆえの女王なのに。」
双星「え?」
女王「得意なんです。ポーカー。」
相手の得意分野で勝負しちゃったのか・・これは負けても仕方ない。
ん!?お、お腹が・・と、トイレ行きたい!
適当に負けてトイレへ行こう!
カードを引き・・見ないで伏せた。
女王「・・愚かな・・」
客「ん?これも双星の”計画”か?」
客「まあだろうな。」
客「でもこれ、どう見ても意味ないだろ。」
双星「1枚交換します。」
女王「・・1枚交換します。」
お互い1枚交換♪・・てか、俺カード見てないんだから交換する意味ないような。
双星「90ポイントレイズします!」
勝負が成立すれば、勝っても負けても終わる!
そしたらトイレだ!!!
客「・・ちょっと意味がわからないんだけど。」
客「え、全掛け?」
客「これで勝てると思ってるのか?」
思ってないよ。負けるつもり。
女王「・・少し考えさせてください。」
トイレえええええええええええええええええええええええ
女王「・・ドロップします。」
ありゃ。
俺の手は・・ストレートだった。
なお女王の手はワンペア。
(俺110)対(女王90)
客「ちょっと待て。双星はカード見ないまま手札交換してストレート揃えたのか!?」
偶然だよ偶然。
・・・・
6回戦。
早くトイレ行きたい。
10ポイント提示して5枚引き、見ないで伏せた。
次こそ負ける!
双星「交換しません!」
女王「では・・3枚交換します。」
3枚交換ということは、ワンペアは揃っているとみていいだろう。
でもそんなことよりトイレ行きたいです。
女王「・・10ポイントレイズ。」
ええと、女王は90ポイントしかないから勝負を決めるには・・
双星「さらに70ポイントレイズで!」
最初の10ポイント、女王の10ポイントレイズ、で、70ポイントレイズで90ポイント掛けだ!
これで勝負がつく!
客「双星気が狂ったんじゃないか?破滅願望でもあるのかよ。」
客「35億賭けてるんだよな・・なんでそんな賭け方できるんだ・・」
客「博打で捨て身戦法かよ・・」
女王「・・少し考えさせてください。」
長考するようになった?
はっ、俺をトイレに行かせない策略だな!
女王「・・ドロップします。」
双星「あれ?」
俺の手はスリーカード。
女王はツーペアだった。
勝負してたら俺が勝ってたのか。
客「女王すげええええええええええええええええええええええええ」
(俺130)対(女王70)
・・・・
7回戦。
客「勝負が動いた?」
客「でも”勝負したら負ける側”が必ずドロップしてるぜ・・まさか完璧に相手の手を読んでるとか・・まさかな。」
客「くそっ、化け物どもが・・」
人間です。
10ポイント提示、カードを5枚引いて伏せる。
女王「まさかこのまま勝つおつもりですか?」
双星「さぁ・・どうなるんでしょう。」
すぐ負けて終わると思ってたのに。
トイレ・・俺のお腹、もってくれよ!
双星「交換しません。」
女王「交換しません。」
客「ふたりとも交換せず役が揃ってるのか!?」
客「最低でもストレート以上だろ?いやブラフの可能性も・・」
客「つか双星は揃ったかわからんだろ。」
だよねー。
双星「120ポイントレイズ!」
ヒミカ「60でいいだろ!60で!!!」
双星「いえ合ってます。俺はこれでいきます。」
俺のお腹がそろそろ限界です。
早く終わらせたい!
客「もうわけわからん。双星って薬やってんじゃねーか?」
客「いや、もしかしたらオレらの方が薬やってるのかもな。みんなで幻覚見てるんじゃねーの?」
客「見てるのは悪夢だわ・・オレが勝負してるわけじゃないのに泣きそう。」
客「自分の手札は見ない。必要以上に賭ける。負ける手段をとってるのに双星の方がポイント高いとかなにが起こってんの?」
女王「後悔・・しませんね。」
双星「はい!」
女王「コール!!」
客「女王が勝負に・・いや、双星の挑発に乗ったあ!」
客「勝負が決まるぞ!」
客「あああどっちが勝つんだあああ!?」
女王「勝負、もらいます!ストレートフラッシュ!!!」
交換なしでストレートフラッシュ!?どうやってこれに勝てばいいの?
自分のカードをめくる。
客「ロ・・ロイヤルストレートフラッシュ!?マジで?」
客「い、いやオレはこうなるってわかってたね。マジで!」
客「オレ・・ギャンブルやめるわ。勝負の世界を舐めてた・・マジで。通りで今まで勝てなかったわけだ・・」
いやギャンブルは負ける方が普通だから。
・・あ、お腹痛いの治った!
客「これがギャンブラーの世界か・・」
女王「負けた・・なぜ・・」
双星「カードゲームだし偶然かと。」
女王「そんなわけありません!あなたは!・・あなたはなにをしましたの?」
え・・いやなにも。
双星「普通にポーカーしただけですけど。」
女王「そんな・・」
ダークエルフ「お前でも双星には敵わないか。」
女王「何者ですか?この人間は・・」
ダークエルフ「誰もわからん。だからあのうわさなのだ。」
女王「いつの間にか気付いたら、双星の都合の良い結果になっているという・・」
デマです!
女王「・・」
女王が俺を見る。
・・やっぱ綺麗だなぁ。ああ、あんまりじっと見てると怒られちゃうかな。
女王「まったく凄さがわかりません。」
それが正しいです。
女王「でもそれが狙い・・?己すら騙している?」
ダークエルフ「どちらにしろ、双星が勝負に勝ったのだから約束は守ってもらうぞ。」
女王「・・わかりましたわ。国への協力・・それと、お偉いさんから命を狙われるくらい楽しい情報ですわね♪」
双星「まだ死にたくないから後者はちょっと・・」
女王「そう・・ねぇ双星様、あなた様の目的を教えてくださいませんか?」
双星「え、特になにも。」
強いて言えば、平和に生きたい。
女王「・・さすがですわね。ここまで徹底されるなんてうわさ以上・・」
女王「盗賊ギルドの長として宣言しますわ。これより盗賊ギルドは双星様に協力します!あとついでに国も。」
俺への協力?
・・
・・・・
”盗賊ギルド陥落”
”双星がまた支持者を増やした。”
”今度は裏社会を束ねる盗賊ギルドだ。”
”直接盗賊ギルドの長である女王に勝負を挑み、見事勝利。”
”この勝負を見ていた者はこう語った”
”「実力勝負は完全に五分五分。高度な情報戦で双星が圧倒した。」”
高度な情報戦ってなに?
”双星はこれまで常勝無敗。なぜか誰も敵わない。”
”魔法使いギルドも双星支持にまわるという話もあり、飛ぶ鳥を落とす勢いなのは間違いないだろう。”
”国民も双星に期待を寄せる声も多く、次の行動に注目が集まる!”
”一説によれば王の座を狙っているという話も・・”
王?俺が?
ないない。第一、俺は外国人だもん。
あと・・魔法使いギルドって、いつ魔法使いに出会ったよ俺!?
・・
・・・・
王「なぜだ・・なぜ双星はすべて思い通りにできる!」
王「あやつが世界の中心なのか?世界は双星を中心に動いているのか!?」
大臣「近頃は王の座を狙っているという話もございますが・・」
王「・・く・・それだけは・・それだけは防がねば・・」
?「なら協力しますよ。」
王「誰だ!?」
?「双星を社会的に抹殺しましょう。我らの利害は一致しています・・」
・・
・・・・




