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74王様の依頼


馬小屋でいつも通り馬の世話をしていたら、王様から呼び出しをくらった。

俺はなにもしてないよ。

してないよね?


馬「よーく考えてみろよ。」

馬「お前の中の常識は、他人にとって苦痛なのかも。」

馬「見落とし見落とし!現実としてお前は呼ばれたんだ。なにかやらかしたからだろ?」

うーん、そんな気がしてきた。


馬「バカを騙すのは簡単すぎてつまらん。」

あれ?


・・

・・・・


国王「双星よ、今日呼び出したのは他でもない。」

国王「なんでも最近、犯罪者を見つけては片っ端から捕えているようだな。」

双星「それは・・えっと、偶然?」

国王「ふふふ、もう騙されぬぞ!大臣から翻訳表をもらっかたかな?」

なにそれ?


国王「これによると、お主の言う”偶然”は・・”当然過ぎてわざわざ説明することじゃないからとりあえず、偶然です。”という意味だな。」

その翻訳間違っています!


国王「いや勘違いしないでもらいたいが、悪を見過ごせないその行動、我は評価しておるぞ。」

国王「過去の歴史をいくらひも解いても、悪のいない時代はなかった。」

国王「我は真の意味で正しき世の中にしたいのだ・・昔と違い人々の暮らしは格段によくなった。」

国王「戦争も減った。飢えることも減った。多くの国民が娯楽に興じる余裕ができた。」

国王「だが!本質的な部分で人は変わっていない。欲望が人を支配し人を苦しめる。」

国王「新しい時代、新しい秩序、新しい理が必要なのだ!!!」

話が長くて眠い。3行以内でお願いしたいです。


国王「・・古い秩序を好む者たちがいる。最近、長が変わり国への反抗を顕わにしてきよった。」

国王「その者たちは急激に力をつけている。今のうちになんとかしなければ国の威信が、民の生活が脅かされるだろう。」

国王「そこでだ、お主になんとかしてもらいたくてな。」

双星「お、俺が?」

国王「なに、そう難しくはないだろう。」

双星「難しくないなら・・まぁそれならやってみます。」

国王「よし頼むぞ!相手は盗賊ギルドだ!」

裏の世界に片足突っ込んでるやばいところじゃないですかやだー。


・・

・・・・


一度やると言ったらやらなきゃいけないそうだ。

断るならとりあえずやってみてから断れとのこと。

死にたくないよぉ・・


ヒミカ「また厄介事を頼まれたようだな。」

双星「ヒミカさん!超厄介事ですよ!盗賊ギルドって、暗殺とか強盗とかするんでしょ?」

ヒミカ「連中曰く、管理しているそうだ。」

管理?


ヒミカ「放っておけばそこらかしこで悪事が起こり無法地帯となる。それではいけないのは当然だ。」

ヒミカ「そのため国は悪事を犯す者たちを捕まえ裁きを与える。」

ヒミカ「だが・・もし悪事を犯すのが国の者たちだったら誰が裁ける?裁く者は自分たちを裁けるのか?」

ヒミカ「連中は、罪のない一般人への被害を抑え、罪ある者を討伐していると主張している。」

・・義賊っぽい?


双星「ええとつまり、警察とか役人が悪いことしてたら罰を与えるってこと?」

ヒミカ「それと、軽々しく悪に走ろうとする一般人の受け入れ先になるそうだ。」

ヒミカ「親と仲違いして家出した者、お金がなくなり逃げ出した者、罪を犯し逃亡中の者・・更なる罪に走らないよう積極的に受け入れているそうだ。」

うーんそれって・・


双星「いいことしてる?」

ヒミカ「口だけだ。盗賊ギルドにとって都合の悪い者を殺しているに過ぎない。」

ヒミカ「・・国のお偉いさん方と組んでずいぶん悪事を働いてきたしな。」

ヒミカ「受け入れた一般人に殺しの手口を教え手駒にしたり。」

なんか、誰が悪人かわからなくなってきた。

もうみんな悪人なんじゃないかって思えてきたよ・・


ヒミカ「最近ギルド長が変わり方針を変えたそうだが・・」

双星「方針変えて、問題が起きたんですか?」

ヒミカ「問題というか・・まず暗殺や強盗のような直接的な犯罪はかなり減った。」

ヒミカ「その代わり、賭博や売春、薬物など商売系の犯罪が増えている。」

それはいいのか悪いのかわからないなぁ。

薬物なんか廃人増えるだけで害悪にしかならなさそう。


ヒミカ「国のお偉いさんの命令を無視するようになってな。関係は過去最悪だそうだ。」

組んで悪いことやってきたなら、方針変えてよかった・・のかな?


ヒミカ「傾向としてはそのくらいだが、国のお偉いさん方は過去の犯罪をバラされるのをひどく恐れていてな。」

ヒミカ「なんとかしたいが手が出せないというのが現状だ。」

双星「そんなの俺がなんとかできることじゃないですよ!」

ヒミカ「そう言いつつ、なんとかするんだろ?」

無理です!


ヒミカ「お前には悪いが、失敗するところも見てみたいものだ。」

双星「そんなぁ。」

ヒミカ「そんな顔するな。私も手伝うぞ。」

ヒミカさんがいれば、”訪問→即死亡”は防げそうだ。

ダークエルフさんにも同行してもらおうかな・・


双星「・・でもヒミカさんお仕事は大丈夫なんですか?いつもなんだかんだで手伝ってもらってますけど。」

ヒミカ「仕事なんかないぞ。好きにしていいと言われている。」

双星「え、じゃあ一日中寝ててもいいの?」

ヒミカ「ああ。」

俺も軍人になりたい!馬小屋の仕事は今日で終了だ!

明日からは昼まで寝てようっと。


ヒミカ「やらない理由を考えるのだけは誰でも一流だ。」

ヒミカ「忙しいから。やる気がでない。今日はそんな気分じゃない。昨日遅かったから。眠いから。なんとなく。楽したい。疲れた。お腹減ったから。他にやりたいことがある。こんなの自分の仕事じゃない。他の人がやれ。もう歳だから。」

ヒミカ「それでいて、自由を与えると時間を無駄に使い愚痴ばかり。それが人間だ。」

ヒミカ「だがたまにな、放っておくといい意味で変わったことをするやつがいる。どうやら私がそうらしくてな、報告だけすれば好きにしていいと言われるようになった。」

ヒミカ「人手が足りなければ駆り出されるがな。」

へー・・うーん、俺は自由だと楽しちゃうから・・よし、明日も馬小屋でがんばろう!

今日を生き延びられれば!盗賊ギルド怖い。


・・

・・・・


ダークエルフ「盗賊ギルド・・」

双星「なんかそこ行っていい感じにして来いって。」

ダークエルフ「・・正直お勧めしない。あそこのギルド長は・・異常。」

双星「ダークエルフさん知っているんですか?」

ダークエルフ「今でも会う・・そして同族でもある。」

同族って・・じゃあ新しいギルド長って、ダークエルフ族!?

あ、ダークエルフさんはエルフとダークエルフのハーフだっけ。


ダークエルフ「ブラスト様に仕えていた頃からの付き合いで、一緒に仕事をしたこともあった。ブラスト様とも懇意にしていた。」

ヒミカ「初めて聞いた。その話は軍にも入ってなかったぞ。」

ダークエルフ「あいつは他人の弱みを握るのが得意だからな。どこかで止めたんだろう。」

ダークエルフ「というより・・あいつは・・心を読めるんじゃないかとたまに思う。」

心を読む?


メイド「漫画みたいで素敵ですね。いつ会いに行くんですか?」

双星「今日。これから。」

メイド「楽しみです。」

え?ついてくるつもりなの?


・・

・・・・


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