70【運否天賦】
放送係「では主人公を決めるついでに魔剣の当選者を決めます!誰が主人公かな?」
魔剣の当選者がついでにされた・・
放送係さんがクジを引く。
放送係「当選者は・・・・あれ?ろ・・666番・・です?」
また当たった・・いやおかしい!さっき当たったばかりです。
記者「さっき引いたクジを持ってたままだったとか?」
放送係「ち、違いますよ!ほらこれ、さっきのは別にあります!」
記者「じゃあクジの箱がおかしいです!ちょっと確認・・」
記者さんが許可をもらう前に箱を開ける。
記者「・・普通のクジ・・ちゃんと番号違うクジです・・どういうことですか?」
放送係「わ、わかりません・・偶然同じ番号が混入してしまったとしか・・ちょ、ちょっと相談してきます!」
放送係さんは、他のスタッフと話し合いを始めた。
記者「偶然1枚多く混入していて、それを引いた・・?」
記者「でも双星なら普通かぁ。面白おかしく記事にしないと。」
ありのままの記事にっていうか、俺のこと勝手に記事にしないで。
受付「2本目!2本目!」
ヒミカ「冗談みたいな話だな。」
双星「はい・・」
1本で十分なのに。
放送係「えー相談した結果、最初に宣言した通り、抽選の結果を絶対とします。」
放送係「不正などはありませんでしたので、2本目の魔剣も666番の方にお渡しします。」
これにはさすがにブーイングが飛ぶ。
放送係「る、ルールは守らないと誰もルールを守らなくなっちゃいます。仕方ないんです。」
うーん、かわいそうだ。
双星「俺、辞退してくるよ。」
受付「えー。」
ヒミカ「お前がそれでいいならそうしろ。魔剣二刀流も興味あるが、そこまで買うお金もないしな。」
魔剣二刀流・・あ、俺も興味ある!・・いや、我慢だ。どうせ俺じゃ使いこなせない。
放送係さんのところへ行く。
双星「えーと、さすがに辞退します。」
放送係「ええ!?いいんですか?主人公ですよ!?」
いや・・そっちは別にどうでも・・
双星「確かにルール通りにいけば、俺が2本目の魔剣も買う権利を得られるでしょう。」
双星「しかし、ルールとは元々みんなが幸せになれるように、みんなが不幸にならないために作られたものだと思います。」
双星「ルールに従うことはみんなの幸せのため、しかしもっと良い案があるのなら、そちらを優先してもよいのではないでしょうか。」
双星「みんなの幸せのため、俺は辞退する方がいいんです。」
放送係「・・本当にいいんですか?1億で買っても他に欲しいって言う人がその10倍、いえそれ以上のお金で買ってくれますよ。」
双星「もう決めた。二言はない。この番号はもう必要ないんだ!」
俺は666番の抽選券を破った。
記者「・・むぅ・・主人公っぽい・・記事を考えないといけないのに・・考えがまとまらない・・」
記者「なんだろ・・この気持ち・・」
放送係「助かりましたぁ。この人数で暴動が起きたら命の危機ですもん。」
双星「じゃ俺は戻りますので、もう一度クジ引き直してください。」
放送係「はーい♪」
真のモブ「やるなぁ双星!見直したぜ!」
真のモブ「お前こそ真の主人公だ!」
真のモブ「モブキャラはオレたちに任せろ!」
みんなから歓声を受けながら戻った。
破った抽選券はちゃんと持って帰ったよ。ポイ捨てはしない!
ヒミカ「よくやった。いいスピーチだったぞ。」
受付「2本目の魔剣~~ぶーぶー」
受付のおねーさん以外には好評かな。
放送係「いい感じになってきたところで、クジ引っきまーす!」
放送係「番号は・・よかった、5483番の方です!」
受付「さすがに3度はなかったぁ。2本目の魔剣・・」
双星「3度目があっても抽選券を破ったから。受け取る資格ないよ。」
俺は正しいことをした。後悔はしていない。
メイド「はーい。5483番です。」
あれ?メイドさん?
放送係「おめでとうございます!」
記者「あら、あなたは確か・・双星の取材したときにいた・・」
メイド「はい、双星様のメイドをしています♪」
記者「じゃあ当選した魔剣は?あなたが使うようには見えませんけど・・」
メイド「双星様は何度も危険な目に遭ってましたから、魔剣があれば・・と思ってダークエルフさんと一緒に来たんです。」
記者「ふむふむ、つまり魔剣は双星に渡すと?」
メイド「はい♪」
記者「・・・・やっぱり双星の独り勝ちじゃん!!!」
放送係「あら?」
真のモブ「なにが起こったのかまだ理解できない。」
真のモブ「さっきのいい話はなんだったんだ!」
真のモブ「モブの座も主人公の座も魔剣も全部持ってきやがった!!!」
真のモブ「やっべ、双星の”計画”ってこういう感じなんだな。こりゃ誰も敵わないわ。」
受付「やったー魔剣2本目!」
ヒミカ「絶句」
メイド「ビクトリー♪」
俺が間違ってた。後悔してる。
俺は今日、ここに来るべきではなかったんだ・・きっとそうだ・・
記者「私たちはまだまだ認識が甘かった。双星の計画に翻弄されるとわかっていながら、まんまとその通りになってしまった。」
記者「もはやなにも信用できない。ただひとつわかることは、双星の手口がどんどん巧妙になってきているということだ。」
記者「常に私たちの一歩先を行く。それが双星クオリティ。」
記者「・・よし、調子戻った!さっきのは気の迷い。」
・・
・・・・




