68抽選会場へ
やって来ました抽選会場。
街から離れた草原に集合ということみたいだけど、なにこの人だかり。
受付「1000人2000人じゃすみませんよね。」
ヒミカ「軍でもこの規模の出陣はそうそうない。5000人は超えてそうだ。」
双星「5000人で1本の魔剣を争奪か・・当選確率低すぎ!」
0.02%くらい?
双星「当たったら魔剣を買えるんですよね?みんな1億工面できるってことか・・」
金持ちだらけだ!
ヒミカ「転売目的のやつもいるかもな。先に話をつけておけば自分で1億持ってなくてもいけるだろう。」
受付「転売なんて最低です!お金ないなら参加しないで!」
え?受付のおねーさんが言いますかそれ?
双星「ところでおふたりはお金大丈夫なんですか?」
ヒミカ「一応な。少し無理をしてしまうが・・」
受付「財布がいるから平気!」
財布が・・いる?
財布は”いる”じゃなく、”持ってる”じゃないの?
受付のおねーさんが、俺を見ている。
受付のおねーさんが、にこにこしながら俺を見ている。
双星「財布って俺?」
受付「双星さん優しい♪」
ええ、なんとなく予想はしていました。
双星「というか俺と受付のおねーさんは、ヒミカさんのために並ぶんだから自腹である必要ないですよね。」
受付「あ、素敵システムを思いつきました。」
素敵システム?
受付「双星さんが当たったら、1億出して魔剣を買います。」
ふむふむ。
受付「魔剣を私にプレゼントします。」
おや、欠陥システムかな?
そもそも俺が当たるという前提から破綻しているけど。
受付「私がヒミカさんに1億で渡します。これでみんな幸せ。素敵システムです。」
双星「俺が不幸になるシステムじゃないそれ?」
受付「私が感謝してあげます。その価値は1億を超えますよ♪」
双星「感謝って、なにかしてくれるんですか?」
受付「お礼の言葉」
双星「他には?」
受付「NOTHING」
双星「ヒミカさん・・いいんですかこれ?」
ヒミカ「当たってからにしろ。皮算用は空しくなるだけだ。」
まぁ当たらんよな。最後尾は見えないけど、まだ人増えてるのかな?
放送係「みなさん今日はお集まりいただきありがとうございます!」
あ、始まるみたい。
放送係「今、スタッフが抽選券を配っています!私がクジを引き、抽選券の番号と一致した人に魔剣を買う権利が与えられます!」
スタッフ「はいどうぞ。」
双星「あ、ありがとうございます。」
ちょうどスタッフの人が抽選券を配っていた。
俺の番号は・・666か。
受付「あ、双星さん悪魔の数字だぁ♪」
双星「やめてくださいよ縁起でもない。」
ヒミカ「獣の数字、人間の数字とも言われるな。7が完全な数字であるのに対し、7に1足りない6は不完全さから凶兆とされている。」
ヒミカ「解釈の仕方が複数あるから、正しい説かはわからんがな。」
双星「ヒミカさん詳しい・・」
ヒミカ「軍人は異種族と関わることも多い。色んな文化を知っておくと無用な戦いを避けられたりする。」
さすがヒミカさん。
双星「軍人でも、敵の文化を知ろうとしない人もいますけど?」
ヒミカ「敵を知ると同情や躊躇してしまうことがある。それを防ぐためだ、別におかしくはない。」
ヒミカ「その辺は人によってやり方が違うだけだ。みんな同じだと画一的な対応しかできなくなる。色んな人がいてよいのだ。」
へー。
双星「ヒミカさんは数字なんでした?」
ヒミカ「9216だ。」
双星「・・あれ、もしかして1万人くらい参加してる?」
ヒミカ「かもな。」
当選確率0.01%くらいじゃないですかやだー。
あ、でも俺たち3人だから3倍か。0.03%・・これなら期待・・いや無理やん。
受付「ねぇねぇ私の数字も聞いて♪」
双星「受付のおねーさんは、そんないい数字だったんですか?」
受付「ふふふ、777です!ヒミカさんが言った完全な数字ですよ♪」
双星「おおう・・世の中は不条理・・」
受付「天使の数字です♪」
へー・・あれ?
双星「7は完全な数字なんですよね。なら神様の数字じゃないんですか?」
受付「有限の数字で神様を表すことはできないんです。神様は”無限”ですよ♪♪♪」
おおう、レベルが違った。
双星「というか受付のおねーさんも詳しい。」
受付「接客業ですから。みなさん色んなことを教えてくれるんです。」
色んなことを教えてくれる・・エロいこと考えてしまった。ごめんなさい。
俺が悪魔の数字なのはおいといて、受付のおねーさんが天使の数字ならきっといい感じになるはずだ!
抽選・・当たって!!!
・・
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