67魔剣のうわさ
馬「お前の権限で小屋をもっと広くしてくれよぉ。」
馬「至急:エサの改善求む。」
馬「お嫁さん3人希望。」
・・馬の世話はいいなぁ。超平和だ。
馬のたわごとは無視かな。
馬「おいおい、オレたちをバカにしてないか?」
双星「馬として見ているよ。」
馬「オレらをなめんなよ。すっげえ秘密情報だって掴むんだぜ。」
秘密情報?
馬「実はここだけの話、新たな魔剣が見つかったらしいぞ。」
魔剣・・魔力が込められていて、特殊な力を発揮する武器の総称。主に剣だけど、剣以外でも魔剣と呼んだりする。
ドラゴンに対して高い威力を発揮するドラゴンキラー。
攻撃すると体力を奪うドレインソード。
矢に魔力を付加して射出するエルフ王の弓。
威力の高いものから、そこそこのものまであるが、とにかく数が少なく貴重な品である。
双星「魔剣なんて、一般人には関係ないでしょ。大抵オークションで金持ちが持っていくんだから。」
強さにもよるけど、魔剣のオークション相場は10億以上。一般人には到底買えない。
馬「それが今回は違うんだよ。お手頃価格で販売するそうだ。」
馬「見つけたのが冒険者ギルドの幹部でな、金にしか興味ない他のギルドとは違うところを見せつけたいんだって。」
双星「・・すぐ売れるんじゃないの?」
魔剣を欲しがる人は多い。
冒険者に傭兵、軍人や貴重品マニア、転売ヤー、王族やコレクターも収集したがる。
馬「近いうちに抽選するみたいだぞ。で、当たった人が購入できるって寸法だ。」
馬「お前ならさくっと当選するだろ?」
双星「いやいやいや。完全な運だからさくっとは当選しないって。」
馬「とにかく出てみろよ。ちなみに購入金額は1億ぴったりだって。」
うわぁ、やっぱり高い。
オークションで買うよりは、はるかに安いけど・・
出せないこともないけど、俺は別に闘わないし・・馬小屋の飼育員には必要ない。
一応覚えておく程度にしよう。
受付「そーせーさーーーん。」
受付のおねーさんが駆け足でやって来た。
女の子が俺に用事がある。ただそれだけで嬉しい。
双星「はいなんですか?」
受付「いい話があるんですよ!」
受付のおねーさんにとって、いい話かな?
ヒミカ「そう急ぐな。」
ヒミカさんもやって来た。
受付「でもでも、魔剣ですよ!」
あー。
双星「抽選販売するってやつですか?」
ヒミカ「なんだ知ってたか。」
受付「まさか双星さんも魔剣欲しいとか!?」
双星「いえ別にいりませんが。そういう話があるって聞いてただけです。」
ヒミカ「耳が早いな。どこで情報を得ているのやら。」
どこでと言ったら、馬小屋で、です。
受付「双星さぁん、その魔剣譲ってもらえませんか?」
双星「まだ当たってないというか、抽選すらしてないのに譲るもなにもないでしょう。」
受付「双星さんなら絶対当たります!で、私に譲ってください!」
双星「・・受付のおねーさんも必要ありませんよね?」
受付「ヒミカさんに高値で売ります!!!」
双星「転売はダメですよ。欲しい人に譲りましょう。」
受付「欲しい人に(高値で)譲るという優しさ!」
それいやらしさしか感じない。
双星「いいんですかこんなこと言ってますけど。」
ヒミカ「そいつにも抽選に参加してもらう予定だからな。転売はともかくお礼くらいは考えている。」
なるほど。こういうのは知り合いだからこそかな。
双星「あ、つまり俺にも抽選に参加してもらいたいってことですよね。いいですよ。」
ヒミカ「話が早くて助かる・・お願いする身でこんなこと言うのもなんだが、なにか企んでいるか?」
双星「なにも企んでいません!!」
あ、そうだ。メイドさんとダークエルフさんにも頼んでみようかな。
双星「ところで、抽選日はいつかわかりますか?」
ヒミカ「明日だ。申し込みする人が多すぎると大変ということで、急きょ行うそうだ。」
なるほど。
・・
・・・・
メイド「明日の予定?ダークエルフさんとお出かけすることになってますが?」
ダークエルフ「ちょっとした買い物だが、明日なにかあるのか?」
双星「あ、それならいいんだ。忘れて。」
俺が頼んだら、自分たちの予定をキャンセルして来てくれそうだから。
ふたりのプライベートを邪魔しちゃダメだよね。
というかふたりで買い物か。結構仲いいね。
・・
・・・・




