66【祝勝会】
起訴は取り下げられ、記者さんは解放された。
これからは王室は報道に関与しない。その代わり、国民による報道監視ルールを作るそうだ。
集まった国民を解散させるには、俺の案を飲むしかなかったみたい。
おかげで宿では、祝勝会が開かれている。
モルダー「すげえ、すげえよ!オレたちの双星が国を変えちまったんだもんな!」
ゴッド「オレは最初からわかってたがな!」
モルダー「嘘つけ。予言できるのは双星くらいなもんだ。」
ゴッド「やっべ、そうだった!」
信者「・・くくく、これが真の幸運(満足)」
マスター「双星も飲むかい?なんでも作るよ。」
双星「い、いえ俺は別に・・」
祝勝会の中で、笑顔じゃないのは怯えている俺と、俺を睨んでいるヒミカさんくらいだろうな。
ヒミカ「いつから計画していた?」
双星「無計画です!」
ヒミカ「国民の支持、王族の支持、軍の支持、そして敵国ともやり合える。なるほど、言われてみればブラスト殿に匹敵するな。」
双星「ブラストさんと違ってお金持ちじゃないよ。ほらほら違うよ。」
ヒミカ「そうだ。政治家は、お金がなければ支持をもらえない。みんな支持を得るために借金してでもお金を工面する。ブラスト殿も大金を用意していた。」
ヒミカ「だから気付かなかった。お金があった方がいいだろう。だがお前は100億にも興味を示さなかった。」
ヒミカ「広大な土地があれば多くの支持を得られただろう。だがお前はそれすらすぐ手放した。」
ヒミカ「政治家とは真逆のことをしていたのに、気が付けば誰よりもお前は支持されている。」
ヒミカ「そもそも政治活動なんてしていなかった。だが結果はこの通り・・お前は何手先まで読んでいたのか・・」
双星「いつも目の前しか見てないです。」
政治活動とかしていません!
メイド「まぁまぁ。双星様に野望とかありませんから。みんなの幸せを願って飲みましょう。」
ヒミカ「野望・・か。なるほど確かに未だ”何のために”こんなマネをしているのかわからないままだな。」
双星「野望なんてないよ。毎日馬小屋で馬の世話しているだけで幸せです。」
ヒミカ「そうだな。誰も気付かないまま・・それを知る者が現れるのは、お前の計画通りとなった後だろうからな。」
誤解率100%。なお変動しない模様。
受付「双星さん、次はなにする予定ですか?」
双星「変わらず馬小屋で馬の世話します。」
受付「またまた~、次は私がお金もらえる計画でお願いします♪」
双星「計画とかないから。」
ダークエルフ「なら全部偶然か?」
双星「そうそう、偶然!」
ダークエルフ「私としては、全部偶然でこの事態を引き起こす方が怖い。」
ヒミカ「・・確かに。」
受付「・・うわー。」
メイド「・・」
双星「・・あれ?」
え?え?なんでみんな真剣な顔になってるの?ほら笑って笑って。
ダークエルフ「ブラスト様を超える方などいないと思っていたが、世の中は広いものだな・・この国の未来に乾杯。」
・・
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