63記者さん・・アウトー
王宮から出ようとしたら、見知った人が連行されていた。
ええと・・あ、新聞記者さんだ!
記者「あ!双星!」
向こうも気付いたみたい。
双星「なにかやらかしたの?」
記者「権力者による横暴だ!私は絶対に権力には屈しない!」
双星「で、なにしたの?」
記者「権力者による弾圧だ!やつらは一切の批判を許さず力で抑え込もうとする極悪人共だ!」
双星「うん、それはわかったから、どんな理由で捕まったの?」
記者「権力者による独裁だ!罪のない善良な国民が安心して暮らせる国にしよう!」
は、話が通じてない?
これは通訳が必要なレベル。
兵士「とっとと歩け」
記者「ペンは剣より強いんだぞー!!」
記者さんは兵士に連れてかれた。
ヒミカ「ここ最近、王室批判の記事を書いていたからな。王宮内で問題視されていた。」
あ、ヒミカさん。
双星「少しくらいいいんじゃないですか?」
ヒミカ「週7のペースは少しの範囲か?」
双星「・・そんなにも批判することあったんですか?」
テロの件とかかな?
ヒミカ「王族が寿司を食べただけで批判記事は書けるぞ。」
え?それだけで・・?
ヒミカ「それを長々と論評書いたり、外部に記事を書かせたり、批判記事書いて評判落ちたところでアンケートとったり。」
あら。
ヒミカ「報道の自由大いに結構。」
ヒミカ「だがすべてが許されるわけではない。差別、殺人の賛美、扇動やデマを表現の自由とは言わないだろう?」
うん。
ヒミカ「あいつらは批判したいものは親を殺されたのかってくらい批判して、批判したくないものはどんなに悪質でも記事にしない。」
双星「そういや俺も捏造記事書かれたっけ・・」
まぁ大会を盛り上げるためのお遊びだからと思って我慢したけど、普段からあんなことされたら辛いよな。
ヒミカ「なら・・お前も証言してくれないか?あの記者になにをされたか。裁判で。」
双星「さ、裁判で証言?」
な、なんか大事の予感。
できればあんまりやりたくないなぁ。
双星「・・えっと、ちょっと考えさせてもらってもいいですか?」
ヒミカ「裁判が始まる前までならな。」
どうしよう。とりあえず相談だ!
・・
・・・・
ダークエルフ「よいと思う。泣き寝入りしていては、誰も助けてくれない。」
えっと・・
メイド「誰に対しても、ダメなことはダメって言わなきゃいけませんよね。応援してます!」
えっと・・
双星「が、がんばります。」
これは断れないよね。
気が乗らないけど、ま、適当に話せばいいか。
・・でも、なに話せばいいんだろう?
ダークエルフ「ありのまま事実でOK。どういう取材を受けて、どう書かれたか。はい当時の捏造記事。」
双星「とっといてくれたんだ!ありがとう。」
ダークエルフ「大事な捏造記念だ(にっこり)」
裁判終わったら捨てよっか(にっこり)
メイド「でも難しいですよね。王室批判をまったくしちゃいけないって言うのもあれですし、じゃあやりすぎってどうやって判断します?」
ダークエルフ「制限すると報道が自由じゃなくなる。だがなにもしないと行き過ぎが生まれる。」
双星「なら行き過ぎたら逮捕?あ、それが今回か。」
ダークエルフ「逮捕のルールも決めないと、批判できない空気になる。そもそも逮捕ルールが報道の自由を奪ってしまう。」
む、難しい・・
双星「自由のために逮捕しない方がいいとか?」
メイド「でもそれだと不公平じゃないですか?王室はどんな報道でも受け入れなくてはいけない、報道は好き勝手。おかしくありません?」
うーん確かに。
ダークエルフ「今はわからんが、ブラスト様がいた頃の方針では、厳しくするよりは緩くする方向だった。王権一強では独裁にもつながるからな。」
メイド「国民のためですね。」
国民のため・・か。
うん、そうだよな。王室や報道がとかじゃなく、国民のことを考えないと。
なぜ報道の自由が大切か。それはきっと、自由じゃないと国民の不利益になるからだ。
でも行き過ぎた報道も、国民の不利益になる。
ならどうすればいいか、俺も考えよう。そして裁判で考えた結果を話してみよう。
・・
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